ススキが見頃の岩湧山に、紀見峠駅から最短コースで往復してきた。
コースタイムは6時間ほどだが、かなり遅く歩く人の平均時間のようで、実際は3時間半ほどで往復できる。
6時30分、自宅を自転車で出発。早朝にも関わらず、あみだ池筋・なにわ筋には多くの車が走っている。
15分ほどで南海なんば駅の高架下にある駐輪場に到着(駐輪料金150円)。すぐ目の前に、なんば駅南改札口に通じるエスカレーターがある。
■ 南海 高野線 なんば駅 06:52発 → 紀見峠駅 07:33着 (運賃690円)
早朝、かつ都心から田舎に向かう列車なのに、既に始発駅で満席に近い状態だ。途中駅に停車するごとに客が増え、つり革も全て埋まるくらいの「定員乗車」状態に。
通勤・通学の多くの客が降りたのは河内長野駅。ほぼ和歌山県境に近い場所に、企業や学校が集まってるのだろうか...
列車の座席の8割くらいが埋まった状態で、列車は県境のトンネルを越えて和歌山に入り、1駅目が紀見峠駅。ここで下車する
紀見峠駅 〜 越ヶ滝分岐(登山口・二合目) 2.0km 標高差160m
紀見峠駅前。道標があり、「駅前を左に行くと岩湧山、小さい階段を降りて左に行くと金剛山」
ここは、ちょっとひねくれて「小さい階段を降りて、金剛山方向に向かい、途中で分岐して岩湧山へ」というコースをたどる
道標通りでも、ひねくれたコースでも、南海の紀見隧道(トンネル)入口の真上で道が合流する。
駅からゆるい坂道を下っていくと地蔵寺があり、その先が根古川(橋本川の支流)に架かる橋。
その橋を渡り、少し登り返して1本めの道を左へ。路地裏のような細い道を、川沿いにゆくと
根古川に架かる小さな橋の欄干に「岩湧山 ゆっくりで3時間」の札あり
昨日、ヤマレコの地図でコースタイムを出したら3時間ほどで、距離や標高差を考えても明らかにおかしな値だと思った。やはり、「ゆっくり歩く」コースタイムだったのだ
紀見峠駅前から、およそ600m。林道入口。
高野線 紀見隧道坑口のすぐ上、根古川に沿った林道入口。国定公園の看板がある (標高約250m)
ここから根古川に沿って1.3kmほど、コンクリート舗装された林道をのんびり歩く。
左手に根古川の堰堤が見えると、すぐに岩湧山登山口の越ヶ滝分岐に着く
この地点で、右側の急傾斜の林道に入る
越ヶ滝分岐(登山口・二合目) 〜 三合目 2.1km 標高差290m
道は、谷底から稜線に向けてほぼ直登に近いルートをたどっているので、傾斜も急だ。
越ヶ滝分岐(谷底)から三合目(稜線)に向かう登山道の前半は、コンクリート舗装林道
300mほど行ったところで舗装が途切れるが、同じような傾斜で登り続ける。
30分ほど登ると、稜線上の「三合目」標識の分岐点に出る
三合目 〜 岩湧山 3.6km
二合目(谷底の越ヶ滝分岐)から三合目(稜線)までは30分の猛烈な登り、そして、次の四合目まではゆるゆるとした登りがたったの9分。コースタイムも標高差も不均一な間隔で「○合目」標識が立っている
杉林の少し火が差し込むところにたくさん咲いていた アキチョウジ
やっぱり、「○合目」は林道入口からの歩行距離かなぁ...
・林道入口 標高約250m 距離0.0km
・二合目 標高約380m 距離1.3km
・三合目 標高約650m 距離2.3km
・四合目 標高約730m 距離2.7km
・五合目 標高約740m 距離3.3km
...
・岩湧山 標高897m 距離5.9km
錦命水という「飲める」との木札が掛けられた水場を過ぎ、再び緩やかに登っていくと五ツ辻(七合目)。
東峰の標識には温度計が取り付けられていて、このときの気温は12℃だった。
岩湧山へは、あと一回、最後の下って上りをこなせば良いだけとなった。
岩湧山 〜 紀見峠駅 6.8km 標高差670m
下山は、往路と同じ道をたどるだけ。下りなので大幅に時間短縮出来るかと思ったが、案外時間がかかった。
岩湧山の山頂から下山。東方向には岩湧山東峰と、はるか向こうに金剛山
東峰を登り返し、ギザギザの稜線の微妙なアップダウンの道を歩いて、五ツ辻から緩やかに下ったところに、「飲めます」との立て札がある錦明水。
湧き水ではなく、沢の水(表層水)をホースに分水しただけのように見えるのだが、本当に汚染されていないのだろうか...
往路では阿弥陀山前分岐の近道を通ったが、復路は「近道ではないほう」の林道を歩く。林道だから歩きやすいかと思ったら、意外と医師がゴロゴロ転がった歩きにくい道だった。
GPSの地図画面を見ながら、踏み跡をたどって最も高いところまで行ってみる。しかし、山頂標識などは見当たらない。
最も高いところを行き過ぎ、少し北東に下ったところに三角点があるようだが、蜘蛛の巣が至るところにぶら下がっていて、見に行くのはやめた。
紀見峠駅から岩湧山までの登りは1時間50分。岩湧山から紀見峠駅までの下りは1時間30分。上り下りよりも、片道6.5km距離という距離が効いていて、下りだからと言ってもそれほどスピードアップはできなかった。
なんば行き急行列車の出発時間が迫り、最後はランニングで駅に駆け込み、ギリギリ列車に間に合った。
■ 南海 高野線 紀見峠駅 11:13発 → 難波駅 11:54着 (運賃690円)