25 April 2021

バス換気乾燥機 FY-13UG6VのリモコンLCD表示LEDバックライト化、ユニットバス目地コーキングの再施工

浴室の換気乾燥機の交換が完了し、1週間ほど使った結果、使いにくい点がいくつかあったので改良を行った。

浴室換気乾燥機リモコンLCD表示のLEDバックライト改造

脱衣場の照明を点灯して部屋を明るい状態にしていても、バス換気乾燥機 FY-13UG6Vのリモコン液晶表示部は判読しにくい。

まして、照明を点灯せず薄暗い状態にしていると、全く見えない。これでは、液晶表示部の意味をなしていない。

バックライトが付いていないのは、明らかに設計ミスだと思うが、後付でバックライト化することは難しい。液晶表示ユニットの側面から発光ダイオードで照らして、なんとか暗所でも見えるように改造した。

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リモコン基板の上端付近に、GNDとシルク印刷した場所がある(写真で赤紫で囲ったところ)。この表示を手がかりにGNDを特定。コネクタのピン番号をシルク印刷のCN1側から1, 2, 3, 4, 5とすると、No.2ピンがGNDである。

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バス換気乾燥機 FY-13UG6VのリモコンLCD表示バックライト化(基板側の完成状態)

コネクタの右に、3端子レギュレーターがある。コネクタ端子との導通を調べると、レギュレーターの脚は左より Vin, GND, Vout と考えられる。この段階で、コネクタCN1のNo.1ピンがVccであると推定。

換気扇を稼働させつつ、コネクタCN1の各ピンの電圧を調べると、No.1= 7.0V(Vcc), No.2= 0V(GND), No.3= 0V, No.4= 3V, No.5= 3Vであった。

3端子レギュレーターで7Vを3Vに降圧し、マイコンCYPRESS CY95F778Mを駆動して(データシートによれば駆動電圧は1.8V〜5.5V)、マイコンの通信I/Oを3Vで行っていると推定。コネクタのNo.3〜No.5ピンはマイコンのI/Oとクロックだと思われる。

ここまでわかれば簡単で、コネクタのNo.1(Vcc)とNo.2(GND)にLEDを接続して光らせればよいだけだ。

LEDに用いたのは、ダイソーで売られているインテリア電球(USB電源)に使われているワイヤーLEDライト。この商品は、ツェナーダイオードで5VをLEDの駆動電圧まで降圧しているが、今回は簡易的にLEDとカーボン抵抗を直列接続して、分圧での降圧とする。

インテリア電球で光っていた時の光量より少し暗めとなるよう、直列接続の抵抗を330Ωとした。

換気乾燥機本体とリモコンの間を結んでいる5芯の信号線から2本取り出すために、分岐ハーネスを作成。用いたのは日本圧着端子の2.5mmピッチXHコネクタ。

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改造が完了した後、薄暗い部屋では下のような写真となり、すこしだけ表示が見やすくなった。LEDはLCDの上に2個取り付けただけなのに、左右と下に光が反射して、うまい具合に広い面積を照らしてくれている。

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バス換気乾燥機 FY-13UG6VのリモコンLCD表示バックライト化(薄暗い部屋で撮影)

浴室換気乾燥機リモコンの換気ボタンを判別しやすく着色

薄暗い部屋では、2段めのボタンが似たりよったりの見かけなので、どれが換気ボタン化判別し難い。換気ボタンの周囲を水色で着色することで、わかりやすくした。

用いた材料は、透明水色のクリアフォルダー。コンパス カッターでドーナツ状に切り抜いて、透明両面テープで貼り付けた。

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浴室換気乾燥機リモコンの換気ボタンを判別しやすく着色

しかしながら、Panasonicの開発・設計者はこの換気扇を本当に使い込んで設計にフィードバックしたのだろうか。見辛いLCD表示、暗いところでは判別し難いスイッチのデザイン...。 ユーザーインターフェースが全く「なっていない」商品だ。

ユニットバス目地コーキングの再施工

前回、2014年4月にユニットバスの目地コーキングを行ってから7年ほど経過したため、(換気乾燥機の天井隙間に施工したコーキング材のあまりを使って)コーキングの再施工を行った。

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ユニットバスのコーキング再施工

今回は床面と壁面の継ぎ目(横向き)のみを施工。壁面パネル間の縦向きの継ぎ目は、まだカビが浮いているところもないので、現状のまま放置。