梅雨入り前、六甲山地の森林植物園へ咲き始めのアジサイを見に行く (r271-635)

天気予報では、来週月曜から金曜まで「すべて」雨の予報となっていて、いよいよ梅雨入りが見えてきた。

きょうは梅雨入り前の最後の晴天日なので、六甲山地の森林植物園へアジサイを見に行ってきた。

区間	時刻	所要時間
阪神元町駅〜稲荷茶屋（登山口）	06:51 〜 07:17	26分
稲荷茶屋（登山口）〜猩々池	07:17 〜 07:42	25分
猩々池〜大龍寺〜修法ヶ原池	07:42 〜 08:06	24分
修法ヶ原池〜森林植物園西門	08:12 〜 08:48	36分
森林植物園西門〜あじさい園〜シアトルの森	08:52 〜 09:19	27分
休憩		22分
シアトルの森〜森林植物園西門	09:41 〜 10:07	26分
森林植物園西門〜修法ヶ原池	10:07 〜 10:33	26分
修法ヶ原池〜大龍寺〜猩々池	10:33 〜 10:48	15分
猩々池〜稲荷茶屋（登山口）	10:48 〜 11:08	20分
稲荷茶屋（登山口）〜阪神元町駅	11:08 〜 11:31	23分

阪神大阪梅田駅

■ 阪神本線大阪梅田駅 06:12発 → 元町駅 06:46着（運賃330円）

阪神元町駅〜稲荷茶屋（登山口）

兵庫県庁の建物群の中を横切って、坂道を登る。

兵庫県公館前に行列ができている

あの「恥ずかしい知事」が確たる理由かどうかは分からないが、兵庫県庁では定年を待たずに退職を急ぐ人が増えているそうだ。

しかし、記事が指摘するように、前年より離職者数が4割増えたと驚くようなことだろうか。

兵庫県庁の離職率＝離職者数／全職員数＝ 103人／6,000人＝ 1.7%

職種による離職率
	離職率(2023年)
国家公務員^出典	2.03%
地方公務員^出典	1.22%
全産業(正社員)^出典	12.1%

「知事と仕事をするのは恥ずかしい」兵庫県職員が大量退職　斎藤元彦知事の「情報漏洩指示」を第三者委が指摘

2024年度、兵庫県庁の自己都合退職者は103人で、前年比4割増だった。

「記者会見でまた『県政を前に』と斎藤知事は言っているが、あきれます。内部告発以降、県政はまったく前に進んでいない。職員が淡々と日常の仕事を滞りなく、県として最低限のことをやっているだけです。県民からは『斎藤知事と同じ職場で恥ずかしくないのか』と問われることが何度もあります。前に進むわけがない。多くの職員が、情けない思いで仕事をしているんです」
https://news.yahoo.co.jp/articles/1443453723fb9eb8d3d96bfb4eef3bfe85d45914?page=3

「斎藤知事に愛想尽きた」兵庫県庁離れ加速　17年ぶり自主退職4割増、他自治体に転職も

自己都合退職者が100人を超えたのは、行財政改革の一環で給与を削減した平成19年度以来17年ぶり。その後は30～80人台で推移していた。
もっとも、知事部局の職員数は4月1日現在で約6千人。自主的に退職した人が100人を超えたとはいえ、全体の1割に満たず、また転職者の心理に文書問題がどれほど影響したかも正確には分からない。

https://www.sankei.com/article/20250524-MK725EPRPZMYXNTWSVTEVXQI3Y/

産業別・正社員の離職率（2023年・令和5年　雇用動向調査結果）

兵庫県庁1号館

県庁前から相楽園の正門前を通過する

森林植物園で購入した年間フリーパス「トリコロール・カード」は、ここ相楽園でも使える。まだ一度も入場したことがないので、そのうち来てみたいところだ。

山麓線と諏訪山児童公園の角より、再度谷の登山道が始まる。その登り口付近にある女子中学・高校の「校名」が変更されている。共学化して校名の「女子」を「グローバル」に書き換えたようだ。

神戸山手女子中学校高等学校が、2025年度から神戸山手グローバル中学校高等学校に

山手グローバル中学・高校の横にある大師道の21丁の丁石

1丁＝約109mだが、GPS実測では大龍寺の石段下までここから2.79km（2,790m／20丁＝140m）だった。昔の距離の測り方は、かなりいい加減のようだ。

諏訪山第二堰堤（標高約100m）

諏訪山第二堰堤の横にある擁壁に、赤紫と白のホタルブクロが咲いている。

ホタルブクロ

登山口の稲荷茶屋に到着する少し手前、大規模な法面対策工事が行われている。入札結果の概要では「高エネルギー吸収型崩壊土砂防護柵工、鉄筋挿入工、ネット工」となっている。

土砂崩れを防止する法面対策工事

今年度は「中央区神戸港地方再度谷法面対策工事（その３）」が施工中で、これまでに「その１」「その２」工事も行われている。

・その１工事 : 税込 18,480,000円
・その２工事 : 税込 283,201,600円
・その３工事 : 税込 244,530,000円

今年度の工事で竣工するとしても、国費・地方負担分あわせて5億4千万円ほどの公金が支出されるのだ。

大規模な法面対策工事で守られるのは、ボロボロの木造家屋2軒

斜陽化した日本国の費用対効果からいえば、過疎地の災害復旧と同じく補償金を支払って他の土地に移住してもらったほうがよさそうだが...

ヒヨコ地蔵尊の前を通過し、ひよこ橋を渡るとすぐに稲荷茶屋（登山口）

稲荷茶屋。舗装された車道はここまで（標高約140m）

再度谷川の施設等高低差マップ

稲荷茶屋（登山口）〜猩々池

再度谷公衆トイレの前、稲荷橋を渡り登山道に入る。橋の右岸側に十五丁の丁石がある

再度堰堤の横を通過し100mほど行くと、再度第二堰堤の天端まで登る折返しスロープがある。

渓流の奥に見える再度第二堰堤（標高約160m）

再度第二堰堤の天端まで、折返しスロープを登る

スロープの折返し途中に、支流に建設中の再度西堰堤の工事現場入口がある。工期は2025年6月30日となっていて、主要な工事はほぼ終わったのか、先月までのように資材を運ぶケーブルクレーンが谷を渡ってくるの轟音や、現場作業の指示伝達で使われる拡声器の音などが、今日は全く聞こえてこない。

再度西堰堤の工事現場入口。工期は今月6月30日

登山口から400m歩いてくる間に、再度堰堤・再度第二堰堤・多々部堰堤と、堰堤が3つ連続して造られている。

多々部堰堤（標高約180m）

支流の谷を渡る再度第五橋を渡る

再度第五橋を渡ると、大師道十一丁の丁石がある

5分ほど歩くと、諭鶴羽堰堤の直下に架かる再度第四橋がある。

再度第四橋を渡ると、八丁の丁石がある

折返しスロープを登り、諭鶴羽堰堤の左岸側を通過する。

諭鶴羽堰堤（標高約230m）

5分ほど歩くと、猩々池に出る。池の水位はかなり低く、今年は水を貯めるつもりはないのだろうか。

猩々池（しょうじょういけ）（標高約290m）

猩々池の流出部。これは堰堤なのか越流堰なのか...

流出部の右岸側に銘板が埋め込まれている「平成5年度治山事業神戸市」

治山事業であるなら、これは堰堤ですね。ため池なら農水省所管の土地改良事業のはず。

そして、水位が上がっていないのは堰堤としてなら当たり前で、堰堤の水抜き穴が機能し始めたことを意味しているだけだ。

猩々池〜大龍寺〜修法ヶ原池

猩々池から大龍寺へ、600mほど未舗装の登り坂が続く

大龍寺の石段、最下部に一丁の丁石がある

大龍寺の石段。仁王門と水子地蔵尊

大龍寺の本堂「大師堂」（標高約380m）

大龍寺「ぼけ封じ三十三観音第八番札所」

33箇所回れば、脳内にアミロイドベータとタウ蛋白質が蓄積しないと保証してくれるなら...。そもそも、ぼけ（認知症）の7割を占めるアルツハイマー病は遺伝する「家族性アルツハイマー病」が大多数を占め、いまのところ対処療法のレカネマブ投与以外に治療方法が無い。そもそも、遺伝により発症するのを抑える治療法は鋭意研究中だと、NHK BS4Kで放送していた「フロンティアアルツハイマー病克服に挑む」が伝えていた。

修法ヶ原池（しおみがはらいけ）

大龍寺から標高410mの再度越の峠を越えて下ってゆくと、再度公園の修法ヶ原池の畔に出る。湖畔から駐車場へ向かう高齢夫婦とちょこっと話をする。
昔は北アルプスなどへ夫婦で登山に出かけていたそうだが、高齢となり、いまは車で行ける近隣の山間部へハイキングにしているそうだ。きょうはバーナーを持ち込んで湖畔で朝食を食べてきたと...。

昔は西穂山荘が満員で食堂で寝たという話や、槍ヶ岳山荘で布団1枚に3人くらい寝ていたとか、私が初めて登山した当時ごろの懐かしい話でしばし盛り上がった。

修法ヶ原池

ここから森林植物園の西門まで2kmほどあり、あと45分で歩けば9時の開門時間にピッタリ間に合う。

のんびり歩いてもじゅうぶん間に合う。

修法ヶ原池〜森林植物園西門

修法ヶ原堰堤の横を通り洞川湖へ向かう道を下る。

コガクウツギ

修法ヶ原堰堤

堰堤の横を通り過ぎ、洞川湖に向かって緩やかに下っていく。

コアジサイ

真横から見たコアジサイの花

洞川梅林への分岐点となる広場。秋には見事な紅葉が見られる

コガクウツギ

洞川湖

洞川湖の東側を回り込んで、学習の森に入る。

そういえば、今年から学習の森がマウンテンバイクのコースとして新たに営業を開始したそうだ。

神戸の都心から30分で標高931ｍの国立公園・六甲山へ5/31　六甲山系にマウンテンバイクコースが誕生！

Mountain Bike Forest KOBE ～学習の森トレイル～
今回整備したのは2025年5月31日からオープンする初級コースです。初級コースは425m、初級から上級まであわせたコース全長は約２kmを予定しています。

今後、さらなるコース整備を進めていく予定です。
2025年秋頃　レンタルバイクサービスも開始予定
2026年春頃　中級コースもオープン予定
2027年以降　上級者向けコースや練習場を整備していく予定
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000198.000078202.html

登山道にMTBが高速で飛び出してきて激突する可能性もあるので、ここを通るときは周辺の音に気をつけてMTBが接近してこないか注意する必要がある。

学習の森