立山登山・雷鳥沢テント泊のあと、富山城跡を見に行ってきた
もくじ
・立山 テント泊:事前準備
・立山 テント泊:その1 立山登山
・立山 テント泊:その2 雷鳥沢テント泊
・立山 テント泊:その3 富山城
・ヤマレコの記事 立山(雄山・大汝山、雷鳥沢テント泊)
室堂 〜 富山
早朝、雷鳥沢野営場を出発し、45分ほど歩いて室堂ターミナルに到着
室堂ターミナルの美女平行きバスのりば。8時始発の15分前で、ほぼ定員ギリギリの人の数
アルペンルートは2023年に、大幅ボッタクリ値上げをしているので、去年より21%も高くなっている。CPIが2022年に3%、2023年に3%と仮定しても、便乗値上げもほどが過ぎる感
■ 立山高原バス 室堂 08:00発 → 美女平駅 08:50着 (運賃 富山まで 5,320円)
バスは定員40人ほど、満席で室堂を出発。平日の月曜でこの混雑度合いなら、休日は一体どれほどのものなのだろう
15分ほどすると、坂道を登ってくるアルペンルート バスとすれ違う。時刻表では美女平07:40発・室堂08:30着の始発便と思われるが、満員の乗客を乗せたバスが2台。満席になると続行便が出るようだ
きょうは曇っているので、昨日このルートで登ってきたときほど景色は良くない。それでも、初めてこのルートで下っていく乗客は車窓の写真を撮影しまくっていた
バスは定刻通り美女平駅前に到着。乗り継ぎ時間10分で、スムースにケーブルカーに乗車
■ 立山ケーブルカー 美女平駅 09:00発 → 立山駅 09:07着
標高差500mを一気に下る車両の前方には、巨大な無蓋貨車が連結されているので、先頭車両の景色はそれほど良くはない
立山駅でも列車との接続はうまく考えられていて、13分の待ち合わせで富山行の列車が出発する
この駅に隣接して立山カルデラ砂防博物館があるが、残念ながら本日(月曜日)は休館日。せっかくここまで来たのだから見たかったのだが...
■ 富山地鉄 立山駅 09:21発 → 電鉄富山駅 10:29着
列車の定員はケーブルカーに比べて格段に大きいため、スカスカ状態での出発。乗車したのは14760形電車で、この路線としては珍しく「他社の中古車両」ではない、富山地鉄が新車購入したものだ
列車は30分ほど常願寺川に沿った谷間を走った後、富山平野に出る。車窓は一面の水田で、さすが「米どころ」という景色だった
富山県の米の収穫量は全国12位だが、面積が狭く(33位)山がちなので、平地はあまねく水田(耕地面積の95%)だということだ。だから、畑・ビニールハウスをほとんど見かけないわけだ...
立山駅から1時間10分ほどで、富山駅に到着。富山地鉄の駅は、新幹線開通時に改築され真新しくなったJR富山駅と同時再開発されることなく、古いまま取り残されている
駅舎も車両もクラッシックな富山地鉄の「オリジナル路線」に比べ、新たに買収した路面電車はスタイリッシュな最新型。さらに、路面電車の富山駅はJRの駅舎改築と同時にリニューアルされ見違えるようにきれいになっている
富山城 観光
昼食は、駅前のCiCビル4階にあるサイゼリヤ
サイゼリヤ オニオンソースのハンバーグ ランチ(500円)+ドリンクバー(100円)
サイゼリヤの入居しているビルは、富山市役所のサテライトオフィスのようなところで、各階に市役所の窓口や図書館などの市民向け施設が集結しているようだ
駅前から南に延びる城址大通りをしばらく歩くと、市役所の前に「ノーベル街道」という記念碑があった
富山から高山までの国道41号には、「ぶり・ノーベル出世街道」という愛称が付けられている
国交省 富山河川国道事務所 : ぶり・ノーベル出世街道
国道41号の富山から高山までの約90kmは、江戸時代、東岩瀬(富山市岩瀬)で水揚げされたブリを、飛騨・信州へ運んだルートとほぼ同じとなっています。
また、この区間は日本でこれまでノーベル賞を受賞した12人のうち、白川英樹さん(化学賞)、利根川進さん(医学生理学賞)、小柴昌俊さん(物理学賞)、田中耕一さん(化学賞)、梶田隆章さん(物理学賞)の5名にゆかりがあります。
https://www.hrr.mlit.go.jp/toyama/common/old/buri-nobel/introduction/index.html
富山駅から城址大通りを南へ800mほど歩くと、富山城址公園に到着
城址公園の正門的なものとして、江戸時代末期に建てられた千歳御門が正面に佇んでいる
城址公園で唯一の、江戸期の建造物。これ以外は、すべて明治以降に建てられた近代建築物だ
富山城址公園 富山市郷土博物館 (天守閣として紹介されることもある)
この天守閣風建物は、旧本丸鉄門跡の石垣上に1954年(昭和29年)の富山産業大博覧会のときに建てられた鉄筋コンクリート造4階建の建物で、博覧会終了後に郷土博物館となったそうだ
現地説明板によれば「外観は、彦根城や犬山城などの現存天守を参考に設計された」とある
残念ながら、博物館は月曜休館であった
何事も かはりはてたる 世の中を 知らでや雪の 白く降るらむ
佐々成政
江戸期の富山藩主の像もあり、胃腸障害に効果がある和漢薬「反魂丹」の製造を奨励して富山売薬の基礎をつくったとされる第二代藩主 前田正甫のものだ
本丸跡の北東角には、本丸搦め手の石垣の一部を利用した三層櫓風の建物、佐藤記念美術館が建てられている。昭和29年に建てられた天守風の郷土博物館より幾分新しく、こちらは昭和36年に建てられたものだそうだ
かつて富山城の北に隣接して流れていた神通川は、蛇行を修正して直線に付け替えられたため、いまは松川という細い水路が流れている
富山 〜 大阪
富山駅に戻り、駅に入場。乗車予定の富山発の各駅停車「つるぎ」はすでに入線しているが、出発直前までドアが閉まっているようだ。プラットホームの待合室で時間を潰す
関西人は北陸新幹線に乗車することが少ないため、列車種別に馴染みが薄い。東海道新幹線と対比すると「かがやき」=「のぞみ」、「はくたか」=「ひかり」、「つるぎ」・「あさま」=「こだま」となる
「つるぎ」はJR西管内、「あさま」はJR東管内を走る各駅停車だ
現状、「つるぎ」の走行距離は短いため、12両編成のうちグランクラスを含む金沢寄り4両は使われていない
■ 北陸新幹線 富山駅 12:46発 → 金沢駅 13:09着 (運賃 大阪まで 8,960円)
2号車の自由席に乗車したが、乗客は私以外に3人しか乗っていなかった。プラットホームでは、指定席車両に乗り込む人のほうが多めだったが、それでも1編成で50人も乗車していなかった感じだ。採算あってるのかな...
北陸新幹線 W7系 W14編成(W726-114)「つるぎ」の自由席
極めて乗り心地の良い、真新しい新幹線の乗車時間は、たったの20分くらいだった
■ JR北陸線 金沢駅 13:20発 → 大阪駅 16:04着
北陸新幹線に隣接する在来線へ、乗り換え改札を通って数分で特急サンダーバードに乗り換え
サンダーバードは7割位の乗車率で、その多くは出張利用のサラリーマンたちだ。指定席を予約しておいてよかった
2021年に製造された北陸新幹線W7系のW14編成の車両に比べ、サンダーバードの683系B34編成は2009年製造のため、少々古びた印象を受けた。照明が微妙に暗く、窓ガラスが微妙に曇っていたり...
来年3月に新幹線が敦賀まで開通すれば、多くの特急車両は廃車になってしまうので、いまさらリニューアルなどせず放置しているのだろう