10月末に、ペンタックスのサービスステーションで ist*DSのピクセルマッピング (前回記事) を行ってもらったが、iso800でのノイズは確かに無くなったが、バッテリー(電池)の終止判定電圧が勝手に操作されて、バッテリー満充電でも電池切れ判定され全く使い物にならなくなってしまった。
真冬の中国に持っていって、往生したぜ。 氷点下近くの蘇州の市内でバッテリ切れが頻発して、ダイソー100円電池で凌がにゃならんかった。
最近、コモデティ産業の日本メーカー凋落ぶりが激しいが、日本の技術サポートがここまで糞になっていたとはね。
■ 実証環境
PENTAX ist*DS
SANYO エネループ 単三型 HR-3UTG (定格電圧 1.2V)
電池は同じ電池2セット(合計8本)を用いている。
カメラにセットする前には、SONY製バッテリチャージャでリフレッシュ後、満充電。
■ ピクセルマッピング前
セット後半年程度で、500枚以上撮影可能。(フラッシュ無し、マニュアルフォーカス)
■ ピクセルマッピング後
セット後2週間以内、100枚以内でバッテリ切れ判定される。
バッテリ切れ判定後、SANWA製テスターで「放電しつつ電圧測定するモード」で、1.25V を指し示すことを確認。 さらに、ソニー製チャージャでリフレッシュさせると、所要時間が8時間程度と満充電近くあることが推測出来る。(以前は、リフレッシュは30分以内で終了していた)
■ 考察
エネループの理想的な放電曲線 (ここからコピーしたもの)
を見れば、終止判定電圧は1.15V程度、最悪の設定であっても1.2Vであるはず。 まかり間違っても定格電圧以上の 1.25V で低電圧判定を出すとは…。
ファームウエアに何か小細工をしている可能性があったので、”1.20にダウングレードされていた”バージョンを 2.20 に上げても状況は変わらない。 ファームウエアでは書き換えられないフラッシュROM部に何か書き込まれたのか、基板上の比較基準電圧を作る回路のボリュームをちょいと弄られたのだろうか。
ペンタックスに苦情を言っても 「 カメラの仕様は、アルカリ乾電池のみ。 電圧判定はアルカリ乾電池では正しく働くので不良ではない 」 と答えるに違いない。 このカメラを製造したフィリピン工場は良心的に1.15V程度まで判定電圧を下げていたわけだから、日本のサービスステーションが「わざと」やってると勘ぐりたくもなる。
故障すれば、レンズ資産があるから、また同じメーカー製を買うだろうと思っているのなら甘い。 とは言っても、乾電池方式の一眼レフはペンタしか無いしね。
最近のカメラは、日本メーカーのラベルが付いていても、中国製。 それなら、中国メーカーのカメラと思ってもそんなの売ってないし。 どうしようかねぇ、他のメーカーに乗り換えるべきか。
■ その後 (2010年7月11日追記)
充電池eneloopを新たに買ったので、新しいeneloop(新品のうちは電圧が少し高め)を使うと、撮影可能枚数が飛躍的に伸びた。バッテリー交換後300~400枚程度撮影できるようになったので、辛うじて使えるレベルか…
しかし…、今度はカメラの寿命が迫ってきたようで、直射日光のあたる屋外で撮影していると、突然、あらゆるボタンを受け付けなくなる(暴走する)ようになった。電源を切ることも出来ない。 電池を一旦外すと復旧するのだが、これではシャッターチャンスを逃す可能性もあるね。
ということで、価格も下がってきた k-x を購入することに。