12 October 2023

ススキが見頃の岩湧山に登る

ススキが見頃の岩湧山に、紀見峠駅から最短コースで往復してきた。

コースタイムは6時間ほどだが、かなり遅く歩く人の平均時間のようで、実際は3時間半ほどで往復できる。

ヤマレコの記事『岩湧山(ススキが見頃。紀見峠駅 ピストン)

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区間時刻所要時間
紀見峠駅 〜 越ヶ滝分岐07:37 〜 08:0427分
越ヶ滝分岐 〜 三合目08:04 〜 08:3127分
三合目 〜 阿弥陀山前分岐08:31 〜 08:5524分
阿弥陀山前分岐 〜 岩湧山08:55 〜 09:2833分
休憩14分
岩湧山 〜 阿弥陀山前分岐09:42 〜 10:1432分
阿弥陀山前分岐 〜 三合目10:14 〜 10:3622分
三合目 〜 越ヶ滝分岐10:36 〜 10:5317分
越ヶ滝分岐 〜 紀見峠駅10:53 〜 11:1219分

6時30分、自宅を自転車で出発。早朝にも関わらず、あみだ池筋・なにわ筋には多くの車が走っている。

15分ほどで南海なんば駅の高架下にある駐輪場に到着(駐輪料金150円)。すぐ目の前に、なんば駅南改札口に通じるエスカレーターがある。

■ 南海 高野線 なんば駅 06:52発 → 紀見峠駅 07:33着 (運賃690円)

早朝、かつ都心から田舎に向かう列車なのに、既に始発駅で満席に近い状態だ。途中駅に停車するごとに客が増え、つり革も全て埋まるくらいの「定員乗車」状態に。

通勤・通学の多くの客が降りたのは河内長野駅。ほぼ和歌山県境に近い場所に、企業や学校が集まってるのだろうか...

列車の座席の8割くらいが埋まった状態で、列車は県境のトンネルを越えて和歌山に入り、1駅目が紀見峠駅。ここで下車する

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南海高野線 紀見峠駅

紀見峠駅 〜 越ヶ滝分岐(登山口・二合目) 2.0km 標高差160m

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紀見峠駅前。道標があり、「駅前を左に行くと岩湧山、小さい階段を降りて左に行くと金剛山」

ここは、ちょっとひねくれて「小さい階段を降りて、金剛山方向に向かい、途中で分岐して岩湧山へ」というコースをたどる

道標通りでも、ひねくれたコースでも、南海の紀見隧道(トンネル)入口の真上で道が合流する。

駅からゆるい坂道を下っていくと地蔵寺があり、その先が根古川(橋本川の支流)に架かる橋。

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宝形山延命院 地蔵寺

その橋を渡り、少し登り返して1本めの道を左へ。路地裏のような細い道を、川沿いにゆくと

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根古川に架かる小さな橋の欄干に「岩湧山 ゆっくりで3時間」の札あり

昨日、ヤマレコの地図でコースタイムを出したら3時間ほどで、距離や標高差を考えても明らかにおかしな値だと思った。やはり、「ゆっくり歩く」コースタイムだったのだ

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道は、高野線 紀見隧道坑口の東側を登っていく

紀見峠駅前から、およそ600m。林道入口。

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高野線 紀見隧道坑口のすぐ上、根古川に沿った林道入口。国定公園の看板がある (標高約250m)

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林道入口、国定公園看板の向かい側にある「根古川」の看板

ここから根古川に沿って1.3kmほど、コンクリート舗装された林道をのんびり歩く。

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根古川沿いの林道をゆるゆると登ります

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左手に根古川の堰堤が見えると、すぐに岩湧山登山口の越ヶ滝分岐に着く

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越ヶ滝分岐 (標高約380m)

この地点で、右側の急傾斜の林道に入る

越ヶ滝分岐(登山口・二合目) 〜 三合目 2.1km 標高差290m

道は、谷底から稜線に向けてほぼ直登に近いルートをたどっているので、傾斜も急だ。

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越ヶ滝分岐(谷底)から三合目(稜線)に向かう登山道の前半は、コンクリート舗装林道

300mほど行ったところで舗装が途切れるが、同じような傾斜で登り続ける。

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林道末端から上は、登山道の階段が続く

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ガリー化してえぐれた登山道と、倒木

30分ほど登ると、稜線上の「三合目」標識の分岐点に出る

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三合目の分岐点標識 (標高約650m)

三合目 〜 岩湧山 3.6km

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展望ゼロの稜線歩き。杉林の中を緩く登っていく

二合目(谷底の越ヶ滝分岐)から三合目(稜線)までは30分の猛烈な登り、そして、次の四合目まではゆるゆるとした登りがたったの9分。コースタイムも標高差も不均一な間隔で「○合目」標識が立っている

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四合目の標識と休憩ベンチ (標高約730m)

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杉林の少し火が差し込むところにたくさん咲いていた アキチョウジ

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稜線上の林道に合流した。舗装はされていないが、歩きやすい

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五合目標識 (標高約740m)

やっぱり、「○合目」は林道入口からの歩行距離かなぁ...

・林道入口 標高約250m 距離0.0km
・二合目 標高約380m 距離1.3km
・三合目 標高約650m 距離2.3km
・四合目 標高約730m 距離2.7km
・五合目 標高約740m 距離3.3km
  ...
・岩湧山 標高897m 距離5.9km

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ミヤマシキミ

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林道をショートカットする「阿弥陀山前分岐 近道」

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阿弥陀山前分岐 (標高約780m)

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杉林の中を、微妙に下ったり登ったりの道が続く

錦命水という「飲める」との木札が掛けられた水場を過ぎ、再び緩やかに登っていくと五ツ辻(七合目)。

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五ツ辻(七合目) (標高約780m)

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いわわきの道 分岐点 (岩湧寺に降りていく道)

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鉄筋コンクリートの頑丈なデッキ。展望台跡

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岩湧山東峰の上り坂

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岩湧山 東峰 (標高約865m)

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東峰の標識には温度計が取り付けられていて、このときの気温は12℃だった。

岩湧山へは、あと一回、最後の下って上りをこなせば良いだけとなった。

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岩湧山の公衆トイレ前より、山頂方向を見上げる

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ススキの生える丘を登る

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岩湧山の山頂 (標高897.1m)

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岩湧山の山頂から、大阪平野を望む

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今日のおやつはバウムクーヘン(値上がりして99円)

岩湧山 〜 紀見峠駅 6.8km 標高差670m

下山は、往路と同じ道をたどるだけ。下りなので大幅に時間短縮出来るかと思ったが、案外時間がかかった。

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岩湧山の山頂から下山。東方向には岩湧山東峰と、はるか向こうに金剛山

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アザミ

東峰を登り返し、ギザギザの稜線の微妙なアップダウンの道を歩いて、五ツ辻から緩やかに下ったところに、「飲めます」との立て札がある錦明水。

湧き水ではなく、沢の水(表層水)をホースに分水しただけのように見えるのだが、本当に汚染されていないのだろうか...

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錦明水

往路では阿弥陀山前分岐の近道を通ったが、復路は「近道ではないほう」の林道を歩く。林道だから歩きやすいかと思ったら、意外と医師がゴロゴロ転がった歩きにくい道だった。

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阿弥陀山前分岐の「近道ではないほう」

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ノコンギク

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稜線の林道に、根古峰の大きな看板。山頂は看板の左奥にある

GPSの地図画面を見ながら、踏み跡をたどって最も高いところまで行ってみる。しかし、山頂標識などは見当たらない。

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根古峰の山頂付近。標識などは見つけられなかった

最も高いところを行き過ぎ、少し北東に下ったところに三角点があるようだが、蜘蛛の巣が至るところにぶら下がっていて、見に行くのはやめた。

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林道の終点。高野線 紀見隧道のところまで戻ってきた

紀見峠駅から岩湧山までの登りは1時間50分。岩湧山から紀見峠駅までの下りは1時間30分。上り下りよりも、片道6.5km距離という距離が効いていて、下りだからと言ってもそれほどスピードアップはできなかった。

なんば行き急行列車の出発時間が迫り、最後はランニングで駅に駆け込み、ギリギリ列車に間に合った。

■ 南海 高野線 紀見峠駅 11:13発 → 難波駅 11:54着 (運賃690円)