学生の春休みが始まり、青春18きっぷを使った旅行者が激増する前に、尾張・美濃方面へ日帰り旅行をしてきた。
もくじ
・(1)犬山城、犬山頭首工
・(2)名古屋城、大須観音
・(3)関ケ原古戦場
名古屋城
■ JR東海道線(快速) 岐阜駅 11:45発 → 名古屋駅 12:10着
東海道線の何処かで緊急通報ボタンが押されたため、列車は10分ほど遅れて名古屋駅に到着。
名古屋駅の上空は超高層ビルが並んでいる。円柱形ツインビルのJRセントラルタワーズ(51階・53階)、JRゲートタワー(46階)、JPタワー(40階)。私の記憶にあるのは、まだ高層ビルなど建ってなくて、JRゲートタワーの位置には市バスターミナルが入居していた名古屋ターミナルビルというビルがあった。
駅前は、超高層ビルに囲まれた未来都市になっている。そして、インバウンド公害をほとんど見かけないのも心地よい。
桜通りをまっすぐ東へ、名古屋高速の高架橋をくぐった先の堀川まで900mほど歩く。そこから堀川に沿って北へ。堀川は17世紀に福島正則が開削し、名古屋城から熱田神宮前の名古屋湾を結ぶ舟運路だったそうだ。
堀川沿いに北へ500mほど行くと、外堀(空堀)にぶちあたる。
ここは、昭和40年ごろに国道22号を通すため、三の丸御園門(枡形)をぶっ壊して新御園橋を架けたところだ。写真の奥に(旧)御園橋が見えている。
名古屋城三の丸。中日新聞社、裁判所、国家公務員共済病院、県警本部、合同庁舎が並んでいる
国や、県・市の官庁ビルとともに、中日新聞の本社ビルが仲良く並んでる。かつての陸軍省の官有地を報道機関が払い下げを受けて、権力を監視するというよりも取り込まれちゃってる感じを受けないでもない。
名古屋城とは(公式Webページより)
関ヶ原の戦いに勝利した徳川家康は、1610年(慶長15)、大坂の豊臣方への備えとして、名古屋城の築城を開始します。
築城を命じられたのは、加藤清正、福島正則など、豊臣家に従ってきた西国大名20家。
名古屋といえば織田信長という印象だが、信長治世のじだいにこの場所にあったのは、前身の「那古野城」。この城は一旦廃城となったのち、現名古屋城の用地として使われたそうだ。
入場券売り場のある正門に到着。名古屋駅から2.3km、30分ほど掛かった。
入場料は500円で、クレジットカードで支払った。
正門(旧 榎多門)から西の丸に入ると、すぐ目の前に本丸を取り囲む空堀(内堀)がある。
名古屋城 内堀と西南隅櫓(中央)、天守(左奥)、東南隅櫓(右奥)
ここから、公式Webページの「正門より60分コース」に沿って御深井丸・本丸北側の不明門方向へ歩くことにする。
石垣のほとんどすべて乱積みだが、右側の上部だけ布積みになっている。布積みのものは、築城後に補修され積み直されたものだそうだ。
シャチホコは、北側が雄、南側が雌だそうだ。質量は北鯱が1,272kg、南鯱が1,215kgとのこと。
天守礎石 (現地看板より)
昭和二十年(一九四五)に焼失した旧国宝天守の礎石。地階穴蔵の地盤の上に置かれており、巨大な天守を支えていた。
内堀は全周で空堀だが、北側と東側の堀の底には石垣に使われる石が並べて保管されている。これらの石を使う大規模な改修が、これからも行われるということなのだろう。
不明門を通り抜けて、本丸に入る。
本丸御殿とは(公式Webページより)
本丸御殿は、尾張藩主の住居かつ藩の政庁として1615年(慶長20)に完成しました。
1945年(昭和20)、空襲により残念ながら焼失しました。その後、第一級の史料をもとに復元工事を開始。2018年(平成30)、往時の姿を忠実に復元した優美な空間が完成しました。
" 本丸御殿を訪れた人がまず通され、対面を待つ場所 " とのことで、" 襖や壁は金地の障壁画「竹林豹虎図」が飾られ、虎之間とも呼ばれました " (公式Webより)
" 最大かつ最も格式の高い間として正式に藩主に謁見する際に用いられ、江戸時代には広間と呼ばれていました。上段之間は藩主の徳川義直が座る部屋で、正式の座敷飾りを揃えています " (公式Webより)
" 藩主が身内や家臣との私的な対面や宴席に用いた部屋です " (公式Webより)
" 1634年(寛永11)、三代将軍家光が京都に向かう途中、名古屋城に宿泊します。それに先立ち増築されたのが、本丸御殿で最も絢爛豪華な「上洛殿」です " (公式Webより)
大須
東門から出て、地下鉄名古屋城駅へ。大須までちょっと楽して、電車に乗る。
■ 地下鉄名城線 名古屋城駅 13:43発 → 上前津駅 13:51着 (運賃 210円)
駅を出ると、すぐに大須商店街のアーケードがある。
大阪の心斎橋筋商店街と比べると、インバウンド公害にあまり汚染されておらず、ドラッグストアだらけにもなっていない。
地元 名古屋市民向けの普通の繁華街だ。好感が持てる。