もくじ
- 花の季節の双六岳登山:その1 準備
- 花の季節の双六岳登山:その2 新穂高から弓折乗越・鏡平分岐
- 花の季節の双六岳登山:その3 弓折乗越から双六岳・双六小屋
- 花の季節の双六岳登山:その4 高山植物
- 花の季節の双六岳登山:その5 双六小屋から新穂高へ下山
- ヤマレコの記事『花の季節の双六岳(新穂高〜双六岳・双六小屋1泊)』
鏡平より標高の高いところ、森林限界より上の草花
植生図(イタドリが原付近から双六岳まで。登山道を赤紫で示している)
稜線上の草原、裸地で見かけたもの
お花畑の代表的な黄色い花
- シナノキンバイ(背が高く、花は大きめ)
- ミヤマキンバイ(背が低く、イチゴのような葉と花)
- ミヤマキンポウゲ(背が高く、花はツヤがある)
お花畑の代表的な白い花
- ハクサンイチゲ(背が高く、1つの茎に2〜6個の花)
- チングルマ(背が低く、秋には綿毛になる)
単一種類で群落を作っている花
開けた草地に群落を作っている。花は「当たり年」と「外れ年」があるそうで、双六岳周辺はことしは外れ年だそうだ。
その他
同種のウラジロタデは葉の裏が白いので、これはオンタデ。
イタドリは標高2,500m以下、オンタデは2,500m以上なので、稜線付近ならイタドリの可能性は低い。またイタドリは茎の分岐する部分が赤味がかるので、これはおそらくオンタデ
砂礫地や礫混じりの草地に生えるそうだが、この写真のものは草地の中に生えていた
稜線上のハイマツ帯で見かけた草花
ハイマツの陰に多数見かけたが、もっと標高の低い鏡平からクマの踊り場付近にも咲いていた
これはくろゆりベンチから双六小屋に向かう途中(標高約2,600m)の、背の高いハイマツの陰に咲いていた。ほかに、鏡平より下のクマの踊り場付近(標高約2,100m)でも見かけた
(図鑑によれば)本来、日当たりの良い草地に群生するようだが、この個体はハイマツ帯の日陰に咲いていた
鏡平より標高の低いところの草花
植生図(新穂高から秩父沢出合付近まで。登山道を赤紫で示している)
二号堰堤橋の少し手前付近の林道沿い(標高約1,470m)で撮影
白い尻尾のようなサラシナショウマはよく見かけるが、この青紫のは初めて見た
二号堰堤橋(林道終点)から秩父沢出合付近までの登山道沿いでよく見かけた。まだ蕾のものが殆どで、この写真のように少し咲きかけのものは珍しい
秩父沢の少し先(標高約1,720m)の日陰の少し湿ったところで撮影。5〜7月に白い小さな(2cmくらい)花を咲かせるらしい
イタドリが原(標高約2000m)で撮影。花は全く咲いていない。
オオイタドリとイタドリの見分けは、葉の裏が白っぽいのがオオイタドリだそうだ。
また、同種のオンタデはもっと標高の高い(標高2,500m以上)に生育するので、この付近に生えていることはありえない
標高約1,800mの下涸れ沢付近で撮影。なお、標高約2,100mのシシウドヶ原では咲いているものは全く存在しなかった。
クマの踊り場(標高約2,150m)やくろゆりベンチ(標高約2,620m)付近で見かけた。日陰の少し湿った雰囲気の所に咲いているようだ