大阪市議会で「廃墟」と揶揄された、大阪府庁による河川利権ハコモノ施設『中之島バンクス』に、最強の助っ人外人選手 ラバーダック現る!!
正式名称は ”Rubber Duck Project 2010”で、12月11日〜12月25日。
この高層ビルを背景にするのが一番ですね。ダックの向きをもう少しロイヤルホテル方向にずらしてくれたほうが写真映りはいいと思います。
ここに、集客施設… 考えられん
ダックを取り付けたときに使ったブルドーザーが通った跡が、遊歩道に残ったままです。集客施設を運営する常識のある者ならば、客が来る前に清掃するくらいは当たり前ですよね。
メインアトラクション前でさえこの状態。これが、役所クオリティです…
現在はポスター展示場 (笑) になっている廃墟(失礼)、中之島バンクス イースト棟は、2011年4月から「中之島デザインミュージアム de sign de >」というテナントが入るようです。 (建物の中にひっそりと告知分が掲示中)
どんだけ税金つぎ込むんだよ…
経済的合理性から考えれば、ダックは昨年まであった天満橋や、バンクスから500mほど上流の”ほたるまち”の『商業施設』前に設置して集客に使ったほうが良いかもしれない。たくさんの人に楽しんで欲しいのなら、淀屋橋の市役所横や湊町リバープレイス(難波)の前に設置するだろう。
なぜ、集客飲み込めない国際会議場前に設置したのだろうか。 それは、大阪府の知事が記者会見で『中之島バンクス、いろいろメディアの皆さんにも厳しくご指摘いただいて、まあいろいろこれはしっかりと期限切ってですね、なんとかせなあかんとは思ってる』と発言しているように、大阪市と大阪府の権力闘争の一環として不自然な形での権力の介入の帰結だろう。
ノーベル経済学賞受賞の経済学者 ミルトン・フリードマンはその著書「資本主義と自由」の中で次のように述べている。
変化の速い社会では、この種の独占を生み出す条件がめまぐるしく変わる。政府がいったん独占なり規制を始めると、民間企業に比べどうしても変化への対応が鈍く、また排除しにくいと懸念される。
日経BP社 ミルトン・フリードマン著 資本主義と自由 75ページより
ありえないほど遠方に、超豪華で着陸料の高い関西空港を作って、結果として乗客からも航空会社からも『選ばれなかった』関西空港。 市役所との権力闘争でありえない場所に、孤立した商業施設もどきをつくって『廃墟』となった中之島バンクス。
どちらも、一度始めた公共事業から撤退できない。 完璧に破綻して、膨大な負債と悪評を轟かせない限り撤退できないお役所仕事の限界。 社会インフラの運営管理は民間に任せて、そこに『資金だけ出して口は出さない』(もちろん無能な天下りも要らない) 上品なパトロンであるお役所が最も求められているのだと思う。
■ 12月12日追記
今日のラバーダック。 午前中は晴れ、午後から曇り。
日常の堂島バンクスの風景です。 アヒルが出現したから、たまたま一見さんの観光客が増えただけに過ぎません。
福島区側は住宅街です
住宅街と、大病院街ですね。かつて、大阪大学医学部があった時代から、この辺りは大病院が多いです。厚生年金病院、住友病院、関電病院。
メタセコイアの電飾はあんまり豪華じゃない。もっとオーソドックスに、華やかにして欲しかった。
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