23 October 2023

ハイセンス製4Kテレビ 43A6H 購入

NHK BSプレミアムが停波し BS4Kに移行するこの機会に、4Kテレビを購入した。

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購入したのはハイセンス製43A6Hという4Kテレビでは最安値クラスの機種。そして、後継機A6Kが発売寸前のこのタイミングが最安値のはず。

価格.comの最安値が44,580円。その2,000円ほど高いところで地元の大手家電量販店Joshinが価格登録していたので、そこで購入。

最安値クラスのハイセンス4Kテレビ 機能変更点一覧

2021年版から2022年版ではほぼ変更なし(同一のマザーボードで、ファームウエアにちょこっと手を加えただけ)だが、2022年版から2023年版では大幅なハードウエアのアップグレードが施されている。

来年の今頃なら、迷わず後継機のA6Kを購入するはずだ。

発売開始時期前機種からの変更点
E6G2021年4月
A6H2022年7月+ VOD(SPOOX)
+ ALLM
A6K2023年10月+ BS4Kチューナー×2
   赤外線→Bluetooth方式リモコン
+ VOD(NHK+,TVer,DAZN,FOD等)
   neoエンジンLite → HI-VIEWエンジンLite
+ Dolby Vision
+ フレームジャダー低減
+ Anyview Cast, AirPlay 2
+ DLNAサーバ機能

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配送・設置

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43A6Hの箱はかなり大きい

梱包箱側面に貼られたシールには

モデル : 43A6H
生産国 : 中国
本体寸法(W x H x D) : 963 x 614 x 196 (mm)
本体質量 : 7.0kg
2022年製

去年に生産された在庫品だと分かる。

設置は、2020年2月に購入・設置したハイセンス製32A50で組み立てた壁掛け方式のブラケットを利用した。

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VESA壁掛け方式に対応する(既設)ブラケット

32A50 は 200 x 200 (mm)のVESAマウントサイズなので、今回の 43A6H の 200 x 300 (mm)に合うようにブラケットの上下間隔を適度に調節する。

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43A6Hのテレビ側ブラケット受け金具の材料とテレビ本体

・カラーアングル 30mm x 30mm x 300mm を2本(250円×2)
・カラーフラットバー 30mm x 450mm を2本(217円×2)
・M6 SUSボルト L=15mm、ワッシャー を4組(29円×4本、8円×4枚)

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43A6Hのテレビ側ブラケット受け金具を取り付けた状態

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設置完了 (左側 ハイセンス 43A6Hと、右側 IO DATA製 EX-LDGC241SDB)

24インチのモニターと比べると、43インチは驚くほど大きい

消費電力の測定

「節電モード」を「標準(節電しない)」/「節電1」/「節電2」で切り替えるとともに、「映像設定のバックライト」を0/30/50と切り替えて電流値を測定した。

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節電モードの設定

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映像設定 > バックライトの設定

なお、「映像設定の明るさ検出」は「オフ」設定として、バックライトが自動的に変化しないようにした。(測定した部屋の環境では、明るさ検出をオンにした場合は、バックライト 30 相当の電流が流れていた)

標準節電1節電2
バックライト 028 W26 W25 W
バックライト 1032 W28 W26 W
バックライト 2036 W
バックライト 3040 W
バックライト 4048 W
バックライト 5055 W40 W32 W
バックライト 7573 W
バックライト 10091 W58 W40 W

※ 測定は地上デジタル受信状態で行った。なお、BSデジタルの場合も測定値はほぼ同じ、BS 4Kのときはプラス1W程度、HDMIでPCからの入力の場合はプラス2W程度測定値が上昇した。

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クランプメーターの2アンペア レンジで電流測定した(この場合の測定値は 0.298 A)

待機電力の測定

待機電力のカタログ値は 0.5 W となっている。しかし、実測はそれを遥かに超える値となっている。

特に、スマートスピーカー連携設定を有効とすると、テレビ稼働時(28 W)の半分近く、11 W 〜 13 W の電力消費が待機時もずっと続いている。

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「ネットワーク外部機器から電源オン」のON/OFF設定による、待機電力の比較

測定結果をまとめると次のような結果になった。

スマートスピーカー連携 : OFFスマートスピーカー連携 : ON
外部機器から電源オン : OFF3.3 W
外部機器から電源オン : ON3.9 〜 4.0 W11.0 〜 13.0 W

なお、計測値はテレビをリモコンでOFFとしてから「約10分後以降」の値。それまでは、どの設定の場合でも13 Wくらいの電力を消費している。

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(待機電力に影響のある設定)スマートスピーカー連携設定

次のように(デフォルト値から)設定を変更すると、待機時の消費電力が 7 W 程度(11 W → 4 W)削減できる。節電するための推奨設定は次のようになる。

・電源待機中の操作 : 受け付けない
・外部機器からの検出 : 検出に応答しない

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(待機電力に影響のある設定)外部機器から電源オン設定

デフォルト値は「オフ」だが、YouTube機能を使うときに強制的に「オン」に扠せられる。「オン」にすると、1 W 程度(3 W → 4 W)、待機時の消費電力が増える。

カタログ値 0.5 W には、設定をどういじっても近づけられなかった。(試行錯誤した設定は次のもの)

・放送受信設定 > 地上デジタルアンテナ > 電源供給 : オフ
・放送受信設定 > 地上デジタルスキャン > 自動スキャン : しない
・放送受信設定 > BSアンテナ > 電源供給 : オフ
・放送受信設定 > BS4Kアンテナ > 電源供給 : オフ
・その他の設定 > ソフトウエアの自動ダウンロード : オフ

各種画面

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番組表(EPG)

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HDMI CEC デバイス選択画面

3年前に購入したハイセンス製32A50では、リモコンの「HDMI CEC」ボタンを押してデバイスを選択する方式だった。

今回の43A6Hでは、リモコンの「入力切替」ボタンに統合されて、HDMIポートのツリー表示となった。

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リモコンの「サブメニュー」ボタンから呼び出す、HDMIクライアントの操作メニュー

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メディアプレーヤの機器選択画面。USBデバイス、DLNA、TVのHDDから選択する

リモコンの「サブメニュー」でメディアプレーヤを選択すると、この機器選択画面が表示される。USBデバイス、DLNA、TVのHDDという再生デバイスがこの画面に統合されているのは、分かりやすい。

ただしTVのHDDだけは、リモコンの「録画リスト」という独立したボタンがあるため、メニューツリー構造の作り込みが中途半端。

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メディアプレーヤの動画一覧画面。USBデバイス、DLNA、TVの録画用HDDで使われる統一画面

カーソルでファイルをスクロールすると、現在選択中の行の動画がプレビュー表示される。うっとおしいのでこれをOFFにする設定は見つからなかった。

NTFSディスクは認識しない

USBポートにNTFSフォーマットしたディスクを接続しても認識しない。FAT32は問題なく認識する。

なお、録画用USB HDDはxfsフォーマットされているので、Linuxなら簡単にファイル一覧(ただし意味不明...)を読み込むことだけは出来る。

このテレビは東芝?

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miniDLNAの管理画面では、43A6Hは東芝テレビ(Toshiba TV)と表示される

買収した東芝のテレビ部門(現在はハイセンスの子会社のTVSレグザ)が開発したファームウエアを、そのまま流用してるんでしょうね。