天気予報では「良い」とは言えない状況だが、これを逃しては今夏は北アルプス遠征ができないので、とにかく行ってみることとする。
7月18日の週、9月5日の週はどちらも荒天で中止。さて今回は...
9月11日。早朝は快晴のため順調に登り始めたが、予想通り11時頃には稜線上がガスに覆われてしまっていた。ガスガスの稜線上にある双六小屋のテント場でテントを張るのか、潔くここで下山するのが良いのか迷った挙句、下山。
当日、高山市街地のビジネスホテルに宿泊したが、18時過ぎから土砂降りの雨。いわゆる夕立。雨は降ったりやんだりして、21時過ぎまで降っていた。レーダーを見た限りでは雨雲は双六岳付近に接近したのは23時過ぎごろから数時間。多分、夜中に雨は降ったのだろう。
もくじ
- 双六岳テント泊。鏡平で引き返す:準備
- 双六岳テント泊。鏡平で引き返す:その1 新穂高~林道終点
- 双六岳テント泊。鏡平で引き返す:その2 林道終点~鏡平
- 双六岳テント泊。鏡平で引き返す:その3 鏡平~新穂高,高山
- ヤマレコの記事 『鏡平(新穂高 - 鏡平):天候悪化のため双六テント泊を断念』
気象庁の予報
2022年09月10日16時36分 岐阜地方気象台 発表
東海地方は、日本海北部に中心を持つ高気圧に覆われています。岐阜県は、晴れまたは曇りで、激しい雨の降っている所があります。
10日は、高気圧に覆われて晴れますが、湿った空気の影響で雲が広がりやすく、雷を伴って激しい雨の降る所があるでしょう。
11日は、高気圧に覆われ日中は晴れる所もありますが、湿った空気の影響で雲が広がりやすく、午後は雷を伴った激しい雨の降る所がある見込みです。
2022年09月10日16時39分 富山地方気象台 発表
北陸地方は、日本海北部に中心を持つ高気圧に覆われています。富山県は、曇りとなっています。
10日は、湿った空気の影響を受ける見込みです。
11日は、引き続き高気圧に覆われますが、湿った空気の影響を受ける見込みです。
このため、曇りで、夜のはじめ頃まで雨や雷雨となる所があるでしょう。
このため、曇り時々晴れで、昼過ぎから夜のはじめ頃にかけて山間部を中心に雨の降る所があるでしょう。
気象庁の天気分布予報
現在の状況は「曇り」なので、分布予報(9月10日16時)は当たっている。
明日の予報は、午前中は晴れ、午後は曇りとなっている。
気象庁のレーダー画像
天気分布予報のとおり、北アルプス南部には雨雲は存在しない。なお、高山市街地付近には雷雲があるので、予報文にある「雷を伴って激しい雨の降る所」ということなのだろう。
GPV 雲量・降水/SSI予想
現在(9月10日18時)、稜線付近は全面的に雲に覆われているわけではなく、雷雲も発生していない。
9月10日と11日では、11日のほうが雲量/SSIともに「少しマシ」になっている。
数値予報の計算結果が新たに発表されるたびに、9月11日の予報が「悪化」していく。ここに貼り付けたものより、登山開始直前にスマホで確認したもののほうが遥かに悪化していた。
IMOC 発雷予想
現在(9月10日18時)、稜線付近は全面的に雲に覆われているわけではなく、雷雲も発生していない。
9月10日と11日では、11日のほうが発雷確率が大幅に低くなっている。
COLA Cloud Cover (GFS)
本日(9月10日)9時は、北アルプス周辺には上・中・下のどの層にも雲はない予想。
明日は、上層雲が掛かる予想。
ただし、これは午前9時の予想のため、午後は...
windy.com 雲・降水予想 (ECMWF)
16時の予想は、本日(9月10日)も明日も似たようなもので、曇りか雨か、ぎりぎりどちらかの状態。
Mountain Weather Forecast 弓折岳
ライブカメラ : 蝶ヶ岳から見た槍・穂高連峰
蝶ヶ岳から見た槍・穂高連峰の写真は、1つ西にある笠ヶ岳稜線の状況を推測するのに役立つ。
前日(9月10日)は、早朝は快晴。11時頃には稜線付近に雲が現れ、夕方まで稜線上はガスの中のことが多いようだ。登山予定日(9月11日)も、おおよそこのような状況をたどるのだろう...。
★結果: 登山日の状況 : 9月11日11時20分 ... この頃に鏡平で引き返して下山した
前日に出た予報に比べて、はるかに悪い天候になっていた。この時点ではまだ降雨していないが、気象レーダーでは真夜中の23時ごろより雨となっていたようだ
気象レーダーでは深夜から未明に降雨があったが、日の出時には雲は消えていた。ヤマレコの記事を検索すると、この朝の写真投稿がいくつか見つかり、三俣・双六では雲海の上に日の出が見えたそうだ。
ライブカメラ : 西穂高から見た笠ヶ岳稜線
登山前日(9月10日)と似たような推移をたどると期待していたのだが...。
実際の登山日(9月11日)の夕方16時55分のライブカメラでは、よりガスに巻かれるレベルが増えている。天候は前日より悪化している。
笠ヶ岳稜線は完全に雲に覆われている。
当日の気象レーダー
登山当日の深夜に雨が降ったのが、気象レーダーで確認できた