02 September 2016

上高地・涸沢トレッキング : 涸沢滞在

上高地から涸沢カールへのトレッキングの記録。涸沢の景色

目次

上高地・涸沢トレッキング : 事前準備
上高地・涸沢トレッキング : 上高地・横尾』 (9月1日)
上高地・涸沢トレッキング : 横尾・涸沢カール』 (9月1日)
上高地・涸沢トレッキング : 涸沢滞在』 (9月1日〜2日)
上高地・涸沢トレッキング : 草花
上高地・涸沢トレッキング : 下山 涸沢・明神・岳沢湿原・上高地』 (9月2日)

涸沢ヒュッテに宿泊

1泊 夕食・朝食付きで9,500円。同じ涸沢カールにある涸沢小屋と同一価格。 カールのどちら側からの景色を見たいかで、泊まる小屋を決めてくれということなのだろう。

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新館入口と、売店

本館、新館、別館、売店、トイレ・乾燥室など複数の建物で構成される巨大山小屋。 収容人数180人で、混雑期には1つの布団に2〜3名を詰め込むそうなので、500人位泊まれるのか… すごすぎる。

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パノラマ・テラス

売店の前(新館の屋上)が、いわゆるパノラマテラスという絶景のテーブル席。 売店のお値段は、こんな感じ。 場所柄を考えると、良心的価格なのでは

・ラーメン 1,000円
・カレーライス 1,000円
・おでん1個 100円〜
・生ビール 800円
・缶ビール 500円
・日本酒 500円
・コーヒー 400円
・ソフトドリンク 300円

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昼食にカレーライス

トッピングに、おでんの具を1個乗せても良かったかもしれない。

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新館の寝室

カーテンで仕切られた1室に6名、その部屋が1フロアに6室あり、さらに2階層あるので、新館2階だけで12室×6名の72名が宿泊できることになる。

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公衆電話と無料充電スポット

45秒300円の衛星公衆電話があり、その横には宿泊者は無料利用できる充電用タップが並んでいる。もちろん、寝室の所々にもコンセントがあり、充電は出来るようだ。

残念ながら携帯電話の電波は捕まらないし、無線LANも無い。世間から隔絶されるというのも、たまには良いかもしれない。 ま、そのうち携帯電話の基地局が建って、接続圏内に入るのも時間の問題だろうけれど…

周囲の山々

涸沢ヒュッテ周辺から見る、周囲の山々

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涸沢ヒュッテから見える山々 説明図

まずは、涸沢小屋やテント場方向を見てみると

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涸沢小屋・テント場方向の北穂高岳

涸沢小屋の真上辺りの、画面中央左側にあるのが北穂高岳(3,106m)。画面右側の方に連なる峰々が北穂高東陵(2,800m〜2,600m程度)。その間から涸沢小屋の右側に流れ落ちている沢が、北穂沢。

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北穂高岳(3,106m)

北穂高岳南峰から延びる南陵尾根には、ジグザグ状の登山道がはっきりと見える。写真左側のピークが南峰、右側のピークが北峰。北穂小屋が北峰の少し右側に赤い屋根を見せている。

画面をもう少し左へ向けてみると、涸沢槍が見えてくる。

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涸沢岳、涸沢槍、北穂高岳

画面左側は奥穂高岳の峰々。そこから少し低くなったところが「白出のコル」と呼ばれる所で、穂高岳山荘がある。その右側の画面中央付近に涸沢岳(3,110m)と涸沢槍がある。そこから「涸沢のコル(最低コル)」と呼ばれる低くなった稜線となり、画面右側の北穂高岳(3,106m)に至る。

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奥穂高岳と北穂高岳

涸沢ヒュッテ横の、奥穂高岳方向に向かうパノラマコース入り口に建てられた道標。

画面右端が奥穂高岳(3,190m)、中央付近が涸沢岳(3,110m)・涸沢槍、画面左側が北穂高岳(3,106m)。

ザイテングラートに繋がるパノラマコース登山道を少し登ってみる。そこから見た大雪渓がこんな感じだ。

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涸沢カール大雪渓

涸沢カールの南西側で、常に逆光気味なのでこんな感じの写真になる。 今年は、猛暑のため雪の溶け方が思いのほか早く、例年より雪渓が小さくなっているそうだ。 画面の左側3つのピークが並んだ頂が前穂高岳(3,090m)。その左側からが明神岳に連なっていく第四峰など。画面中央部分のコルが吊尾根で、この向こうが岳沢・上高地。画面右側が奥穂高岳(3,190m)。

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奥穂高岳(3,190m)

今日登ってきた横尾谷方向(北東方向)を振り返ると

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横尾谷方向

画面右側は屏風の頭(2,565m)。

涸沢の星空

日没から、ちょうど1時間経って暗くなってきた頃

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北穂高岳と涸沢小屋・テント場の光

さらに、夜21時頃に涸沢岳と北穂高岳の間の涸沢のコル付近から天頂付近に、天の川が見えた。

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天の川

涸沢ヒュッテのパノラマ・テラスは外灯が眩しすぎ、光害から逃れるためテント場の近くで撮影したら、天の川までくっきりと写すことが出来た。

星がたくさん見えすぎて、逆に星座が全く判別がつかない。 天の川が天球を半周する「川」に見えた。前回こんな星空を見たのはいつだったか、全く思い出せない。

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上の写真に星座線を加えてみるとこんな感じになる

夜明け

隣の布団で寝ている2人組が、日の出を北穂高岳へ登る途中から見たいということで、5時に出発していった。私も、4時30分に起きてパノラマテラスに出て夜明けを眺める。

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5時00分 日の出20分前の涸沢カール

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パノラマテラスで夜明けを待つ登山者

5時20分、東の横尾谷方向から太陽が登り始める。稜線の上から、太陽に照らされて赤くなっていく。

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涸沢カールの夜明け(モルゲンロート)

画面左が奥穂高岳(3,190m)、中央が涸沢岳(3,110m)・涸沢槍、画面右が北穂高岳(3,106m)。

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日の出から7分経過した涸沢カール

日中は逆光で光があたることも少ない奥穂高岳も、この時間はまともに朝日を浴びている。

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朝日を浴びる奥穂高岳(3,190m)

朝食を食べて出発

山でも普通に朝食が出ます。 すごいことだと思います。

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朝食 5時30分から

6時から6時30分頃に、登山者の出発がピークを迎えるようです。 これから上を目指す人、下山する人、いろいろです。

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涸沢ヒュッテ 受付ロビー前で出発準備をする登山者

私も、6時25分に出発し下山しました。