07 July 2019

六甲高山植物園へ(その3) 植物園〜前ヶ辻谷

六甲高山植物園を訪れた。 往路は、六甲ケーブル下(鶴甲団地)から高羽道を通り、油コブシ(標高625.5m)と展覧台を経由。 復路は前ヶ辻谷のアイスロードを通りスタート地点の六甲ケーブル下のバス停に戻る。

この行程の下山路、高山植物園から前ヶ辻谷を経由して六甲ケーブル下までの記録。

もくじ

・ 『六甲高山植物園へ(その1) 油コブシ〜天覧台〜植物園
・ 『六甲高山植物園へ(その2)
・ 『六甲高山植物園へ(その3) 植物園〜前ヶ辻谷

ヤマレコの記事

六甲高山植物園 〜 前ヶ辻 (六ヶ辻)

高山植物園の西口を出て、隣接するオルゴールミュージアムの敷地を横切る「せせらぎの散策路」を進む

緩やかな坂道沿いに、アジサイが咲いている。

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「せせらぎの散策路」

数分間、なだらかな園路を下って行くと、洋館がある。六甲オルゴールミュージアムだ。 1994年に開館した博物館で、欧米のオルゴールや自動演奏機を展示しているそうだ。 今日は高山植物園が目的なので、ここは外観だけ見て通過。

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六甲オルゴールミュージアム

オルゴールミュージアムの駐車場から、林の中をショートカットする「こもれびの道」に入る。こちらは、雑草が伸び放題となっていて、少しだけ『藪漕ぎっぽい』ことをしなければならない

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梅雨時で雑草が生い茂る「こもれびの道」

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「こもれびの道」に生えていたキノコ

山道を抜けると、再び別荘がポツポツと建ち並ぶ林のなかの舗装道路に出る。ヴォーリズ邸、六甲山小学校と幼稚園の前を通りすぎ、再び六甲山系の山頂を貫く県道16号線へ。

六甲山小学校、六甲山郵便局、六甲山上交番と、この付近に一通りの公共施設があるが、Wikipediaの記事「六甲山町」によれば、人口は212人だそうだ。林の中に点在する豪華な別荘に、そんなにたくさんの定住者が居るのだろうか。

しばらく行くと、閉館した六甲山ホテルのリニューアル工事をしている。再オープンするらしいが、本館の屋根は錆びついて穴が空いているようにも見える。本当に大丈夫なのだろうか…

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再オープンに向け工事中の六甲山リゾートホテル

高山植物園前から歩くこと約30分、下山路のアイスロードが分岐する前ヶ辻(六ヶ辻)までやってくる

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前ヶ辻で、県道16号線と登山道アイスロードが分岐

標高760mの前ヶ辻(六ヶ辻)で、県道16号から分岐し前ヶ辻道(アイスロード)へ入る。

前ヶ辻(六ヶ辻) 〜 アイスロード(前ヶ辻道) 〜 新六甲大橋下交差点

前ヶ辻の分岐点から、コンクリート舗装された急坂を下る。 数軒の住宅があり、そこを過ぎると前ヶ辻谷の谷底目指して一気に下る登山道となる。

谷底に下る前、ここが神戸市街地を遠望できる最後のポイントだ。

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前ヶ辻道(アイスロード)の山上側、標高730m付近

登山道は谷底に向けて、つづら折りに一気に下っていく。 登って来る時なら「急登」と表現するのだろうが、降りて行く時は楽な道だ。

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前ヶ辻道(アイスロード)の標高640m付近

しばらくは尾根上の日当たりの良い急な坂道を下っていく。 登山道は雑草に埋もれかけていて、藪漕ぎに近い場所も多い。 油コブシ側の登山道より通行する人が少なく、雑草がより繁茂しやすいのだろう。

谷底を挟んで向こう側に、幾つかの砂防堰堤が見えてくる。そろそろ、登山道が谷底にたどり着くころだ

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前ヶ辻道の尾根から対岸の谷にある砂防堰堤を見る

標高560mの地点で登山道が谷底に到達。 谷底は水がちょろちょろ流れる沢になっている。ここで渡渉

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前ヶ辻道(アイスロード)が前ヶ辻谷の谷底に到達

谷底をしばらく進むと、前ヶ辻第二堰堤の横を通過。この辺りの傾斜はかなり緩やかで、のんびりと歩く。

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前ヶ辻第二堰堤 (高さ16.0m,長さ50.0m,完成 昭和55年9月)

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前ヶ辻道(アイスロード)の標高550m付近

標高550m付近で、再び都賀川を渡渉。この辺りまで標高が低くなると、それなりの水量があるが、問題なく渡れるレベルだ

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前ヶ辻道(アイスロード)の標高550m付近で本流の渡渉

標高450m付近で、真水谷(ますいたに)が前ヶ辻谷に合流する地点を渡渉する。すぐ横には、真水谷第二堰堤が聳えている

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真水谷第二堰堤の直下を渡渉

谷の斜面に設けられている登山道が細くなり、所々で崩落しかけのところがある。1箇所、登山客が滑り落ちたと思われる土のえぐれた「新しい痕跡」があった。すぐ下は堰堤の砂溜まりのはずなので、堰堤の高さ20mほど落ちる可能性がある。立木に引っかかれば助かるのだろうけれども…。

標高440m付近で、真水谷第四堰堤の横を通過

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真水谷第四堰堤の左岸を通過

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真水谷第四堰堤 (高さ22m,幅89.5m,完成 平成4年2月)

県道95号線を走る車の音が近づいてきて、谷底で急カーブを描いている道路が見える。 いっぽう、登山道は標高440m付近をほぼ水平に南へ向かっている。

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前ヶ辻道(アイスロード)の標高440m付近

しばらく行くと、登山道が県道95号線の下をくぐり抜ける。

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登山道が県道95号線の下をくぐり抜ける

トンネルのコンクリート床面は地下水で濡れているが、苔などが生えているわけではなく、滑りにくい状態が保たれていた。

標高350m付近で、登山道は県道95号線に合流する。

新六甲大橋下交差点 〜 六甲ケーブル下駅

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前ヶ辻道(アイスロード)と県道95号線の分岐点

ここからは県道95号線を歩く

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新六甲大橋と、県道95号線

新六甲大橋の下を通り抜ける。登山道の出口から、六甲ケーブル下駅のバス停まで、距離900m 標高差100mほどだ。

六甲ケーブル下 〜 自宅

■ 神戸市バス 六甲ケーブル下 13:39発 → 阪神御影 14:10着 (運賃 210円)

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尼崎駅に到着した梅田行の特急列車

■ 阪神 特急 御影駅 14:12発 → 尼崎駅 14:29着
■ 阪神 急行 尼崎駅 14:34発 → 野田駅 14:40着 (運賃 280円)