07 July 2019

六甲高山植物園へ(その1) 油コブシ〜天覧台〜植物園

梅雨の晴れ間、梅雨前線が南に遠ざかって、春の高気圧が少しだけ勢力を伸ばしている。 本格的な夏に入る前に、六甲山に登る。

今回は、六甲高山植物園が目的地だ。 往路は、六甲ケーブル下(鶴甲団地)から高羽道を通り、油コブシ(標高625.5m)と展覧台を経由。 復路は前ヶ辻谷のアイスロードを通りスタート地点の六甲ケーブル下のバス停に戻るコースをたどった。

もくじ

・ 『六甲高山植物園へ(その1) 油コブシ〜天覧台〜植物園
・ 『六甲高山植物園へ(その2)
・ 『六甲高山植物園へ(その3) 植物園〜前ヶ辻谷

ヤマレコの記事

区間今回の所要時間標準コースタイム
六甲ケーブル下 〜 油コブシ 〜 寒天山道出合55分55分
寒天山道出合 〜 天覧台・六甲山上17分20分
天覧台・六甲山上 〜 神戸GC クラブハウス15分25分
神戸GC クラブハウス 〜 高山植物園 東口14分15分
高山植物園 東口 〜 前ヶ辻(六ヶ辻)28分40分
前ヶ辻(六ヶ辻) 〜 アイスロード登山口・新六甲大橋下42分40分
アイスロード登山口・新六甲大橋下 〜 六甲ケーブル下10分20分

自宅 〜 六甲ケーブル下

■ 阪神 急行 野田駅 07:53発 → 西宮駅 08:10着
■ 阪神 特急 西宮駅 08:14発 → 御影駅 08:24着 (運賃280円)

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阪神本線 西宮駅で特急列車に乗り換える

日曜朝は行楽客で混雑していることが多いのだが、春と夏の狭間の中途半端な時期のため、途中駅からでも余裕で着席できるくらい空いていた。

御影駅で市バスに乗り換え。

バスは10分に1本程度走っているが、パターンダイヤではなく、出発間隔が開いている時もある。

16系統バス 阪神御影 発 (土日ダイヤ)
8時台03分 13分 20分 27分 41分 57分

私が乗車した08:27の前後は、7分前と14分後。乗り遅れると、少し悔しい思いをするだろう…。 ただし、登山口へのバスで、これほど頻繁に運行されているのは、登山口が公営住宅の立ち並ぶ団地の中にあるからだろう。

■ 神戸市バス 16系統 阪神御影駅 08:27発 → 六甲ケーブル下 08:50着 (運賃210円)

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終点の六甲ケーブル下バス停に到着した16系統バス

バスは、阪神御影駅(標高12m)を出発すると、JR六甲道駅(標高24m)、阪急六甲駅(標高58m)を経由して、どんどん六甲山・摩耶山の山麓を登っていく。

神大国際文化学研究科前バス停(標高132m)は、以前は『神大教養部前』だったのだが、大学の一般教養(1年・2年)が廃止された時に名前が変わったのだろう。 今日は休日なのに、ここで大量の乗客が下車する。大学生風だが、バス停の横に『韓国語能力検定試験』の貼り紙があるので、その試験を受ける人たちなのだろう。

つい先日、韓国に経済制裁を開始した日本政府も、やっと韓国との外交・経済関係の遮断(デカップリング化)に本腰を入れてくれるのだろうか。そんな時代に、わざわざ韓国語試験を受けて言語を習得するのに何の意味あるのだろう…。

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六甲ケーブル下 〜 高羽道 〜 油コブシ

標高242m地点の六甲ケーブル下駅でバスを下車。 公衆トイレを探すが、ケーブルカーの駅構内にしか無いようだ。 まあ、ここは我慢して登山開始とする。

六甲ケーブル下駅前から少しだけ御影方向に戻ると、登山口がある老人ホーム方向への斜路が分岐している。

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高羽道の登山口付近のマンション群

斜路を登って行くと、大きなマンションが3棟ほど建っている。鶴甲団地の中心部は公営住宅ばかりなので、民間のデベロッパーは条件の悪い急坂を登った先にしか土地を得られなかったのだろう。

さらにその先には老人ホーム(六甲鶴寿園)のビル群が建ち並び、道路の突き当りが登山口だ。

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高羽道(たかはね みち)の登山口は、フェンスの手前、自販機の裏側の細い通路を通る

登山口の標高は300m。 これから登る天覧台(ケーブル山上駅)の標高が750mなので、すでに4合目まで到達していることになる。なんと楽チンな登山…

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高羽道の登山口付近から油コブシ方向を見上げる

最初は雑草の茂るなだらかな道だったが、数分歩くと急な坂道に変化する。 道が2分岐したところに標識があり、『右へ行っても左へ行っても同じ目的地』という不思議な分岐に出会う。 表示されている距離も同じなので、とりあえず右へ。

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高羽道にある分岐両方向が同じ目的地の標識

選択した右側の登山道は、少しだけ距離が短い「急な道」だったようで、送電線の鉄塔の下で合流するところには「関西電力管理道」の標識があった。

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日当たりの良い所はササが生い茂る

老人ホーム横の登山口から歩くこと15分、標高430m付近で渦森台へ向かう高羽道と、油コブシ方面への登山道が分岐する。

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渦森台方面(高羽道)と、油コブシ方面の分岐点

この地点から標高差100mほどの急登となり、10分弱で油コブシから続く尾根上に出る。

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急登

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油コブシから伸びる尾根上のなだらかな部分を歩く

しばらく歩くと、阪神間が一望できる開けた草地に出る。 初夏の生い茂る草に埋もれて、ベンチが幾つかある。春・秋は絶好の休憩所になるのだろう。

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油コブシの直下にある眺望の良い草地 (休憩所)

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草地から見上げる油コブシの山頂方向

眺望の良い草地(休憩所)から2〜3分ほど登ると、岩が点在する油コブシの頂上。ここには三等三角点がある。

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油コブシの山頂と三等三角点「清水」 (標高625.52m)

油コブシは山頂といっても、尾根上のこんもりと盛り上がったコブに過ぎない。

標準コースタイムは55分、見晴らしの良い草地で写真撮影した時間も含めて、コースタイム通りの時間で到達だ。

油コブシ 〜 寒天山道 〜 ケーブル山上駅・天覧台

油コブシを通り過ぎると、その先は尾根上をゆるゆるとなだらかに登る道。

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油コブシ尾根上の緩やかな山道

数分歩くと、渦森台から六甲ケーブル山上駅を結ぶ寒天山道(かんてんやまみち)と合流する

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寒天山道出合

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尾根上を緩やかに登る寒天山道

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寒天山道のケーブル山上駅付近にはアジサイが多く咲いている

油コブシから天覧台までの標準コースタイムは20分、この区間もコースタイムに近い時間で到達だ。

涼しいので、それほど汗もかかず快適に登れたのは、梅雨時期としては意外だった。

六甲ケーブル山上 ・ 天覧台

寒天山道を登り切ると、すぐ左手が天覧台の建物

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寒天山道の出口は、天覧台の建物のすぐ横

マウンテンバイクの一団が、これから山道を下るために自転車に乗ったまま登山道に入っていった。 自転車で下れるのでしょうか…

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天覧台から阪神間の眺望

1981年に昭和天皇が訪れたことから命名された「天覧台」。ここからは、神戸市街地や阪神間の市街地が一望できる。

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天覧台から神戸市中心方向の眺望

天覧台の建物に隣接して、歴史を感じさせる六甲ケーブルの六甲山上駅の駅舎がある

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六甲ケーブル山上駅

山上駅は1932年の開業当時の駅舎を現在も利用しているそうだ

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六甲ケーブル山上駅のコンコース

コンコース内にトイレがあるので借用。 洗面台の水が冷たく気持ちよかった

六甲ケーブル山上 〜 高山植物園

山上駅から、しばらく車道を歩く。車道のすぐ横に、2004年に廃止された六甲有馬ロープウェーの支柱が建っている。

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廃止された六甲有馬ロープウェーの支柱

ロープウェイが廃止されたのちは、路線バスが走っている。 しかし、このバスは機動性を活かして六甲山の最高峰まで走ることはない。 行楽客は最高峰には興味ないのだろう

数分歩くと、神戸ゴルフ倶楽部の敷地のどまんなかを横切る近畿自然歩道への分岐点がある

近畿自然歩道は、六甲高山植物園への近道だ。

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近畿自然歩道:六甲ケーブル山上駅とクラブハウスの間

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近畿自然歩道の路肩に咲くユキノシタ

自然歩道はゴルフ場のコースの間を縫うように進んでゆく。 ゴルフ場の中央付近には、建築家ヴォーリズが設計し1932年に建てられたクラブハウスがある

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神戸ゴルフ倶楽部のクラブハウス

お金持ちの人たちが、涼しげに緑の芝生でゴルフを楽しんでいる。 駐車場には、ベンツやBMWといった高級車がズラッと停車している。 さすがお金持ち…

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ゴルフボールが直撃しないようにフェンスが設けられた近畿自然歩道

ゴルフ場が管理する、綺麗に整備された近畿自然歩道を抜けると、再び車道に出る

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車道は六甲山に建つ別荘の間を縫うように通っている

六甲ケーブル山上駅から歩くこと、約20分。六甲高山植物園の東口に到着

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入場料620円を払い入場。