外宮を参拝してから内宮へ、という習わし通りの「順序」で内宮(皇大神宮)にやってきた。
もくじ
・ 伊勢神宮参り : その1 外宮
・ 伊勢神宮参り : その2 内宮
・ 伊勢神宮参り : その3 月読宮・参宮街道
内宮 (皇大神宮)
バスを降りると、すぐ目の前は内宮の正面入口とされる宇治橋がある。その脇に、社伝を記した看板。それによれば…
天照大御神は皇室の御祖神であり、歴代天皇が厚くご崇敬になられています。また私達の総氏神でもあります。 約2,000年前の崇神天皇の御代に皇居をお出になり、各地をめぐられたのち、この五十鈴川のほとりにお鎮まりになりました。 20年に一度の式年遷宮は1,300年余り続けられ、平成25年10月2日に第62回式年遷宮が行われました。
これからお参りするときに、『私達の総氏神』 という辺りが重要かも…
内宮の地図 (Wikimedia Commonsより)
社伝を読み終え、五十鈴川に架かる宇治橋を渡り内宮へ
宇治橋は五十鈴川に架かる橋で、日常の世界から神聖な世界へ、そして人と神とを結ぶ架け橋という位置付けだそうだ。
GPV予報では午前中は薄曇りで、雲はだんだん南に下がり、正午前には快晴になる予報。予報通り正午前に薄雲が取れて青空が出たため、その時に撮影した写真を掲載した。
「宇治橋」の両端に鳥居があるり、この写真は橋を渡りきった側の鳥居。宇治橋の先は少し開けた松林の庭園「神苑」となっている。
芝生に覆われた松林の日本庭園。 正宮に近い側に大正天皇のお手植松がある。「神苑」を抜けると参道はスギやクスノキが茂る林の中の道となる。
「手水舎」の手前に防火のための堀があり、そこに架かるのが「火除橋」。 ここから先は神域なので、手前に“最終トイレ”がある。
一般的に“手水”は“ちょうず”と読ませるが、伊勢神宮では“てみず”と呼ぶようだ。「手水舎」から正宮方向に進んでいくと、「御手洗場」がある。
「御手洗場」は、内宮の境内で五十鈴川の川面に近づくことの出来る唯一の場所。 川に小銭を投げ込む人なんているのだろうか、『投銭をしないでください』の看板がある。
「御手洗場」から林の中の参道を正宮方向へ。
「手水舎」の横には「一の鳥居」があった。「御手洗場」を過ぎ林の中の参道を進むと、「神楽殿」の手前に「二の鳥居」がある。
「神楽殿」は御饌や神楽などの祈祷を行う建物だが、その一角にお守りなどを売る神札授与所もある。
神楽殿の階段には明確に『土足禁止』と書いてあり、また、門のところから覗く程度で建物に近づいてはいけないはず。しかし、ずかずかと土足で建物に乗り込む中国人旅行客あり。
神社の職員に注意され追い払われていたが、まともな行動すら出来ない「下端游客」は来ないでもらいたいと思う。 中国政府が進める社会信用システムに「日本で行われた社会信用を貶める行動」も登録したほうが良いと思う。
神楽殿の前で、「正宮」へ向かう参道から分岐し、南にある「風日祈宮」に向かう道がある。そちらに行ってみる。
風日祈宮(かざひのみのみや)に続く参道
五十鈴川の支流、島路川に架かる橋を渡る。
風日祈宮は農作物に大きな影響を与える風雨を司る神である級長津彦命(しなつひこのみこと)と級長戸辺命(しなとべのみこと)を祀っているそうだ。
風日祈宮に参拝したのち、再び「神楽殿」まで戻る。神楽殿の横に小さな社が幾つか建っている。
神楽殿に隣接した隣りにあるのが御酒殿と由貴御倉。大きな建物は御酒殿で、お酒の神を祀っている。小さな建物が由貴御倉。お供えものや果物などを納めているとされる。
忌火屋殿は神饌(しんせん)をととのえる「神様の台所」。忌火とは、「清浄な火」という意味
四至神(みやのめぐりのかみ)
内宮神域の守り神、四至とは神域の四方を意味する。社殿や御垣はなく、石畳の上に祀られている。
私も小学校の卒業旅行で伊勢神宮詣でをした記憶がある。 その証拠写真がこれ
確か、大阪から伊勢まで近鉄の団体専用列車(2階建て車両)に乗って行った記憶がある。 この写真は卒業アルバムからのコピペ。
左側の階段は正宮に続く階段だが、一般客は利用禁止。
正宮は階段下からの写真撮影だけが許されている。 今日は平日で参拝客は少なめだが、正宮だけは大混雑。
神宮神田で収穫した御稲が御稲御倉に奉納され、三節祭でお供えされる。建物は正宮同様に神明造で、規模は小さいものの特徴をうかがうことができるとされている。
また、外幣殿は撤下された神宝を保管するところだそうだ。
荒祭宮(あらまつりのみや)
内宮に所属する十別宮のうち第一位で、建物は正宮に次ぐ大きさ。天照大御神の荒御魂を祀っているとされる。
ここまでで正宮と主要な摂末社をすべて参拝したので、帰路につく。 神楽殿の横に「帰路」と書かれた看板があり、そのとおり進んでいくと右手に池がある。
御池には鯉が泳いでいて、人が近づくと寄ってくる。 池は五十鈴川と堀を通じてつながっていて、堀には火除橋が架かっている。
火除橋を渡ると、目の前に「御厩」がある。 外宮の時と同じく、白馬はどこかに出張中で馬小屋内には居なかった。
休憩処で、無料の給茶機がある。室内には『飲食禁止』の張り紙があるが、お茶や自販機のジュースは飲んでいいようだ。