27 March 2019

金華山・岐阜城

岐阜県各務原市の「岐阜かかみがはら航空宇宙博物館」と、岐阜市の金華山・岐阜城を観に行ってきた。

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館(その2)』からの続き

もくじ

岐阜かかみがはら航空宇宙博物館(その1)
岐阜かかみがはら航空宇宙博物館(その2)
金華山・岐阜城

航空宇宙博物館 〜 金華山・岐阜城

航空宇宙博物館から、最寄りの駅へ向かうバスは1時間に1本。全路線のバス時刻が掲載されていて、どれに乗ればよいのかわかりにくい市役所のページから抜粋するとこんな感じになる。

稲羽線 川島線 稲羽線
平日
稲羽線 川島線 稲羽線
平日
航空宇宙博物館 11:49 12:51 13:39 14:59 15:51 17:02
各務原市役所前駅 12:17 13:05 14:07 15:27 16:05 17:30

■ 各務原市ふれあいバス 川島線 航空宇宙博物館 12:50 → 各務原市役所前駅 13:04 (運賃100円)

ふれあいバスを降り、名鉄の線路に沿って那加駅に向かって歩く。

往路に、満開の桜が咲いていた各務原市民公園の前まで来ると、Googleマップに「ねずみ小僧次郎吉の碑」という名所アイコンが現れる。名鉄とJR高山線の間にある駐車場の一角にあるようだ。

駐車場の一角に神明神社という小さな祠がある。その横に目指すものがあった

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ねずみ小僧次郎吉の碑」と「播隆上人お名号石」

江戸で知られていた義賊の「ねずみ小僧」が、ここ各務原でも人助けをしたという逸話があるそうです。岐阜県のWebページでは

『伝鼠小僧次郎吉伝説碑といろは茶屋犠牲者供養碑』

各務野の中山道に「いろは茶屋」という宿がありました。この宿の主人は、客を狙う強盗殺人犯でした。 ある夜、宿泊した一人の娘を守ったのは、たまたま客の中にいた「ねずみ小僧」でした。 その手柄を語り伝えるとともに、この宿で犠牲になった旅人を供養するための碑が建てられました。

http://www.nakasendo.gifu.jp/guide/spot.php?p=10&s=00187

そして、思わぬ所に播隆上人の石碑も…

『播隆上人の名号碑(山の前の一里塚跡)』

播隆上人は、江戸時代後期の念仏行者です。 越中国(富山県)に生まれ、各地で念仏修行を行ったり槍ヶ岳の登山道を開いた僧として知られています。 晩年には、美濃を中心として仏法を広めてまわり、各地に名号碑や念仏講が作られました。 山の前の一里塚跡には、天保4年(1833)の銘が刻まれた播隆上人名号碑が立っています。

http://www.nakasendo.gifu.jp/guide/spot.php?p=10&s=00185

思わぬ所で、珍しい場所に巡りあうことができた

■ JR 高山線 普通 那加 13:24発 → 岐阜 13:32着

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JR高山線 那加駅

列車はワンマン運転で、駅は無人駅。下車する客は、運転手の居る一番前の扉から下車し、その場で運賃を払っている。女子高生が1万円札を出したので両替できず、友人が立替払して出発時間が微妙に遅れる。もし現金乗車の客が多いと、収受に時間がかかり遅延しまくりかも…

岐阜駅でバスに乗り換える。駅前広場から出発するバスの多くが、岐阜城のある岐阜公園前・長良橋を通過するのは、事前に調べてある。バス停に行くと、今まさに長良橋方面行きが出発するところだった。

■ 岐阜バス N80系統 JR岐阜 13:34発 → 岐阜公園歴史博物館前 13:48着 (運賃 210円)

岐阜公園

バスを下車すると、目の前に岐阜公園と標高329mの金華山がある。金華山の山頂には、岐阜城天守がちょこんと乗っかっている。山頂までロープウェイがあるので、今回は登山せずにロープウェイに乗ろうと思う。

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岐阜公園 女神の噴水と金華山 (山頂に天守閣)

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岐阜公園 板垣退助

自由党党首板垣退助が暴漢に襲われた岐阜事件(1882年)の現場に建てられた像。「板垣死すとも自由は死せず」の言葉が有名。

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金華山ロープウェー 山麓駅

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金華山ロープウェーから見下ろす長良川扇状地

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ロープウェーから見下ろした織田信長公居館跡(発掘中)

金華山ロープウェーは満員の乗客を乗せて出発。平日なのに、けっこう人気の観光地なんだ…

■ 金華山ロープウェー 山麓 14:00発 → 山頂 14:03着 (往復運賃 1,080円)

金華山・岐阜城

山頂駅を降りて、稜線上を10分弱歩くと標高329mの金華山 山頂にたどり着ける。

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岐阜城 天下第一の門 (山頂駅のすぐ横にある、稜線上の道の入口)

1567年に織田信長が、斎藤龍興が守っていた稲葉山城を攻め滅ぼし、この地を岐阜城と改名して本拠とした。この頃から信長は「天下布武」の朱印を用いるようになり、本格的に天下統一を目指すようになったとされる。この天下統一の大志を讃えて20世紀になって造られたのが、この「天下第一の門」だそうだ。

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馬場跡

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二ノ門と焔魔堂

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下台所跡から見た天守

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岐阜城 天守(南面)

手前の石垣は、江戸時代頃に積まれたものだそうです。石垣で補強されているものの、痩せ尾根を渡らないと天守に攻め込めない難攻不落さが見て取れる。

Wikipediaの記事では ”急峻な山容の金華山からして難攻不落の名城として知られているが、内部からの裏切り(竹中重治)や籠城時点で兵力が少なかった(賤ヶ岳、関ケ原の時)などの理由で歴史上5回の落城にあっている” そうだ。

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岐阜城 天守(東面)

この天守は1956年に鉄筋コンクリート4階建ての建物として再現されたもの

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天守入口前にある金華山 山頂碑(海抜高三三八米)

二等三角点は別の場所、アメダス観測所の建物敷地にある。

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金華山御嶽神社(みたけじんじゃ)

天気が良ければ御嶽山が見えるらしい

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天守台の石垣下にある岐阜城 本丸井戸

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金華山 登山道標識 (ロープウェー 山頂駅横)

「百曲」 登山道 とは、何という酷な名前を着けたものか… 。 六甲山の七曲りでも心臓破りの坂なのに、百曲がりとは。Wikipediaによれば ”馬の背に次いで短いコース。こちらも初心者には厳しい” 登山道のようだ。

■ 岐阜バス 清流ライナー 岐阜公園歴史博物館前 14:38発 → 名鉄岐阜 14:50着 (運賃210円)

岐阜 〜 自宅

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JR岐阜駅前広場の織田信長像

帰りの列車も、遅延の連続で…

岐阜駅の改札口で、大垣方面の快速・新快速の全てに「7分遅れ」の表示が出ている。

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JR東海 遅延お知らせ (岐阜駅コンコース)

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岐阜駅に到着した新快速列車

■ JR東海 東海道線 新快速 岐阜 15:12発(7分遅延) → 大垣 15:22着(6分遅延)

大垣から出発する普通列車は、本来乗り換えられるはずの快速が遅延しているので、その列車の到着を待って出発が5分遅延した。

■ JR東海 東海道線 普通 大垣 15:42発(5分遅延) → 米原 16:12着

大垣発の普通列車は、途中で遅れを挽回し、米原には定刻通り到着。もし5分遅れてたら、JR西日本の新快速は待ってはくれなかっただろう。

■ JR西日本 東海道線 新快速 米原 16:17発 → 大阪 17:42着

だんだん乗客が増えて行き、京都で超満員に。中国人観光客のおばちゃんが乗車待ちの行列に割り込んで車内に突進し、人を突き飛ばしながら空いている席を物色している。ガイジン旅行客は本当に迷惑だ。

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大阪駅に到着した新快速電車

大阪駅で下車後、駅前ビル地下1階の金券ショップに直行し、4回分残っている青春18きっぷを売却する。買取金額は8,000円だった。