10 October 2024

ススキを見に岩湧山へ

今年は秋の訪れが遅く、北アルプスの紅葉も去年より進み方が遅いという。ススキの名所、岩湧山はどうだろうか。天候もよく、見に行ってみることとした。

ヤマレコの記事 『岩湧山(紀見峠駅 ピストン)
昨年、岩湧山に登ったときの記録『2023/10/12 ススキが見頃の岩湧山に登る

自宅を6時20分に出発し、自転車でなんば駅へ。10分ほどで難波に着き、なんば駅南口前にある駐輪場に停める。この時間帯はまだなんばCITYのドアが開いていない。2階中央口に迂回して駅に入場。

■ 南海高野線 なんば駅 06:52発 → 紀見峠駅 07:34着(運賃 690円)

去年のこの時期に岩湧山に登ったときに乗車したのと同じ時刻の列車に乗る。去年は乗車定員付近までの「満員」だったが、きょうは全員が着席する程度の混雑度合い。そんなに急激に生産年齢人口減ったのか...。

紀見峠駅で下車したのは私1人。平日なので、登山する人は少ないのだろう。

20241010-nankai-kimitoge-01.jpg
南海高野線 紀見峠駅

20241010-nankai-kimitoge-02.jpg
南海 紀見峠駅。無人駅だが、きれいに整備されている

GPSログ

20241010-tracklog.gpx.jpg
GPSログ

GPXファイルをダウンロードする

区間時刻所要時間
紀見峠駅(230m) 〜 越ヶ滝分岐(370m)07:37 〜 08:0831分
越ヶ滝分岐 〜 三合目(660m)08:08 〜 08:3325分
三合目 〜 阿弥陀山前分岐(770m)08:33 〜 08:5623分
阿弥陀山前分岐 〜 岩湧山(897m)08:56 〜 09:2933分
休憩18分
岩湧山 〜 阿弥陀山前分岐09:47 〜 10:1023分
阿弥陀山前分岐 〜 三合目10:10 〜 10:2515分
三合目 〜 越ヶ滝分岐10:25 〜 10:3914分
越ヶ滝分岐 〜 紀見峠駅10:39 〜 10:5617分

紀見峠駅 〜 越ヶ滝分岐

駅前に道標があり、線路に沿って左(北)へ行く道の方向が「岩湧山」、数段の階段を降りて左(北)へ緩やかに下る方向が「金剛山」だと表示されている。しかし、ノーマルなルートは岩湧山へ行くときも「金剛山」方向の道を一旦歩いていく。

20241010-nankai-kimitoge-03.jpg
紀見峠駅前の道標。数段の階段を降りて、右側の緩やかに下る道を進む

緩やかに下り、橋本川(根古川)に架かる橋の手前に地蔵寺がある。

20241010-jizodera.jpg
紀見峠駅前の地蔵寺

駅の周囲に小ぢんまりとまとまっている矢倉脇集落の住宅の間を抜け、橋本川を3回渡る。最後の橋が青い欄干のもので、渡りはじめのところに「岩湧山 ゆっくり 約3時間」と消えかけの標識が貼り付けられている。

去年は2時間弱で山頂に到着したので、「かなりゆっくり」歩いたときのコースタイムなのだろう。

20241010-kimitoge-hasi.jpg
矢倉脇集落内の橋。渡りはじめのところに、「岩湧山 ゆっくり 約3時間」の掲示あり

20241010-kimitoge-tunnel.jpg
南海高野線の紀見隧道に向かって側道を歩く

道路は鉄道トンネル(紀見隧道)坑口の上を横切り、橋本川(根古川)沿いの林道入口へ。

20241010-kokuritukouen-kanban.jpg
林道入口には「金剛生駒紀泉国定公園」の看板がある

国定公園看板の向かいには、根古川の看板があり、その脇に「キャンプ場 休場しております」の立て看板もある。昔はキャンプ場もあったんだ...

20241010-nekogawa-kanban.jpg
林道入口の「根古川」看板

20241010-neko-rindou-01.jpg
根古川沿いの林道を1.3kmほど歩く

20241010-neko-entei.jpg
途中、根古川の堰堤横を通過する(下山時に撮影したもの)

ヤマレコのルート作成画面で、登山道表記がないのに「踏み跡」が表示される道が2本、尾根道(ダイヤモンドトレール)に向かっている。その分岐点が堰堤横にあり、ちゃんと「私設」標識も立てられている。

20241010-neko-kandenkansiro.jpg
堰堤横から、尾根道へのショートカット登山道が2つ分岐している。分岐点の「私設」標識

20241010-kosigatakibunki-01.jpg
越ヶ滝分岐。ダイトレの三合目へ向かう登山道は右へ。林道直進すると、キャンプ場跡に至る

20241010-kosigatakibunki-02.jpg
越ヶ滝分岐の、林道直進方向の看板。約700m先(徒歩15分)に空滝がある。

空滝の手前、約400m地点にはキャンプ場跡地があるそうだ。

越ヶ滝分岐 〜 三合目

20241010-kosigataki-3goume-01.jpg
越ヶ滝分岐から三合目への登山道。前半約400mはコンクリート舗装の急登

20241010-kosigataki-3goume-02.jpg
越ヶ滝分岐から500mの地点。標識の無いここで左折し木段を登る (標高約490m)

20241010-kosigataki-3goume-03.jpg
尾根に向かってほぼ直登の登山道。木段が続く (標高約530m)

20241010-kosigataki-3goume-04.jpg
深くガリー化した登山道。道を塞ぐ倒木も3箇所ほど見かけた (標高約590m)

標高差290m (tan-1(290/1000) = 16°)の直登・急勾配を25分ほどで登り切る。昨年10月も27分で登ったので、だいたいそれくらい掛かる坂道なのだろう。

20241010-3goume.jpg
越ヶ滝分岐から急登の登山道を登ること25分、標高約660mの三合目に到着

三合目 〜 阿弥陀山前分岐

去年の記事で計算したように、「三合目」は高さ基準ではなく距離基準と思われる。逆算すると、根古川の堰堤あたりが起点であれば計算上の辻褄は合うのだが...。どうも中途半端な感じだ。

20241010-3gome-amidabunki-01.jpg
三合目から四合目へ向かう木段。ゆるい登りの尾根道を行く

20241010-4gome.jpg
四合目の休憩所

20241010-akityoji.jpg
稜線上の登山道脇に大量に咲くアキチョウジ

20241010-miyamasikimi.jpg
ミヤマシキミ

20241010-nekomine.jpg
根古峰(ねこみね 標高749.4m)の山頂南側をショートカットする

根古峰を過ぎると、稜線上の林道はほぼ水平になる。

20241010-3gome-amidabunki-02.jpg
稜線上の道。杉林の中を進む

20241010-5gome.jpg
五合目の休憩所(標高約750m)

林道の左右から低木の枝が張り出し、道を横切って蜘蛛の巣がある区間を過ぎると、小石が撒き散らされたような歩きにくい登りが少しだけあり、阿弥陀山前分岐に到達。ここで、コンクリート舗装された林道と合流する。

20241010-amidabunki.jpg
阿弥陀山前分岐(標高約770m)

20241010-nokongiku.jpg

阿弥陀山前分岐 〜 岩湧山

阿弥陀山前分岐は複雑な分岐点で、林道・登山道の分岐点がいくつかに分かれている。下の写真は、岩湧山へ行く場合の最後の分岐点で、ここで岩湧山と和泉山地(葛城山方向)が分かれる。

20241010-amidabunki-02.jpg
阿弥陀山前分岐

阿弥陀山の北側を巻く水平な道をしばらく行くと、錦明水と表示された湧き水がある。「飲めます」と表記されているが、低山の湧き水が安全かどうか...

20241010-kinmeisui.jpg
錦明水(標高約790m)

右が段々と細くなり、再び緩やかな登りとなったところで分岐点の五ツ辻。

20241010-itutuji.jpg
五ツ辻(標高754mと標識に書かれているが、地理院地図やGPS計測では約780m)

20241010-amidabunki-iwawaki-01.jpg
杉林の中をさらに進む

20241010-kinoko.jpg
杉林の登山道脇に大量の白いキノコ

(岩湧山)東峰に登る最後の急登。数十段の木段を登ると、ベンチがいくつか置かれた山頂。

20241010-amidabunki-iwawaki-02.jpg
東峰への登り木段(標高840m付近)

20241010-touhou.jpg
岩湧山 東峰の山頂(標高約860m)

山頂は杉林の中にあり、眺望は全く無い。

20241010-touhou-temp.jpg
東峰の温度計で、約12℃

東峰の山頂を過ぎて、20mほど降りた鞍部に公衆トイレがあり、その向こうに岩湧山の山頂が見える。

20241010-iwawakisan-01.jpg
鞍部の公衆トイレ前から見た岩湧山の山頂草原

20241010-iwawakisan-02.jpg
ススキの草原を進み、山頂を目指す

20241010-azami.jpg
ススキ草原の登山道沿いに咲くアザミ

20241010-iwawakisan-03.jpg
岩湧山の山頂標識(標高897.1m)

20241010-iwawakisan-04.jpg
岩湧山の山頂から大阪市方向の眺望

ススキの穂が開いているものは半分程度。ススキが秋色に染まるのは、数週間ほど後になるだろう。

20241010-iwawakisan-05.jpg
岩湧山の山頂標識横にあるベンチで昼食。登山道の先、もう一つの丘の上にもベンチがいくつかあるのが見える

20241010-lunch.jpg
昼食(食パン1枚を2つ切り、ミニちくわ3本、焼きインゲン)

岩湧山 〜 紀見峠駅

下山は、11時14分発の急行列車に間に合うように、トレイルランニング気味で急いで降りる。

昨年90分掛かって降りたコースを、今年は69分で駆け下りた。といっても、登山道が水平に近いときだけしか走らなかった。

20241010-higanbana.jpg
紀見峠駅近くの畑に咲く彼岸花

20241010-oxalis.jpg
紀見峠駅のオキザリス(カタバミの園芸種)

紀見峠駅に着くと、乗ろうと思っていたものより1本前の(10:55発の)急行列車が出発するところだった。後少しだけスピードを上げて走っていたら...

20241010-nankai-kimitoge-04.jpg
南海 紀見峠駅

■ 南海高野線 紀見峠駅 11:14発 → なんば駅 11:56着(運賃 690円)

列車は、後ろ数両に迷惑なインバウンド外人が座席を占拠している。6人掛けのロングシートに3人ずつ座り、思いっきり足を広げて通路まで伸ばしている。日本人は車端の4人がけロングシートにギュウギュウ詰め...。その上、車内が外人の体臭で耐え難く、窓を少し開けてあった。糞外人を優遇する政策などクソ喰らえだ。

難波

南海なんば駅前、高島屋とマルイの間のスペースからタクシー乗り場や道路が抹消されて、歩行者専用の広場になっている。「なんば広場」というらしい。インバウンドがあふれかえるようになってから、この場所には近寄らなかったが、快活CLUBに行くために数年ぶりに横切った。

20241010-nanba-hiroba.jpg
なんば広場

英国バーHUBの横が快活CLUB。HUBにはずっと以前からたまに行っていたが、ここにネットカフェがあるのに気づいたのは今年になってから。

オープンシート(飲み放題カフェ)30分で280円。登山帰りの水分不足解消にはちょうどよい休憩場所。

20241010-nanba-kaikatu.jpg
快活CLUB なんば御堂筋店