紅葉の季節が始まる前に、紅葉の名所 箕面の山を登ってきた。
ヤマレコの記事『箕面 最勝ヶ峰と勝尾寺』
実は先週、このコースを登ろうとして箕面大滝の少し向こうまで行って引き返したのだ。地図データが入っているスマートフォン(Xiaomi Redmi 9T)が再起動不能となったため、登山を中断して引き返してきた。
きょうはその「リベンジ登山」の意味合いもある。
今回からは近場の低山であっても、北アルプスに行くときのように、予備のスマホを持って出かけることにする。
区間 | 時刻 | 所要時間 |
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阪急 箕面駅 〜 箕面大滝 | 07:16 〜 07:47 | 31分 |
箕面大滝 〜 箕面ビジターセンター駐車場 | 07:50 〜 08:13 | 23分 |
箕面ビジターセンター駐車場 〜 最勝ヶ峰(開成皇子墓) | 08:15 〜 09:02 | 47分 |
最勝ヶ峰(開成皇子墓)〜 勝尾寺 二階堂 | 09:05 〜 09:24 | 19分 |
勝尾寺 二階堂 〜 府道9号 帝釈寺北交差点 | 09:41 〜 10:49 | 68分 |
府道9号 帝釈寺北交差点 〜 阪急 北千里駅 | 10:49 〜 11:26 | 37分 |
■ 阪急宝塚線・箕面線 大阪梅田 06:45発 → 石橋 → 箕面 07:13着 (運賃 280円)
電車は平日にも関わらず、通勤・通学の客がそれほど多くなく空いていた。実は、先週もこの電車の1本後、6時54分梅田発の電車に乗ったのだが、こちらの電車は激混みであった。1本違うだけで、こんなに気持ちよく乗車できるのか...。
阪急 箕面駅 〜 箕面大滝 : 2.6km, 31分
箕面駅前にある「東海自然歩道 西の起点」石碑 (標高約83m)
右隣の石の人形は「滝ノ道ゆずる」という箕面市のゆるきゃら。
東海自然歩道とは、東京の高雄から箕面まで続いているそうだ。
東海自然歩道は、「明治の森高尾国定公園」と、大阪の「明治の森箕面国定公園」を結ぶ、緑豊かな自然と貴重な歴史を 伝える文化財を訪ね、心身の健康と安らぎを与える総延長1,697.2 km の長距離自然歩道です。
http://www.tokai-walk.jp/about.html
早朝で店が一軒も開店していない滝道と、丘の上に建っている箕面スパーガーデン
子供の頃 「世界は一家、人類みな兄弟」のテレビコマーシャルが印象に残っている。公営競艇の収益金を慈善活動に使う日本財団の創設者だそうだ。
滝道沿いのモミジは、ほんの一部が紅葉している。谷筋の道には、7時台はまだ日が当たらず薄暗い
瀧安寺の瑞雲橋の下を通過する滝道と箕面川 (標高約120m)
このあたりで、箕面駅から標高差40mほど登ってきている。
2021年5月に、この分岐点から左側の斜面を一気に登って箕面山に登った場所だ。
箕面駅から30分、箕面大滝に到着。ここまで、滝道ですれ違ったのは地元の中高齢者と、ランニングする若者くらいで、観光客は皆無だった。
日光があたっていないと、薄暗くてそんなに美しい景色ではない。
箕面大滝 〜 箕面ビジターセンター駐車場 : 2.0km, 23分
箕面大滝から府道43号に登る標高差50mの急傾斜道。このあたりのモミジは一目千本と呼ばれているようだ
箕面ビジターセンターの駐車場入口があるが、チェーンで閉鎖されている。人は車止めの横をすり抜けられるので、そのまま奥にある駐車場まで歩く。
駐車場の手前に東海自然歩道の登山口があり、駐車場の奥にトイレ。
箕面駅からここまで、所要時間55分、距離4.4km。
箕面ビジターセンター駐車場 〜 最勝ヶ峰(開成皇子墓): 1.7km, 47分
箕面ビジターセンター駐車場手前にある、東海自然歩道の登山口(階段)
東海自然歩道のスタート地点から、意外と急な坂道を登っていくと、切通の道路の上を越える歩道橋「ぎふちょう橋」がある。
橋の上からは、すぐ近くにある箕面川ダムの堤体が見える。箕面川ダムは洪水調整のためのロックフィル・ダムで、堤長222.5m、高さ55.0mで1982年に完成したそうだ。
北摂山系の主稜線を、最勝ヶ峰に向かって緩やかに登っていく。箕面ビジターセンターから最勝ヶ峰までは標高差がたったの330mほどなので、登山ではなくなだらかな丘を登っている感覚だ。
最勝ヶ峰の山頂直前にある休憩所と、地形ジオラマ (標高530m付近)
山頂付近にあるのは、一般的には「山座同定盤」なのだが、ここには「大阪平野の地形ジオラマ」が設置されている。
ベンチの後ろの看板には、地質説明(この付近はチャート)。地質図では、この付近は「Nus:砂岩・砂岩頁岩互層」が主で、山頂付近に少しだけ「Nuc:チャート」。
写真では大阪湾から淀川上流方向を見ている。左側が北で、北摂山脈。右側が東で、生駒山地。
最勝ヶ峰の山頂は展望は全く無し。山頂の東側は開成皇子墓になっていて、その石柱の塀で通り抜けることができず、少し斜面に下った迂回路が切り開かれている。
(私設)山頂標識と開成皇子墓の間には、謎の岩がフェンスに囲まれている。何らかの遺跡か記念碑なのだろう。
開成(かいじょう)は、" 光仁天皇で、桓武天皇の庶兄。摂津国勝尾寺の開基と伝えられる " とされる人だ。(Wikipediaによる)
最勝ヶ峰(開成皇子墓)〜 勝尾寺 二階堂: 0.7km, 19分
東海自然歩道を東へ、5分ほど下っていくと道が4分岐している分岐点に出る。
東海自然歩道(直進)から、勝尾寺への道(右へ)が分岐する地点 (標高約500m)
ここから尾根の南斜面を、標高差100mほど激下りする。
獣害フェンスをくぐり抜けて境内に入り、舗装されていない道を下っていくと、モミジやドウダンツツジが紅葉を始めていた。
二階堂の前にベンチがあったので、ここで昼食。
昼ごはん (ミニ バウムクーヘン 99円、焦がしバターとくるみのパルミエ 95円)
パン2個で900kcalほどあるので、今回の登山に対しては十分なカロリー数だと思う。
勝尾寺 二階堂 〜 府道9号 帝釈寺北交差点 : 3.7km, 68分
二階堂前から、工事用の石材置き場の横を通り、作業車両の道を降りていくと公衆トイレがあり、すぐ近くに多宝塔。
小さいダルマ「福だるま」は、境内の至るところに置かれている。この小さいのは、おみくじらしい...
作業車両の道を下っていく。左手には墓場が整然と並んでいる。
弁天池周辺には、大量のインバウンドが居る。池に手を突っ込んで、鯉を触っていたりする。
単にダルマの写真撮るためだけに、ここまで観光バスで来ているのだろうか。インフルエンサーとかの宣伝力、恐るべし。
勝尾寺の入口前、府道43号を挟んだ向こうに旧参道の階段がある
府道43号に面した入口から、標高差70mの一直線の階段が続いている。
山門横の下町石と、一町石から七町石までは鎌倉時代(1247年)に建てられたものだそうで、高野山の町石より20年ほど古く、日本最古のものだそうだ。(町石横に建てられた看板より)
旧参道の登り返しの最高地点、八天午方(はってんごほう) 軍荼利明王(ぐんだりみょうおう) 石蔵がある (標高約420m)
説明看板によると...
八天石蔵は、鎌倉時代の1230年に勝尾寺が寺領の境界を示すため8箇所に石壇を設けたもので、陶製の壺に納められた仏像が埋められていた。
軍荼利明王は、手足に多くの蛇が巻き付く姿が特徴。蛇は煩悩と執念深さの表れで、これらを打ち砕くものとして信仰された。
というものらしい。
旧参道の入口(府道43号からの分岐点)から10分で、登り返しの最高地点(標高420m)の八天石蔵のところに到着した。
そして、ここから先は石段ではなく普通の山道になり、ダラダラと下っていって府道9号との合流点まで40分も歩かないといけない。
旧参道は尾根の稜線ではなく、尾根の東側の斜面をトラバースする形で徐々に高度を下げていく。
旧参道の山道で、かなりの部分は左側が切れ落ちている (標高210m付近)
府道9号の帝釈寺北交差点。ここが実質的に旧参道の登山口 (標高約110m)
府道9号 帝釈寺北交差点 〜 阪急 北千里駅 : 3.2km, 37分
帝釈寺北交差点から、さらに1kmほど南へまっすぐの道をたどっていくと、西国街道との合流点に大鳥居がある。
小野原の新興住宅街を、Googleマップのナビに従って複雑な経路で歩き
5年ほど前、このすぐ近くにあった国立循環器病研究センターに入院して手術を受けたので、この公園の景色は懐かしい。
ここは駅から大阪大学に向かう坂道だが、ケヤキやスズカケノキが見事に色づいている。
■ 阪急千里線・京都線 北千里駅 11:36発 → 淡路 → 大阪梅田駅 12:07着 (運賃 280円)