9月も残り1週間。猛暑と雨模様の天気が続いてきた中、珍しく乾燥した晴れとなる天気予報だったので、丸亀・高松の1日旅行に行ってきた。
その旅での、飯野山(讃岐富士)から下山後、丸亀平野をサイクリングした記録
もくじ
・丸亀・高松の旅 : 大阪から飯野山登山口へ
・丸亀・高松の旅 : 飯野山(讃岐富士)の登山
・丸亀・高松の旅 : 丸亀平野サイクリングと丸亀城・金毘羅街道
・丸亀・高松の旅 : 讃岐国分寺から高松
・ヤマレコの記事 飯野山(讃岐富士)
飯野山登山口 〜 飯野町のうどん店めぐり
登山終了後、冷たい食べ物を食べに、近くにあるうどん店「よしや」に向かう。
・冷たいかけうどん
・冷たいぶっかけうどん
・ぬるいかけうどん
・温かいかけうどん
同種のメニューで、これだけのバリエーションがある。さすが、うどんの本場だ
登山後の体を冷やすため、冷たいだし汁も全て飲み干しました…
県道18号を西へ。今朝通ってきた道を逆走していく。 登山口最寄りの山根西バス停があり、その近くに9.8万円均一の中古車屋。
地方都市での必需品は、これくらいの値段じゃないといけないのだろう。
土器川のすぐ手前にあるうどん店「おかだ」に入る。
ここは製麺所「おか泉」の建物の一部に、セルフうどん店を併設している場所だ。
セルフうどん おかだ「冷かけうどん・カレイ天・かぼちゃ天」 (450円)
またしても、「温」ではなく「冷」を食べてしまいました。
GPSログ
土器川を渡り、条里が明確に残る水郷地帯をサイクリング
県道18号の高柳橋を渡って、土器川の左岸に入る。堤防上からは、飯野山と川の流れを同時に眺められる。
土器川左岸の堤防から見る 青ノ山(224m)・角山(184m)・飯野山(422m)
丸亀平野には円錐形の火山岩頸がたくさんあり、独特な風景だ。
土器川中流のこのあたりは、毎年200日程度水が枯れる「瀬枯れ」になるそうだが、この日は割とたくさんの水が流れていた。
高柳橋の左岸には道池という大きなため池があり、その湖畔からも綺麗な飯野山(讃岐富士)を眺められる
律令時代の条里が明確に残る丸亀平野を、はるか向こうに見える丸亀城天守を目指して、ママチャリで珍走する
かつては、1町(=1ha)の正方形の水田が一面に広がっていたのだろうが、いまは虫食い状に住宅や工場が建っていて、地上からは少しわかりにくくなっている。
GoogleMapsの航空写真では、1町(=109m×109m)に区画されているのは一目瞭然だ。 条里のグリッドは、土器川に合わせて30度傾いている。 ため池もこのグリッドに合わせて居る場所が多い。
丸亀平野の条里 (宮池の少し南の土地)
農村を自転車で走っていても、まるで京都のような直行した通りを走っているようで、道に迷うことはない。古代の日本政府(朝廷)の土木技術力の高さに感心しながら、自転車を転がしていく
宮池の真ん中を横切る堤防にやってくる
ベンチには、この場所が“4月中旬と8月下旬に飯野山の山頂付近から日が昇るダイヤモンド富士”が見られる場所だと書かれている。
昼間の景色はこんな感じだ…
2006年に公開された映画「UDON」で、製麺所のロケ地となった場所が残っている。
丸亀城
はるか遠くに見える丸亀城目指して、更に北上
水路も条里に合わせて、あぜ道に沿って造られている
北山八幡神社の鳥居をくぐり抜けて、旧城下町に入る。この鳥居のところには、かつては南御門があり、(現在は埋め立てられているが)外濠があったようだ。 GoogleMapsの航空写真を見れば、埋められた外濠が、現在でも緑地や新しい住宅の並びとして認識できる。
かつての地図では、このあたりは小ぶりの武家屋敷が建ち並んでいたようだ。街区の間隔が武家屋敷の幅まで狭くなり、109m間隔の条里の部分と明らかに違うのがわかる
内濠を横断し、かつての搦手門から城内に入る。 現在は、「亀山公園」という看板が掲げられている公園の入口に自転車を停め、見上げるような石垣の間の道を登っていく
麓から天守のある亀山の頂上まで、およそ66m。 石垣の総高さとしては日本一だそう。
三ノ丸から先は、以前この城を訪れたときに通った道だ。
金毘羅街道
丸亀は、海路やってきた金刀比羅宮に向かう参詣客が歩く道、金毘羅街道の起点となった港町だ。丸亀城の西側を、この旧街道が縦断している。
本丸から搦手門のところまで降り、駐車しておいた自転車に再び乗り西へ。 およそ200m行くと、旧街道に出る。
1874年(明治4年)に建てられた金毘羅街道 中府(ちゅうぶ)の大鳥居(一の鳥居)
この大鳥居より50mほど丸亀港に戻ったところには、金毘羅街道の起点とされた150丁石がある。
“奉献道案内立石 従是金毘羅町口江百五十丁” と書かれている。
さらに230mほど丸亀港の方に戻ると、なぜか140丁石(灯籠)がある。 結構距離がいい加減なのか、昔はルートが変遷して、距離がそのたびに変わったのか…。
さらに、1.6kmほど北にある丸亀港へ。江戸時代になり激増した金毘羅参詣の船をさばくため、1883年に竣工した新堀湛浦。そこ建てられた灯台が「江戸講中灯籠」だ。
灯籠の横に建てられた銅像の瀬山登とは、丸亀藩江戸留守居役で、金毘羅参詣千人講による資金集めを行い、新堀湛浦の金策を整えた人物だそうだ。
この後、丸亀駅に戻り駅前の駐輪場にレンタルサイクルを返却。ちょうど6時間ギリギリで、料金は200円。 借りるときに500円払っているので、300円の返金を受ける。