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2024年9月 6日

立山登山(その3) 一の越・立山・剱御前小舎を縦走

9月6日(金曜) : 立山縦走、雷鳥沢でテント泊2日目

4時半頃起床。テントにはびっしりと結露がついているが、凍ってはいない。野営管理所の温度計では、最低気温は8℃もある。まだ、夏の気温だ。

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雷鳥沢野営管理所トイレ入口の温度計で、最低気温は8℃

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朝食(レーズンロール6個、プロテインブロック1箱、わかめスープ)

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雷鳥沢野営場から見る立山は、稜線が雲の中

雲は徐々に薄くなり、ところどころ青空が覗くようになるが、登山開始予定時刻の6時30分の段階では稜線上の雲は取れていなかった。

区間時刻所要時間
雷鳥沢野営場 〜 一の越06:30 〜 07:551時間25分
一の越 〜 雄山07:58 〜 08:4042分
雄山 〜 大汝山08:46 〜 09:0822分
大汝山 〜 富士の折立09:21 〜 09:3413分
富士の折立 〜 真砂岳09:34 〜 10:1844分
真砂岳 〜 別山 巻き道分岐10:18 〜 10:5133分
別山 巻き道分岐 〜 剱御前小舎10:51 〜 11:2534分
剱御前小舎 〜 雷鳥沢野営場11:35 〜 12:351時間

雄山に登る頃に雲が消えるのを祈りながら、6時30分に登山開始。

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称名川に架かる浄土橋を渡り、右方向へ

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野菊(シロヨメナ、ゴマナ ?)

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リンドウ

浄土橋を渡って100mほど進み、岩がゴロゴロ転がる賽の河原の橋を渡る。賽の河原は浄土沢というらしく、別山と真砂岳の間の水を集めて流れる渓流で、雨が降っていない今現在は枯れ川になっている。

ちなみに、仏教用語「賽の河原」の意味は 「死んだ子供が行く所といわれる冥途の三途の川の河原」 というものだそうだ。

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賽の河原(浄土沢)を渡る

賽の河原を渡ってすぐ、大走り・真砂岳方向の登山道が分岐する。

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大走り・真砂岳(左方向)、一の越・室堂(右方向)の分岐点

不思議なことに、分岐点の標識が(雷鳥沢から歩いてきた場合に)裏向きに立てられている。

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大走り・真砂岳(左方向)、一の越・室堂(右方向)の分岐点 標識

ここから先、一の越・室堂方向の登山道「地獄谷代替歩道」は地獄谷の火山ガス回避のために10年ほど前に整備されたものだ。

火山ガス回避、代替路整備へ 立山の地獄谷歩道
有毒な火山ガスの噴気が活発化している北アルプス・立山の地獄谷の歩道が来年度も通行止めになる。今年度の環境省の調査で、硫化水素や亜硫酸ガスの濃度が警報設定値を超えており、歩行者の安全確保を優先する。濃度上昇で現在の登山ルートが使えなくなる可能性もあるため、室堂―雷鳥沢間で来年度から、代替ルートの整備に着手する。

濃度上昇などで地獄谷東側の現在の登山ルート(約2キロ)が通行できなくなった場合に備えて、室堂ターミナルから立山室堂山荘を経由して雷鳥沢キャンプ場に至る約3キロの登山道を、代替ルートとして整備する。大きな岩が転がる場所や小川を容易に歩けるようにする。来年度からの着手を目指す。

朝日新聞デジタル 2012年12月22日 http://www.asahi.com/special/bousai/OSK201212210131.html

Google検索で深堀すると、「2015年度 立山登山線地獄谷代替歩道整備工事 30百万円 富山県発注 丸新志鷹建設株式会社」 と出てくるので、この登山道が2015年に再整備されたのだとわかる。

沢を横切る橋を架け直したり、小さな尾根に登る坂道を木道階段にしてみたり、というあたりに3,000万円。こういう山岳地の工事のコスト構造わからないので、こんなものなのかなと。

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地獄谷代替歩道は一の越から伸びる小さな尾根に向かって続く

登山道は大きくカーブして、再び雷鳥沢野営場の南側を通過。私のテントも含め、とても近くに見える。野営場から最短コースで道を作ってほしかった...

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雷鳥沢野営場が称名川の対岸に見える

雷鳥沢野営場から緩やかに登る草原を10分ほど歩いてくると、一の越から続く小さな尾根筋(丘)の麓にやってくる。

尾根の上まで、一直線に木段が続いている。

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標高差80mほどの小さな尾根筋に登る木段

ハイマツなどの低木が茂っているのは尾根の斜面だけで、そこを抜けて尾根筋に出るとずっと草原が続いている。

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尾根の上は再び草原となる

緩やかな尾根道を歩いていくと、室堂への道が分岐する地点がある。地獄谷代替歩道(室堂方向)はきれいに木段が整備されているのに対し、従前の山道の一の越方向の違いがはっきりとわかる。

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一の越(左方向)と、室堂(右方向)の分岐点 (標高約2,400m)

雷鳥沢を出発して約1時間、進行方向に見えていた立山や浄土山に掛かってきた雲が急激に晴れてきた。

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浄土山

振り返ると、地獄谷や雷鳥沢のある弥陀ヶ原火山の上空も晴れ渡っている。

地獄谷から立ち上る噴煙が、雷鳥荘の建物あたりを直撃しているのは、昨日と同じような状況だ。

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地獄谷や雷鳥沢のある弥陀ヶ原火山の火口

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大きめの岩がゴロゴロ転がる中を進む (標高2,550m付近)

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一の越直下の舗装歩道に合流する(標高2,650m付近)

舗装歩道には、室堂から登ってきた高年齢の観光客などがちらほら歩いている。この時間帯にここまで登ってきているということは、室堂のホテルに泊まっていた人たちなのだろう。

雷鳥沢から標高差430mを、1時間25分ほどで登ってきた。空は快晴で、西からの強風が吹き抜けている。この強風が早朝に掛かっていた雲を吹き飛ばしたのだろう。

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一の越(標高2,700m)から室堂・弥陀ヶ原火山の火口方向を見下ろす

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一の越から雄山を見上げる。山頂まで標高差300m

一の越から雄山の山頂までは、上りが「赤」下りが「黄」のマーキングされたルートが指定されている。去年、休日にこのルートを登ったときには観光客で渋滞していたが、平日のきょうは山頂までの間に数えるほどの登山者しか見られない。

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雄山への登山道から、一の越山荘を見下ろす

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雄山への登山道から南方向、中央アルプス、後立山連峰の向こうに槍ヶ岳、笠ヶ岳などが見えている

すぐ南に見える龍王岳と薬師岳の間、五色ヶ原から滝雲が黒部湖の谷に流れ込んでいる。

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三の越(標高約2,880m)から雄山方向を見上げる

雄山の山頂に近づくと荷揚げのヘリコプターが飛来し、頂上直下でヘリコプターが飛び去るまで「待機」が呼びかけられた。

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雄山の山頂直下、荷揚げヘリコプターがやって来た

雄山の山頂に到着。一の越を見下ろすと、登山道を数人の登山者が登ってくるのが見える。やはり平日は観光客が少なくスッキリとしている。

一の越より南には龍王岳・浄土山があり、滝雲が流れるコルの南には五色ヶ原の大地がある。五色ヶ原山荘の白い建物もちらっと見え、そのはるか向こうには黒部五郎岳・薬師岳まではっきりと見渡せる。

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雄山の山頂から、一の越方向の登山道を見下ろす

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一等三角点「立山」

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雄山神社の社務所と山頂広場

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雄山神社。社殿が標高3,003mの岩峰の頂上に立てられている

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雄山から大汝山へ。左奥には剱岳が見えている

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弥陀ヶ原火山の火口を見下ろす。室堂、地獄谷、雷鳥沢の位置関係がはっきりとわかる

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雄山から大汝山の稜線から、東方向の後立山連峰を見る

眼下には、黒部湖が見えている。

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大汝山の山頂に到達する直前、荷揚げのヘリコプターが飛来する

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大汝休憩所に荷降ろしするヘリコプター

きょうは、雄山神社、大汝休憩所、内蔵助山荘、剱御前小舎でヘリコプターの飛来を見かけた。複数の山小屋が合同でヘリコプターを1日借り切っていたのだろう。

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大汝山の山頂 (標高3,015m)

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大汝山から北方向、大汝休憩所、富士の折立、剱岳の稜線が見えている

大汝休憩所の軒下ベンチに座って、トップバリュのゼリー飲料ENERGY180を飲んで休憩する。

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大汝山から富士の折立へ続く稜線。左はるか奥に剱岳

稜線上に岩峰が数珠つなぎになっていて、どれが富士の折立... と思いながら歩く。そのうち、中央の岩峰のてっぺんに人が登っているのが見える。

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中央の岩峰が富士の折立。頂上に登山者がチラッと見える

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富士の折立 (標高2,999m)

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狭い山頂に人がひしめく富士の折立

山と高原地図には「岩稜・岩登り・滑落注意」と書かれた富士の折立。眼下に見える尾根道へ降りる急坂は、傾斜角が45度くらいありそうだ。地図上では、200m進んで150m降りている。

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富士の折立から真砂岳へ。ザレた滑りやすい猛烈な下り。途中の岩の上で座り込んで休憩している人も見える

そこに座って休憩する? 上から岩が転げてきたら危ないでしょ...

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雪渓の残る内蔵助カールと、稜線上の内蔵助山荘。遥か奥に後立山連峰

ザレた急坂の最後に15名くらいのツアー登山客とすれ違い、20分ほど掛かって「プチ難所」の坂を下りきる。

ここから先、真砂岳まで平坦に近い稜線歩きとなる。スキップして進めるくらい...

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富士の折立から真砂岳への稜線。平坦な土の道

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弥陀ヶ原火山の火口を見下ろす。室堂、地獄谷、雷鳥沢などが一望。その奥に、大日岳・奥大日岳がある

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真砂岳の手前、大走り分岐点

大走り側の登山道をチラッと見てみると、ザレザレのトラバース道でちょっと怖そうに感じる。

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ザレたトラバース道が、大走りに続く登山道

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緩やかに丘を登り、真砂岳の手前で振り返ると、立山三山(富士の折立・大汝山・雄山)のピークが全て見える

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登山道は右奥の真砂岳へまず向かい、それから左奥の別山へ向かう

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真砂岳の山頂へ。山頂に3人くらいの登山者が見える

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真砂岳 (標高2,861m)

真砂岳の山頂に居た若い女性2人に、この先の登山道について聞いてみた。別山の巻き道は、地図では点線のバリエーションルートで、実際に見た感じでは難所っぽく感じたそうだ。彼女たちは雷鳥沢にテント泊して、私と逆周りで立山縦走しているそうだ。

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真砂岳から別山へ続く稜線。真砂乗越

別山をバイパスする巻き道が見えているが、確かに絶壁のトラバース道のようにも見える。

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別山手前の巻き道分岐点 (標高約2,790m)

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別山・巻き道の分岐点標識

手前の標識では、巻き道は「剱御前小舎・別山乗越」と普通に書いてあり、奥の標識には「残雪期注意」と書かれている。ということは、特に危険はないと思われる。

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別山の巻き道。登山者が1名こちらに向かってきて、2名向こうに向かって岩に張り付いている

こちらに向かってきた登山者を待って話を聞いてみる。特に危険な道ではないとのことだ。彼は雷鳥沢でテント泊していて、この後は薬師・雲ノ平・鷲羽・野口五郎・針ノ木と長い縦走路を歩いて扇沢まで行く予定だそうだ。天候が悪化しそうな場合は、五色ヶ原から黒部湖に出て、針ノ木に登り返すショートカットで扇沢までという可能性もあると。ロマンあふれる長距離縦走だが、すごい体力レベルだ...

ということで、巻き道を進むことにします。

しばらく行くと、ゴジラの背のような小さな尾根に岩が突き出ている部分があります。どこらへんをまたいで越えるか...

よく見ると、黄色のペイントで矢印が書かれているのだが、それを見落として踏み跡のある下の方に行って岩をまたいで向こう側へ。その先の道がない...

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別山巻き道の核心部その1。ゴジラの背のような岩をまたぐ箇所は、写真上の方で

核心部1を越えると、絶壁の狭い通路となるが、体のバランスを取るために掴める岩の割れ目等が多数あるので特に問題はない。

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別山巻き道の核心部その2。岩の取っ掛かりを掴みながら歩けば問題なし

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別山巻き道が、別山・別山乗越(剱御前小舎)の尾根道に合流する

この合流地点からは、剱沢を挟んで真正面に剱岳が見える。

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剱岳

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手前の丘を超えた向こう、コルの部分が別山乗越で、剱御前小舎の建物がチラリと見えている

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剣御前の東斜面をトラバースして、剣山荘・剱岳に向かう登山道が見えている

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別山乗越手前より、立山を振り返って見る

雄山や一の越は青く霞んでいる。かなりの距離を歩いてきたのだと実感する。

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左に弥陀ヶ原火山の火口を見ながら、別山乗越目指して尾根道を歩く

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最後の丘を越えると、眼下に剱御前小舎が見えてくる

剱御前小舎の入口横のベンチが、ちょうど影になって涼しいので、10分ほど休憩。エネルギーチャージのための羊羹を1個食べる。

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剱御前小舎のトイレ。雷鳥沢野営場から別山乗越に見える建物は、このトイレ

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剱御前小舎前より、雷鳥沢に降りる登山道

剱岳に向かって、どんどん登山者が登ってきます。

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イワツメクサ

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雷鳥沢に沿って造られたつづら折りの登山道 雷鳥坂を下る

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雷鳥坂を下る。正面に大走りの登山道が見え、雄山・一の越・龍王岳の山並みが見える

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コバイケイソウと立山

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チングルマ

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登山道の真正面に、弥陀ヶ原火山の火口・雷鳥沢野営場が見える

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コケモモの実

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雷鳥坂をだいぶ降りてきました (標高2,360m付近)

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オオバセンキュウ

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アザミ

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シラタマノキ

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ナナカマドのトンネルの先に、雷鳥沢野営場が見える

出発から6時間、立山の稜線をぐるっと回って雷鳥沢野営場に戻ってきた。

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雷鳥沢野営場から見た立山三山(富士の折立・大汝山・雄山)

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雷鳥沢野営場から見た別山乗越(剱御前小舎)・別山・真砂岳

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テントを張ったまま日帰り登山に出かけている人が多い、雷鳥沢野営場

快晴で、テントの中は温室のように暑く、とてもじゃないがテントの中で休憩しようとは思わない。

持参した食料で昼食、夕食を食べる。

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雷鳥沢野営場の草原も、それなりに草紅葉している

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16時頃より、立山の稜線上から雲が掛かるようになる

日没の頃には、全天が雲に覆われてしまう。

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18時をすぎると、LEDランタンに照らされたテントが並ぶ姿が見られた

2024年9月 5日

立山登山(その2) 室堂乗越までハイキング、雷鳥沢野営場でテント泊

9月5日(木曜) : 室堂乗越までのハイキングと雷鳥沢テント泊

雷鳥沢野営場にテント設営後、昼食とする。

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昼食 (アルファ米と、写真には写っていないが食パン2枚)

大日岳稜線の室堂乗越までハイキング

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雷鳥沢野営管理所の窓に貼り出された「立山町の天気予報」

15時頃に雨が降る予報なので、20リットルザックにレインウエアを入れて、往復2時間ほどのハイキングに出かける。

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雷鳥沢野営場の横にある浄土橋(標高2,270m)を渡り、称名川右岸を下流方向へ

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浄土橋を渡ったところに標識がある。「大日岳・劔御前は左、大走り・一の越は右」

ここでは大日岳の方向(称名川下流方向)に向かう。

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アザミ

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シシウドの一種 オオバセンキュウ

称名川沿いを100mほど下ると、劔御前小舎方向の道が分岐する。大日岳方向は、称名川の右岸に沿ってさらに直進だ。

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大日岳方向(左)と、劔御前小舎・雷鳥谷方向(右)の分岐点

道は徐々に新室堂乗越に向かって登り始める。振り返ると、雷鳥沢野営場と同じくらいの高さまで登ってきている。

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新室堂乗越に向かう道から振り返って、雷鳥沢野営場を見る

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リンドウ

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青紫色のみを付けたクロマメノキ

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新室堂乗越に向かって、木道は緩やかに高度を上げていく(標高2,280m付近)

大日岳に向かう登山道は、この時間ひっそりとしていて、すれ違う登山者もほとんど居ない。2時間のハイキングですれ違ったのは2人だけだった。

いまにも熊が出そうな草原を歩くのだが、熊鈴をテントに忘れてきたので、時々、手を打ち鳴らして大きな音を立てる。

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チングルマ

谷筋の湿ったところにはコバイケイソウ、それ以外にチングルマやクロマメノキが繁茂している。

まさにいま、草紅葉が始まった状況だ。

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コバイケイソウ

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標高2,300m付近で、新室堂乗越から伸びる谷筋のガレ場が登山道となる

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標高2,350m付近から雷鳥沢方向、歩いてきた登山道を振り返る

雷鳥沢の浄土橋から30分ほど掛かって、劔御前と大日岳の稜線までやってきた。登山道の合流地点の新室堂乗越から、稜線をたどって劔御前小舎に行くこともできるようだが、剱岳に向かう登山者がこちらに迂回して登ってくることはレアなようだ。

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新室堂乗越(標高2,380m)

ここからは弥陀ヶ原火山の火口群(地獄谷)が一望できる。風に流された噴煙(火山ガス)が雷鳥荘を直撃し、そのまま上空へ上っているのがよくわかる。

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新室堂乗越から見た雷鳥沢野営場と、弥陀ヶ原火山の火口群(地獄谷)

ここからは、ガスに包まれがちながら気持ちの良い稜線歩き。

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大日岳に向かう稜線を進む

稜線上からは、地獄谷が一望できる。

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大日岳に向かう稜線上から見た弥陀ヶ原火山の火口(地獄谷)

雷鳥沢野営場・浄土橋から約40分、室堂乗越に到着。

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室堂乗越(むろどう のっこし 標高約2,360m)

標識のはるか向こう、劔御前岳から劔岳の間の山々が見えているが、残念ながら劔岳は雲に隠れている。

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室堂乗越から見た剱岳、剱御前、別山乗越 (全て頂上は雲の中)

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室堂乗越から先、標高2,440mの丘の南を巻いて登山道は奥大日岳に続いている

奥大日岳は、上の写真の2,440mの丘の右上あたりの雲の向こうにあるはず。

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シラタマノキ

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室堂乗越で引き返し、剱御前小屋方向へ稜線歩き

往路と同じ道で、新室堂乗越から雷鳥沢・浄土橋方向へ下山する。

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イワイチョウ

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新室堂乗越から浄土橋に向けて降りていく山道。立山(雄山)に掛かっていた雲が少し切れている。コバイケイソウが紅葉している

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浄土橋の右岸側に、真っ赤な実を付けたナナカマド

雷鳥沢テント泊

室堂乗越まで往復1時間15分ほどかかり、雷鳥沢野営場まで戻ってきた。

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雷鳥沢野営場に張ったテント。立山(雄山)の雲が少し切れて頂上が見えるようになった

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夕食(小倉餡デニッシュ、バウムクーヘン、サラダチキン、わかめスープ)

わかめスープには、切り干し大根と乾燥わかめを大量投入した。

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雷鳥沢野営場。日の入りの時間帯、ガスが濃くなってきた

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日の入り後、18時30分頃には空は全て雲に覆われた

雷鳥沢の星空

夜になってもなかなか雲が消えず、真夜中の0時頃になってやっと全天晴れ渡った。

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頭上の星空 (はくちょう座からカシオペア座にかけての天の川付近)

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頭上の星空 解説あり (はくちょう座からカシオペア座にかけての天の川付近)

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東方向の星空 (おうし座、プレアデス星団、木星)

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東方向の星空 解説あり (おうし座、プレアデス星団、木星)

立山登山(その1) 富山市内で前泊、黒部ダム見学後、室堂 雷鳥沢野営場へ

9月4日(水曜) : 大阪から富山へ

立山黒部アルペンきっぷ

今回の立山テント泊は、JRの特別企画乗車券「立山黒部アルペンきっぷ」を使って出かけることとする。

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JR西日本 「立山黒部アルペンきっぷ」パンフレット

個別に切符を買う場合と企画乗車券の費用比較はつぎのようになり、今回の旅程では1万円の割引になっている。

区間通常運賃アルペンきっぷ
大阪〜富山(運賃)5,720円
(特急料金)4,370円
29,540円
電鉄富山〜立山1,230円
立山〜黒部湖(往復)16,480円
立山〜電鉄富山1,230円
富山〜大阪(運賃)5,720円
(特急料金)4,370円
合計39,120円29,540円

自宅近所のJR新福島駅のみどりの窓口で切符を購入し、同時に往路の富山までの指定券予約をする。

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立山黒部アルペンきっぷ(左上の往路券、右上の復路券の2枚組み)

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2024年8月18日

PENTAX-Kマウント - 望遠鏡Tマウントアダプタ購入と、MAK90Gで月のテスト撮影

PENTAX Kマウントと天体望遠鏡を接続するための「Tマウントアダプタ」を購入した。

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Amazonで購入したPentax-K×T2(M42)、T2(M42)×24.5mm接眼アダプタ

価格は1,097円なので、この商品画像ページをキャプチャしたときより少し安かった。

中国から、クロネコの国際宅急便で1週間という超特急で配送された。この手の中国商品は大通常の国際郵便の場合が殆どで、1ヶ月くらい掛かると思っていたので驚いた。

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購入したTマウントアダプタと、別途必要となった31.7mm接眼用アダプタ

購入したTマウントアダプタは24.5mm接眼レンズ用なので、天体望遠鏡MAK90の31.7mm接眼レンズに接続するために、別途、ASI662MCに付属していたアダプタを流用した。

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2024年8月10日

おとめ座スピカが月に隠れる

珍しく快晴の夕暮れ時、自宅の窓からスピカ食が見られた。

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星ナビ8月号より、スピカ食の記事抜粋

写真はデジイチで撮影後、RegiStaxで4枚をスタック処理し、ウェーブレット処理した。その後、Gimpで読み込んでホワイトバランスを調整した。

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月とスピカ(食の1時間前の19時14分ごろ)

スピカは画面の左端付近に見えている。

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月とスピカ(食の終了直後の21時00分ごろ)

2024年7月18日

梅雨明け10日。下山日の雨予想で双六岳への登山を中止

「梅雨明け10日」は天候が安定し晴れるはずだが、昨今はそうでもないようだ。(ちなみに、東海・関東の梅雨明けは7月18日)

7月18日から19日にかけて、双六小屋で1泊する登山を計画していたが、19日の天候が「雨の可能性が高い」ため中止した。

岩が敷き詰められた登山道「小池新道」を(コースタイムの7割以下のスピードで)足早に降りるとき、スリップするのが怖かったからだ...。

大阪東梅田から新穂高への夜行バス(運賃8,000円)は、100円のキャンセル料。双六小屋(1泊9,500円)は前日までのWeb上でのキャンセルだったので、キャンセル料は請求されなかった。

来週以降は、どこの山小屋も夏休みの大混雑で予約が取れない上、そもそも人間嫌いの私が混雑した登山道や山小屋に近づくことはありえない。

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Mountain Weather Forecast 弓折岳

GPVを参照していると思われるMountain Weather Forecastでは、「曇り」予報

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