彦根城を見学した後、市街地の外れにある佐和山城跡に向かう。
もくじ
・彦根 その１ ： 彦根城・楽々園・玄宮園
・彦根 その２ ： 佐和山城跡・龍潭寺
彦根城から龍潭寺へ
彦根城 佐和口多聞櫓より歩くこと1.6km、JR東海道本線を挟んだ東に小高い丘が見えてくる。標高233mの佐和山だ。かつてこの山頂に佐和山城が建っていた。
JRの踏切を渡ると公民館の佐和山会館があり、その建物の脇に佐和山城の模型が置かれている。
佐和山会館と佐和山城の模型。 背後には佐和山
GPSログ
龍潭寺
佐和山の麓、JRの線路との間に龍潭寺がある。
2017年のNHK大河ドラマ 「直虎」で、南渓和尚（小林薫）が住職を務める井伊家の菩提寺が「遠江国の龍潭寺」。 この寺が、井伊家が直虎の遠江国から近江国に国替えされた時に、分寺して造られたのが、ここ「近江国の龍潭寺」だ。
佐和山は龍潭寺の所有地で、境内を通り抜けて登山道を登っていくことになる。
龍潭寺の入口 （JR東海道線に面した駐車場より）
龍潭寺境内の石田三成像
龍潭寺は、佐和山城主であった石田三成の菩提寺でもある。
龍潭寺 山門
山門をくぐり抜けて境内へ。山門の扉に、登山口への行き方地図が掲示されている。
龍潭寺裏手の墓場を登って行くと登山道に繋がる
佐和山に登る
谷に沿った山道を登っていく。急なところは丸太階段が整備されていて登りやすい。5分ほどで小さな切通しとなったコルに出る。
切通し（コル）
観光協会のパンフレットによれば、この切通しは “鳥居本から（龍潭寺を結ぶ）かもう坂、（大洞弁財天）長寿院から（山頂の天守を結ぶ）登山道との合流点で、（佐和山の東の）城下町と（琵琶湖岸の）松原をつなぐ道として旅人や牛馬が往復していた ” とされる。
ここから山頂まで稜線上を歩く。
佐和山城跡 西の丸（塩櫓、下段曲輪）
切通しから数分で、少し広くなった場所に出る。 案内板によれば “ 西の丸は本丸の北西に広がる三段の曲輪で、この塩櫓は最北端に位置する ” と書かれている。
佐和山城跡 西の丸（上段曲輪）
なだらかな尾根を登って行くと竹林になり、この辺りが西の丸の中段から上段の曲輪跡のようだ。
西の丸から本丸に登る登山道
佐和山城跡 本丸
樹木がまばらで、少し広くなった山頂の本丸跡に到着。龍潭寺の登山口から、およそ15分の登山だ。
佐和山山頂の三等三角点「石ヶ崎」
本丸跡の南端付近に、三等三角点がある。 名称は佐和山ではなく「石ヶ崎」で、標高は232.57mだ。
佐和山の山頂から南西方向の景色
左側の山は荒神山（標高284m）。右側に琵琶湖があり、手前に木が生い茂る彦根城の敷地がある。
佐和山の山頂から北東方向の景色
煙突のように見えるのは、エレベーター会社フジテックの試験設備。 その遥か向こうに伊吹山が見えている。
伊吹山が見えるベンチに座り昼食。 数分ごとに、眼下を新幹線が通過していく。
佐和山山頂に咲いていたチョウセンヨメナ
帰宅
佐和山山頂から、再び龍潭寺を通って下山。彦根駅から新快速で大阪に戻る。
■ JR 新快速 彦根駅 12:55発 → 大阪 14:15着 （1,010円＋380円）
運賃は、回数券と、昼得回数券の組み合わせ。 本来の普通運賃は1,940円だが、今回は1,390円で乗車できたことになる。
12両編成の新快速列車は、彦根駅に到着した時点ではほとんどの座席が空いていた。先頭8両が米原から増結された車両なので空いていたのかもしれない。
