04 May 2017

京都 比叡山 その2 : ケーブル比叡 〜 山頂 〜 雲母坂 〜 修学院駅

京都 比叡山 その1 : 修学院駅 〜 雲母坂 〜 ケーブル比叡』からの続き

ケーブル比叡 〜 比叡山 山頂

しばらく平らな道が続き、叡山ロープウェイの下を通り抜ける。

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叡山ロープウェイ

さらに数分歩くと、2001年に廃止された比叡山人工スキー場跡に差し掛かる。

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比叡山人工スキー場跡

2年前に来た時には、廃墟化したレストハウスの建物や、朽ち果てようとしているリフト施設が残っていた。いまは全て撤去されて、広大な芝生広場のような場所になっている。

山頂駅方向に向かうゲレンデの横の道を登って行くと、シュモクレンの花が満開。京阪神の街なかより1ヶ月ほど遅い満開だ。

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比叡山人工スキー場跡のシュモクレン

スキー場跡のレストハウス付近から、坂道を50mほど登ってくると叡山ロープウェイ山頂駅直下に出る。ちょうどヤマザクラが満開で、そのすぐ脇を満員の客を乗せたゴンドラが通りすぎてゆく。

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叡山ロープウェイとヤマザクラ

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叡山ロープウェイ

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ヤマザクラ

比叡山 山頂

登山口から1時間20分、標高差670mの叡山ロープウェイ山頂駅前に到着。比叡山は大比叡(848.1m)と四明岳(838m)の2つのピークを持つ双耳峰。その1つめの四明岳山頂は、入場料1,30円の「ガーデンミュージアム比叡」の中にある。こちらの登頂は諦めて、大比叡に向かう。

ガーデンミュージアム比叡の敷地の外周に沿って、バスターミナルや山頂がある方向に向かう。 フェンス越しに、満開のシャクナゲを観ることが出来る。

観光客のおばちゃんの一団が、「きれいなツツジ」と言っている。 シャクナゲもツツジの一種だから間違っているとは言わないが…

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シャクナゲ

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比叡山頂バス停

バス停の横には、売店兼食堂のような店がある。 アイスクリームなどの冷菓を売っているようなので、夏場の登山では重宝するのかな。

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山頂駐車場から 京都方向の眺め

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山頂駐車場とガーデンミュージアム比叡内にある四明岳

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山頂駐車場から 滋賀県大津方向の眺め

山頂駐車場のすぐ横に、大比叡の山頂がある。 ちょうど、山頂の上だけ雲が掛かっている。

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大比叡山頂のある林

山頂には2名ほどのハイカーが居るが、ロープウェイ駅やバス停付近に居た大量の観光客は、延暦寺に直行するようで山頂には人影は殆ど無い。

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大比叡山頂 (一等三角点 848.1m)

看板には標高の小数点以下が消された跡がある。かつて848.3mだったようだが、国土地理院の基準点成果等閲覧では2014/05/23に848.1mに改算されたとされている。

比叡山山頂 〜 ケーブル比叡駅

10時50分、下山開始。駐車場を横切りバス停を通りすぎて、ガーデンミュージアム比叡横を迂回する道に入ると、登山道にショートカットする下り坂の分岐点がある。

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ガーデンミュージアム比叡脇の、登山道分岐点

ここは、ロープウェイ駅やバス停から「歩いて」延暦寺を目指す一般観光客が迷わないよう、巨大な標識が立っている。 が、比叡山山頂への方向は書かれていない… だから、山頂には観光客は来ないわけだ。

林の中をつづら折りになった山道を50mほど降りると、地図では標高754mと表記されている「つつじヶ丘の展望台」に出る。ここにはベンチもあり、昼食には最適な場所だ。

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つつじヶ丘の展望台(お地蔵さんがある広場)

眼下には高野川の渓谷と左京区八瀬の集落が見えている。

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つつじヶ丘からの眺め (八瀬方向)

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昼食のお弁当(セブンイレブン チキンカツ弁当 430円)

15分ほど、昼食の休憩をとったあと、まだ咲き始めのつつじヶ丘をチラッと見てみる。 ヤマツツジは殆どがつぼみ状態。ミツバツツジが1本だけ満開。 すべてのツツジが満開になるのは、来週くらいですかね…

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つつじヶ丘

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つつじヶ丘 1本だけ満開のミツバツツジ

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つつじヶ丘 つぼみ状態のヤマツツジ

11時25分頃、雲母坂登山口目指して下山開始。比叡山人工スキー場跡地横で、登山口から登ってきた往路と同じコースに戻り、ここから叡山電鉄 修学院駅まで同じルートを戻っていく。

ケーブル比叡駅までやって来ると、駅前に満開のヤマツツジが1本ある。駅舎内からの排気で、スポット的に暖かから早く咲いたのだろうか…

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ケーブル比叡駅前の満開ヤマツツジ

ケーブル比叡駅 〜 雲母坂登山口 〜 修学院駅

ケーブル比叡駅には、下山する客が長い行列を作っている。午前中は15分毎に出発している叡山ケーブルカー(運賃540円)だが、定員は136人なので積み残しが出るくらい盛況というのは、さすが連休だ。

ケーブル比叡駅横の展望台「パノラマテラス」から、宝が池の国際会議場方向を見ると、八瀬・大原方面に向かう国道367号線が大渋滞しているのが見える。

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パノラマテラスから見た上高野・国際会館

渋滞するくらいたくさんの車が、あの静かな大原に乗り入れていくとすれば、最早のどかな田園ではなくカオスの世界と化しているのかもしれない。

どんどん登山道を下っていく。 落ち葉で滑らないよう、スピードを出し過ぎないようにだけ注意する。 ふと登山道を見ると、

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ヌメリスギタケ と思われるキノコ

ヌメリスギタケであれば食用ですが、違っていれば毒キノコかもしれません。 雲母坂の登山口には「カエンダケに注意」というポスターが貼りだされていたが、素人はキノコには近づかないのが吉だ。

登山口まで到達。ふと傍らの溝を見ると、水利組合が設置した看板がちょっと意味不明だ。

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雲母坂登山口横の、農業用水路の注意看板

“ 水路取入口は役員3名以外はなぶらないこと ! 修学院農業会 ”

なぶらない…

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音羽川沈砂池横の藤の花

12時30分、ケーブル比叡駅前から約50分で登山口まで下山。この標高差550mの登山道を登るときは1時間掛かったので、下りのほうが10分だけ短い。

しかし、比叡山の頂上付近だけ曇っていて、それ以外は気持ちの良い晴れ。やはり山の天気は気まぐれだ。

修学院駅 〜 大阪・中之島

■ 叡山電鉄 修学院駅 12:50発 → 出町柳駅 12:57着 (運賃 210円)
■ 京阪 出町柳駅 13:09発 → 天満橋駅 14:00着 (特急 運賃470円 … 金券ショップで360円)
■ 京阪 天満橋駅 14:04発 → 中之島駅 14:11着 (定期券範囲内)