もくじ
- 爺ヶ岳 紅葉登山 : 準備
- 爺ヶ岳 紅葉登山 : その1 扇沢から種池山荘
- 爺ヶ岳 紅葉登山 : その2 種池山荘から爺ヶ岳南峰・中峰
- 爺ヶ岳 紅葉登山 : その3 松本
- ヤマレコの記事「爺ヶ岳 紅葉登山(柏原新道 日帰り)」
種池山荘前のベンチで10分ほど休憩してから、爺ヶ岳の山頂を目指す。
山荘周辺にはヤマハハコの白い花が咲いている。上の標識の写真で、標識の足元にもヤマハハコが群生している。
種池山荘 〜 爺ヶ岳南峰
森林限界より上、紅葉した背の低いナナカマド(標高約2470m)
南峰直下にやってきた。山頂を見上げると、ほぼ逆光の中に数人のシルエットがはっきりと見えている。これからの山頂を目指す人や、降りてくる人が登山道をノロノロと進むのが手に取るように見える。
振り返ると種池山荘が、かなり小さく遠くになっている。稜線上のハイマツ帯をうねうねと続く登山道には幾人かの登山者が見えている。
爺ヶ岳南峰直下(標高2600m付近)より西方向の景色。種池山荘の遥か向こうに立山(雄山)、別山、剣岳
爺ヶ岳南峰直下(標高2600m付近)より北方向の景色。稜線が冷池山荘を経て鹿島槍ヶ岳へ続いている
山頂に到着。広い山頂部には、数人の登山者が休憩している。
爺ヶ岳南峰より南方向の景色。扇沢谷の奥に扇沢駅、爺ヶ岳から南に続く南尾根。扇沢駅の上方には蓮華岳や針ノ木岳。燕岳・大天井岳・槍・穂高連峰の表銀座の山々も見えている
北アルプス南部の山々をズームアップしてみると、次のような配置になっている
地理院の三角点ではなく、旧農商務省が国有林管理のために設置した標柱が南峰山頂にある。
爺ヶ岳南峰 〜 爺ヶ岳北峰
中峰へは、いったん50mほど下ってコルを通過し、それから登り返す。
標高差50mといっても、近くから見るとそれなりの距離に見える。
爺ヶ岳中峰を(南峰との間の標高2610m)コル部分から見上げる
南峰・中峰とも、「山頂を経由する道」と「巻道」があり、分岐点には簡易な標識柱がある。鹿島槍に直行する人は、巻道を選んだほうが少しだけ楽できる。
南峰から13分ほど歩いて中峰の山頂に到着。中峰の山頂は、南峰よりも少し狭い。登山者が2人ほど休憩している。
爺ヶ岳中峰から南峰方向の眺め。南峰、種池山荘、立山、剣岳が一望
爺ヶ岳中峰 〜 種池山荘
13時半の扇町駅発のバスに間に合うため、あまり道草を食わずに下山する。
アザミ沢の最上流部は、稜線上までガレ場になっている。見下ろすと、谷の斜面が見事に紅葉していて、遥か向こう、扇沢の末端に扇沢駅の建物がぎりぎり見えている。
この地点より稜線上の道を種池山荘方向に少し行くと、扇沢駅は尾根に隠れて見えなくなる。
種池山荘より西へ、ナナカマドとダケカンバの紅葉並木を100mほど行くと、テント場がある
小屋のWebページによれば、テント場は30張り分のスペースがあるようで、トラロープで区画割りされている。なお、週末は要予約だそうだ。
11時現在、テント1張りのみ。下山時にすれ違った登山者でテント泊装備だったのは数名なので、この日はテント場が満杯にはならなかっただろう。
種池山荘前のベンチでカロリーメイトゼリー(188円)、おにぎり(150円)を食べて栄養補給。
小屋の外トイレも利用。ここは山小屋としては珍しく、水の出る手洗いボウルがあり、協力金200円の価値があると感じた。
種池山荘 〜 扇沢駅
種池山荘より下山。森林限界線付近(標高約2440m) ダケカンバ、ナナカマド、ササ
登りは2時間半かかったが、下りは2時間を少し切るスピードで通過。
県道45号の扇沢橋から扇沢上流方向を見ると、治山工事の堰堤群がズラッと並んでいるのが見える。
中部森林管理局の平成28年度扇沢2復旧治山工事 現場説明書には、この付近の平面図が添付されているので、見えている範囲の治山施設の名前や仕様がわかる。
扇沢2復旧治山工事 現場説明書 抜粋 (PDFダウンロードする)
13時12分、扇沢駅に到着。バスの出発時刻まで、15分ちょっと余裕があった。
■ バス アルピコ交通 扇沢駅 13:30発 → 信濃大町駅 14:05着 (運賃 1390円)