節電キャンペーンで、エアコン1台停めると130Wの節電になるそうだ。
2011年4月15日 株式会社野村総合研究所
主な節電対策の効果の差
家庭で実施可能な主な節電対策を行うとして、いくつかの仮定をおいて1軒あたりの期待節電量を試算すると、合計で696Wになります(図表2)。一方、震災後の節電対策実施率から試算した、1軒あたりの想定節電量は371Wとなりました(図表3、図表4)。つまり、実績ベースの想定節電量は、期待節電量の約半分に留まっています。また、家庭でお金をかけずに実施できる節電対策の中では、「エアコン使用台数削減」が期待節電量が大きいにも関わらず実施率が低く、有効な節電プロモーションを実施することで、大きな追加節電効果が期待できることがわかりました(図表5)。
また、(1)エアコンの設定温度を上げるという節電対策と、(2)エアコンの使用台数を減らすという節電対策をそれぞれ行った場合、東京電力の供給区域全体での節電効果は、それぞれ(1)20万kW、(2)81万kWが見込めます(図表5)。
エアコン1台を止める : 130W
http://www.nri.co.jp/news/2011/110415_1.html
実際に、自宅の2.2kWエアコンで測定してみた。
型式 | ナショナル CS-SG22MR-WS 1998年製 |
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定格能力 | 冷房 2.2kW, 暖房 3.2kW |
定格消費電力 | 冷房 670W, 暖房 855W |
運転電流 | 冷房 7.45A, 暖房 9.50A |
本来なら、クランプメーターのシリアル端子をパソコンに接続してデータ取得するのが良いのだが... 今回は、電流値が急激に変化するポイントで人間の目で読み取った値をグラフにしてみた。
目標温度(設定温度)の1.5℃以内程度に入れば、180W運転になる。最新のエアコンはもっと効率が良いから、その値が130Wということなのだろう。
(この実験は、風量を最大に固定して行なった。ファンのみ運転時の消費電力は20Wで、風量を最小に絞ったら15Wとなった。風量が多いほうが熱交換効率が良くなるので、風量自動にするか最大で動かし続けたほうが省エネ効果は高いかもしれない)
さらに、最新のエアコンに交換したとしたら、どれくらいの電気代が削減できるか... 冷房運転期間を3か月(90日)、1日に4時間として計算してみた
( 180W - 130W ) * 90日 * 4時間 = 18000Wh (=18kWh)
18kWh * 20円/kWh = 360円/年
家電量販店で最安値のエアコンでも3万円台なので、エコ替えは損ですね。 節電には、「エコ替えより、我慢」が肝心かと。
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