証券会社で国債(既発債)を売買するとき、理論的に計算した価格から乖離がある。これを、証券会社スプレッドというらしい。
20年と30年の超長期債で調べてみると、2円/額面100円を超える金額が徴収されている。売買の往復なら4円以上...
30年くらい前にアメリカ旅行したときに感じた、ドル紙幣両替の手数料の理不尽さを思い出した。
20年国債
前日の終値(利回り) 2.38%
2025年4月発行 第192回20年国債について
表面利率 2.4%
計算で求めた理論価格 100.3円(額面100円あたり。LibreOfficeワークシート )
実際に保有している20年債を例に、取引画面を操作して時価評価額、買い価格、売り価格を表示してスプレッドを求めてみた。
買い価格 102.88円
時価評価額 100.53円
売り価格 98.39円
買いのスプレッド 2.35円
売りのスプレッド 2.14円
30年国債
前日の終値(利回り) 2.883%
2025年4月発行 第86回30年国債について
表面利率 2.4%
計算で求めた理論価格 90.5円(額面100円あたり)
買い価格 93.28円
時価評価額 91.00円
売り価格 88.94円
買いのスプレッド 2.28円
売りのスプレッド 2.06円
証券会社スプレッドとは何なのか
Google Gemini AI に質問したところ、次のような回答を得られた
国債の証券会社スプレッドとは、証券会社が国債を売買する際の価格差(買値と売値の差)のことです。このスプレッドは、証券会社の利益の一部となり、国債の取引コストを構成します。
スプレッドは、市場の状況や国債の種類、証券会社の戦略などによって変動します。例えば、市場の流動性が低い場合や、国債の信用リスクが高い場合には、スプレッドが大きくなる傾向があります。
スプレッドは毎日変化していて、機関投資家の間の売り・買いの間のスプレッドは次のような推移を示している。(日本銀行 国債市場の流動性指標)
私が取引しているSBI証券の個人向けスプレッドは売り・買いの間で4.3円前後なので、機関投資家の間の約2.0円程度とは大きな違いがある。一般の株式取引のように、スプレッド無しにならないかな...