9月も残り1週間。猛暑と雨模様の天気が続いてきた中、珍しく乾燥した晴れとなる天気予報だったので、丸亀・高松の1日旅行。
もくじ
・丸亀・高松の旅 : 大阪から飯野山登山口へ ← このページ
・丸亀・高松の旅 : 飯野山(讃岐富士)の登山
・丸亀・高松の旅 : 丸亀平野サイクリングと丸亀城・金毘羅街道
・丸亀・高松の旅 : 讃岐国分寺から高松
・ヤマレコの記事 飯野山(讃岐富士)
フェリーと鉄道を乗り継ぎ、大阪から丸亀へ
深夜1時発のジャンボフェリーに乗るため、夜中に自宅を出発。 最寄り駅の阪神野田から三宮へ。
■ 阪神本線 野田 22:20発 → 尼崎 → 神戸三宮 22:55着 (運賃300円)
梅田行きの列車は、甲子園球場で阪神タイガースを応援してきた客がぎっしり満杯だ。 私が乗車する神戸三宮方向に向かう列車は、通常の通勤客で座席が全て埋まっている程度で、まだマシな状態だ。
三宮駅からフェリーターミナルまで、神戸市役所前のフラワーロードをまっすぐ南へ。 23時過ぎれば、遊歩道を歩く人はほぼいない。 フェリーに乗る客も、おそらくほぼ全てが「有料の」シャトルバスに乗って来るのだろう。
正面デザインが、今年から「ネコの顔」です。
公式Webページの告白によれば “ (50年前の航路開設)当時、世界最大の双胴型フェリーだったので「ジャンボフェリー」の愛称を使用していました。 ところが、時代の流れと共に長距離フェリーの大型化が進み、今となっては、なぜ、「ジャンボ」なのか判らなくなってしまいました(汗)。 そこで、「ジャンボ」を思い切って「ニャンコ」に変更し、愛称を「ニャンコフェリー」に改名 ” とのことです。
もはや、知らない人にとってはこのフェリーがどこ行きなのかとか、そもそも本物のフェリーなのかなどツッコミどころ満載の公式Webページです (笑)
■ ジャンボフェリー 神戸三宮 01:20発 → 高松東港 05:15着 (往復運賃, 夜行料金込 3,890円)
コンテナ貨物の積み込みに時間が掛かり、10分遅れで出港するとのアナウンスがある。 車両デッキを見下ろすと、ぎっしり満杯のコンテナが…
40ftコンテナ(車両長さは12.2m)の運賃は25,710円(2019年の消費税増税後)。 乗客15人相等の価格だ。
上部甲板に5列×4両、下部甲板に6列×8両 と見積もれば、合計174万円の運賃となる。余った隙間に乗用車や小さなトラックをぎっしり詰め込めば、更に収益も上がるというものだ…
平日の徒歩乗船客が少なくてもやっていけるのは、このフェリーが乗客ではなく貨物をメインに考えて運行されているからなのだろう。
フェリーは航行中に遅れを取り戻すことなく、定刻よりきっかり10分弱遅れて高松東フェリーターミナルに到着。
今日の夜行便は、平日の割にはいつもより多めの客が乗っていたように感じる。 大学生のグループ客が乗っていたからそう感じたのだろうか…
■ シャトルバス 高松東フェリーターミナル 05:20発 → JR高松駅前 05:35着 (運賃 無料)
日の出前でまだ薄暗い、高松駅前に降り立つ。 この日の日の出の時刻は5時53分だ。
駅の近くにある、朝5時から開いているうどん店『味庄』に向かう。 高松に来たときは、いつもこのうどん屋で朝食を食べて一日がスタートする。
出汁が関東風の濃い色。 以前は関西風の薄い色だったような記憶が…
■ JR四国 高松駅 06:08発 → 06:22着 坂出駅 06:25発 → 丸亀駅 06:33着 (運賃 550円)
高松駅から、岡山行の快速マリンライナーに乗車。 この列車はJR西日本の223系を使っていて、普段京阪神で見慣れた車両だ。
最後尾の車両だけ2階建てで、グリーン車と指定席だそうだ。 一般の通勤客は前4両に乗る人がほとんど。有料席は観光客向け…?
座席が半分くらい埋まった状況で始発の高松を出発。 瀬戸大橋を渡り、岡山に通勤する人たちなのだろう。
坂出駅で琴平行きの普通列車に乗り換える。 こちらは、JR四国の無骨なデザインの4両編成。 国鉄時代の通勤電車121系を大幅改造した、7200系という車両だ。 車両先頭のデザインを「流線型」にするなど、カッコよさの追求までは予算が足りなかったのか…
丸亀駅で自転車をレンタルし、宇多津のうどん屋へ
丸亀駅前の市営駐輪場でレンタル自転車を借りる。 6時間200円、全日300円と格安だ。 ここは高松と違って、観光客向けの貸出しのようで、会員登録などはなく管理人に身分証を見せて借りる方式だ。
■ 自転車 丸亀駅 06:55 → 讃州製麺 07:03
JRの高架に沿った道を高松方面に1.8kmほど走る。 途中、土器川に架かる橋を渡るところだけ、少し坂があるくらいの平坦な道だ。 レンタルサイクルの高級ママチャリ(内装3段変速)なら楽勝だ。
側道に面して、大きな駐車場のある『讃州製麺』のお店がある。2階がフィットネスクラブの真新しい建物だ。
朝食を食べに、通勤途中の客がひっきりなしに入店してきていた。
昆布の佃煮、煮干しの佃煮は無料。 このお店では、お茶だけでなく、ポットのお湯を注ぐタイプのインスタントコーヒーや紅茶も無料で置いてある。
コーヒーを飲んだら、朝食用のトーストが無料で食べられるコメダ珈琲の例があるが、香川県にはうどんを食べるとコーヒー・紅茶が無料のお店があるのは驚いた。 朝食の時間帯だけでなく、時間指定無いんだから…
土器川 サイクリングロード爆走
土器川のサイクリングロードを走り、讃岐富士(飯野山)に向かう。 さきほど、丸亀駅からやってくるときに通った高架側道から、土器川の堤防上の車道に一旦入る。
『一級河川 土器川 ここは河口から1.4km』と書かれた標識が出ている。 香川県を流れる、唯一の一級河川だそうで、その河川敷にサイクリングロード『丸亀琴平観音寺自転車道』が整備されている。
しばらく行くと、堤防から河川敷に降りる斜路があり、ここがサイクリングロードの丸亀側の起点だ。
目の前に見えるのは県道33号の蓬莱橋。 橋の右の方の丘の上に、丸亀城の天守が見えている。
ここから土器川を南へ向かう。 サイクリングロードは車道とは完全分離・立体交差になっている。淀川の自転車道で見かける“珍走族をシャットアウトするフェンス”なども設置されていないため、ここでは減速することなく快適に走り抜けることができる。
しばらく行くと、1979年に造られた土器川潮止堰が見えてくる。 1972年〜73年に起こった塩害に対する対策工事として、ゴム製ファブリダムを国土交通省が造ったとのこと。(四国社会資本アーカイブスより)
内装3段のママチャリは、トップギアに入れてもそれほどスピードが出ない。 チンタラと自転車道を走るが、他に走っているサイクリストがいないのであおりを受けることもないだろう (笑
蓬莱橋、丸亀橋、丸亀大橋、平成大橋、土器川橋(高松高速)をくぐって、4.3kmほど快調に走ってきた。 中流域のこのあたりは川の水が少なく、年間200日程度「瀬切れ」が発生するそうだ。 川の水が当てにならないから、川のすぐ横にも無数のため池がある。
讃岐富士(飯野山)の登山口へ
県道18号の高柳橋のところで堤防上に上がり、県道を東へ。目の前に讃岐富士(飯野山)が鎮座している。
県道18号沿いには、人気のうどん屋が軒を連ねている。 讃岐富士から下山後に食べに来よう。
登山口近くにある弥生の広場駐車場は、標高50mほどのところにある。 ところどころ傾斜がきつくなる道を、自転車を降りて押して登ること数回。
この駐車場からでさえ、丸亀平野を一望できる。標高422mの山頂からは、さぞかしきれいな展望が得られるだろう。 今から期待感が高まる。
駐車場横には、屋根で覆われた古墳が2基ある。 「飯ノ山西麓2号墳」と「飯ノ山西麓3号墳」だ。 説明看板によれば、“この「弥生の広場」は、飯野山西麓散布地と呼ばれる弥生時代から古墳時代の遺跡です。 飯野山西麓の標高40m〜60mにある集落跡からは、竪穴住居跡より多数の土器片や石器片などが出土しました。 また、古墳時代後期(6世紀末〜7世紀初頭)の横穴式石室をもつ円墳がこの「弥生の広場」から3基発見されています” と解説されている。
古墳横の急な階段を登り、登山口のある野外活動センターに向かう。