9時30分、堺町御門前の撮影場所に到着。すでに、最前列は全て場所取りが終わっていて、2列目にビニールシートを広げて陣取る。葵祭の行列が堺町御門を通過するのは11時頃なので、およそ1時間30分ほど待つことになる。
乗尻(のりじり)
勅使行列を警護する近衛兵。
検非違使志(けびいしのさかん)
検非違使庁の大志または少志にあたる役人。四等官の主典(さかん)。衣装は「深緑」色で臣下六位を現すはずだが、どうみても「深縹」色(青色)の臣下八位にしか見えない…
検非違使尉(けびいしのじょう)
検非違使庁の少尉にあたる役人。四等官の判官(じょう)。衣装は「浅緋」色で臣下五位を現している。
たとえば、源義経は後白河法皇より左衛門少尉に任ぜられたことがある。
山城使(やましろつかい)
山城国司の次官。山城国は平安京を含む、現在の京都府南部にあった律令国。衣装が「深緋」色で臣下四位のようにも見えるが、国司は五位か六位の官位のはずで、その次官なのでさすがに衣装の色がおかしいのか… どうなんだろう
今出川通より北は洛外(平安京の外)のため、山城国の管轄を通るため勅使行列に加わっているそうな。昔から、警察の所管区域の縦割り行政はあったんですね
御幣櫃(ごへいびつ)
下鴨神社、上賀茂神社に捧げる供え物(=御幣)を運ぶ櫃の行列。
御幣櫃を運ぶ白丁
内蔵寮史生(くらりょうのししょう)
御幣物を扱う役人。衣装は「深縹」色で臣下八位を示すが、葵祭のホームページでは臣下七位の官職だそうだ。
御馬(おうま)
栗毛と白の2頭の馬が随行していました。
馬寮使(めりょうつかい)
左馬寮(さめりょう)の使者で、臣下六位の役人。衣装の色が「深縹」色(青色)で臣下八位のはずだが、これも衣装選択のミスなので、公式ホームページの誤記なのか…
牛車(ぎっしゃ)
勅使が乗る黒漆塗りの御所車なのだが、勅使が牛車の後ろに騎乗して行進しているので、御所車の中はカラなのだろう。
舞人(まいびど)
臣下五位の役人で、これは衣装の色と一致している。歌舞の堪能者が任命されたそうだ。
勅使(ちょくし)
臣下四位の近衛中将が天皇の名代である勅使を務める。衣装の色は黒で、官位と一致している。
風流傘(ふりゅうがさ)
陪従(べいじゅう)
下鴨神社・上賀茂神社の社頭で歌をうたい楽器を奏する役。
内蔵使(くらづかい)
内蔵寮(くらりょう)の臣下五位の役人で、勅使が神前で奏上する御祭文を奉持しているそうだ。衣装の色が「深緋」で、臣下四位のようにも見える…
斎王代列
『葵祭路頭の儀 斎王代列』につづく