24 May 2020

大和葛城山(その1:水越峠から山頂)

緊急事態宣言が解除されて、コロナ自粛が一応終わった…。 自粛警察の避難をあびずに、県内の低山登山は行ってよい、 のだろうか…

ツツジの季節がほぼ終わりかけ、まさに枯れる寸前のぎりぎりの葛城山を観に行ってきた。

・ヤマレコの記事 『葛城山(水越峠・御所 櫛羅の滝)

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水越峠の登山口へ

■ JR大阪環状線 福島駅 07:08発 → 天王寺駅 07:22着 (運賃 180円)

関空快速は、ほとんど客が乗っていない。 今日の関西空港は、めでたく国際線が全便欠航。 空港に行く客がいなければ、電車に乗る客もいないということだろう。

観光公害に加えて、伝染病も持ち込むかもしれない中国便は、欠航ではなく路線廃止してほしいくらいだ。

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近鉄 富田林駅に到着した準急列車

■ 近鉄南大阪線 大阪阿部野橋駅 07:34発 → 富田林駅 08:04着 (運賃 450円)

こちらも、1車両に数人程度の乗客数。 藤井寺駅で、更に数人が乗り込んできたが、まあそれでも従前の休日に比べれば乗客激減だ。

富田林駅で下車し、改札口のすぐ前にある金剛自動車のバス停へ。 既に数人が並んでいる。

やって来たバスの行き先表示器は「水越峠」行きだが、バス会社の事務所からやって来た人が「今日は旧道に駐車する車でバスが走れないので、1つ手前の登山口までしか行かない」とのこと。

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R309旧道分岐点で折り返すバス (標高380m)

■ 金剛自動車 富田林駅 08:20発 → 葛城山登山口 08:53着 (運賃 480円)

バスは葛城山登山口から少し先、国道309号線 旧道分岐の「公衆トイレ」前まで行き、乗客を降ろしてくれた。

水越峠につづく国道309号線の旧道は、登山客の車が延々と縦列駐車。 「大型路線バスが運行します 駐停車禁止 (富田林警察)」と大きな看板が掲示されていても、全く効果がないようだ。

富田林警察署といえば、チャリンコで日本一周と称して逃走した犯人が脱獄した警察署だ。 駐車違反すら取り締まれないのなら、犯人にも舐められるやろ…

水越峠まで旧道をゆるゆると登る。約1.6km、標高差 510-380 = 130m 。

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国道309号線 旧道は違法駐車車両がカオス状態

違法駐車の車は道路の左側に数珠つなぎで停車しているだけでなく、キャパシティ以上押し寄せた車が行き違いも転回も出来ずに、まさにカオス状態。

1kmほど行くと、水越峠のバス停がある。バリケードがあり、ここから先は車は入れない。

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水越峠のバス停 (標高480m)

バス停には、「路上駐車により、バスの運行に支障が出ています。よって、葛城登山口で折り返しています」 としっかりと貼り紙がされている。 ここの違法駐車の列は、常習的なのだろう。

警察が取締を放棄するのなら、“自粛警察”、ではなく、有志の“違法駐車警察”の活動を合法化したらいかが。 他県では県境を越えてるく車にイタズラしたり石を投げつけたりすることで、効果あったとか …

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バス停の先、車が入ってこない国道309号線 旧道を歩く

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水越峠 (標高510m)

水越峠より先、奈良県側は自動車だけでなく歩行者も含め完全に通行止め。 ガッチリとフェンスでガードされている。

水越峠からツツジ園へ

標高510mの水越峠から、ダイヤモンドトレールを北へ。

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水越峠の葛城山方向の登山道(ダイヤモンドトレール)入口

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ダイヤモンドトレールの水越峠付近の緩やかな登り

最初は、杉林の中を緩やかに登っていく

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ダイヤモンドトレールの水越峠付近

石畳の整備された登山道がほんの少し続くが、だんだん傾斜がきつくなる

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ダイヤモンドトレールの急な石段

急な坂は石段となり、平坦な「踊り場」も無く、延々と階段が続く急登

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ダイヤモンドトレールの急登をふり返る (標高600m地点)

水越峠から約5分、ふり返るとかなりの高さまで登ってきているようだ。地図上では、峠からの標高差100m弱だ。

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ダイヤモンドトレールの木階段

石畳、石段、木階段 と、種類は違うが急登が連続する

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ダイヤモンドトレールの急登が一旦終わり、日当たりの良い斜面に出る (標高770m付近)

峠から24分、標高差250mほど登ってきた。傾斜が緩やかで日当たりの良い斜面だ。

急登はここで終わり、ここから先はツツジ園まで緩やかな坂道がメインとなる。

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ダイヤモンドトレールの標識 (水越峠から1.1km、葛城山まで1.4km)

この登山道、歩いている人はほとんどいないようだ。登山口から数人追い抜いた程度で、前にも後ろにも、ほとんど人の姿を見ない。

登山道で1箇所、眺めの良い場所があった。

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ダイヤモンドトレールの見晴らしの良い地点(標高860m付近)から見た奈良盆地

左側にぽっこりと盛り上がった円錐形の単独峰は、大和三山のひとつ畝傍山。視界中央は手前が御所市、向こうが橿原市や明日香村だ。

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ダイヤモンドトレールの標高900m付近

このあたりはヒノキの植林。所々に、赤やピンクのヤマツツジが咲いている。

この先すぐ、ツツジが自生する「ツツジ園」に出る。 水越峠を出てから約40分、標高差は 900m - 510m = 390m ほどだ。

葛城山 ツツジ園

ツツジは満開を過ぎて、だいぶ花がしおれてきている。 色も鮮やかな赤ではなく、ちょっと茶色がかった赤

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葛城山のツツジ園 (満開を過ぎて枯れかけ)

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葛城山のツツジ園

麓は晴れていたが、山頂に近づくと雲がかなり湧いている。 山頂付近だけ曇り… 運が悪い

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葛城山のツツジ園

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葛城山のツツジ園(一番高い場所にはベンチや展望スペースがある)

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葛城山のツツジ園から見た金剛山

水越峠を挟んで、標高1125mで葛城山より170m高い金剛山が鎮座している

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ツツジ園で食べる昼食

89円のふっくらバーガーと、69円のチョコ&クリームパン が、今日の昼食

ツツジ園から山頂へ

標高900mから930mに広がるなだらかな斜面のツツジ園を出て、コロナ禍で休業中の葛城高原ロッジの横を通り抜けて、奈良盆地側の展望台へ。

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葛城高原ロッジの展望台

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葛城高原ロッジ展望台から見た奈良盆地

山頂付近の雲が画面の上にはみ出してきている。奈良盆地には雲はなく、晴天のようだ。

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葛城高原ロッジ展望台から見た奈良盆地(御所・橿原・明日香付近)

ここには山にしてはきれいな水洗トイレがある。ホテルか近鉄が管理しているのだろう。 交通機関があるからなのか、自販機の価格も地上と似たようなものだ。

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葛城高原ロッジ横の自販機 (ミネラル水は160円と善意的価格)

展望台近くから、きれいに草刈りされたススキの丘を登り、山頂へ

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葛城山の山頂(頂上付近の登山客は10人程度)

山頂標識の向こうは大阪平野だが、奈良盆地と同じく晴れている。 曇っているのは山頂だけのようだ。

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葛城山の山頂 (標高958.6m)

「ライブカメラは中止しています」という貼り紙がある。 金剛山のように、定時に撮影してWeb公開するのではなく、ロープウェイの運行日に合わせて稼働したり停止したりなのだろう。

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葛城山の山頂付近にあるススキの野

年1回、冬場に刈り取っているので、春先の今は下草が短く歩き放題となっている。

・『大和葛城山(その2:山頂から御所駅)』に続く