天気予報では、高気圧の後ろを回り込んで南からの暖気が入り、暖かくなるそうだ。今年最後の登山に、何度も登った鍋蓋山にでかける。

GPSログ (GPXファイルをダウンロードする )
| 区間 | 時刻 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 元町駅 〜 諏訪神社 鳥居前 | 07:29 〜 07:39 | 10分 |
| 諏訪神社 鳥居前 〜 諏訪山 金星台 | 07:39 〜 07:51 | 12分 |
| 諏訪山 金星台 〜 市章山 | 07:51 〜 08:13 | 22分 |
| 市章山 〜 大龍寺 | 08:13 〜 08:46 | 33分 |
| 大龍寺 〜 鍋蓋山 | 08:46 〜 09:09 | 23分 |
| 休憩 | 25分 | |
| 鍋蓋山 〜 七三峠 〜 猩々池 | 09:34 〜 09:58 | 24分 |
| 猩々池 〜 稲荷茶屋(登山口) | 09:58 〜 10:19 | 21分 |
| 稲荷茶屋 〜 相楽園 | 10:19 〜 10:37 | 18分 |
| 相楽園 散策 | 15分 | |
| 相楽園 〜 元町駅 | 10:52 〜 10:57 | 5分 |
■ 阪神本線 梅田駅 06:50発 〜 元町駅 07:24着(運賃 330円)
12月19日の日の出は7時ちょうど、その少し前に梅田を出発する。姫路行きの直通特急は、梅田を出た時点では半分くらいの席しか埋まっていなかったが、尼崎で満席となる。
私の隣の席には、クロスシート席の中間線を遥かに越えて領土侵犯してくる「デブ」が着席。デブの着席は明らかに他者の迷惑になるので、座らないでほしいものだ。
元町駅で下車し、登山口の諏訪神社に向けて兵庫県庁の間を通り抜けてまっすぐ北へ。
本庁舎は建て替えが予定されていて、600億円とも800億円とも報道されている。知事と議会が、この価格の妥当性についてもバトルを繰り広げているらしい。
| 建物 | 竣工年 | 延床面積 | 建築費(概算) | 単位面積あたり 建築費 |
|---|---|---|---|---|
| 六本木ヒルズ (森タワー) | 2003年 | 約379,408m² | 約2,700億円 | 約71万円/m² |
| 麻布台ヒルズ (街全体) | 2023年 | 約861,700m² | 約6,400億円 | 約74万円/m² |
| トーチタワー | 2028年(予定) | 約553,000m² | 約6,300億円 | 約114万円/m² |
| 兵庫県庁1-3号館 (合計) | 1964年〜1980年 | 約78,794m² | 800億円 | 約102万円/m² |
県庁の間を抜けて緩やかな坂道を山麓線に突き当るまで歩く。そこが登山口となる諏訪神社の鳥居前だ。

諏訪神社 三の鳥居をくぐり抜け石段を登る。紅葉したカエデがかろうじて残っている
石段を登り終えると、標高約100mの本殿前だ。

諏訪神社の本殿前。神門の向こうに拝殿が見える(標高約100m)

ビーナスブリッジ。諏訪山公園の金星台とビーナステラスを結んでいる
諏訪山神社の鳥居前(登山口)から10分ほどでビーナステラス(諏訪山の山頂)に到着。近所のおっちゃんが数名、朝の体操(?)をするために登ってきていた。

諏訪山公園 ビーナステラス。標高151mの諏訪山の山頂でもある

ビーナステラスから見た景色。金星台の林の向こうに兵庫区・長田区の市街地
通勤で市内中心部に向かう車と時折すれ違う。200mほど舗装道路を歩くと、太子の森に入る登山道が分岐している。
ここは「弘法大師」「聖徳太子」ではなく現上皇さまが美智子妃とご結婚された記念の森ということで「皇太子殿下」の太子から名付けたようだ。
日当たりの良くない谷筋には、遅い紅葉のカエデが綺麗に色づいている。

錨山からの眺め。中央区の市街地の向こうに、大阪湾を挟んで地表付近のモヤで霞む大阪平野が見える
大阪市内の高層ビルの最上部あたりがモヤから突き出しているので、モヤの高さは100m〜150mくらいだろうか。
冬の風が弱い日にできる「逆転層」というやつだ。このモヤの中は大気汚染がひどく、特に逆転層の最上面(逆転層界面)は最もひどいそうだ。その高さに位置する山の斜面の一部分の樹木が枯死するなどの現象も見られるという。
ここから見ると、大阪市内にあるタワマンの最上階付近がちょうどモヤの最上面あたりなので、健康被害が出ているのかどうか気になるところだ。
錨山から降りて再度山ドライブウェイに続く登山道の横に、大きなカゴ(?)のような施設がある。アンテナ... のようにも見えるが、そうではないようだ。
Web検索してみると、これは1981年に設置された出力5kWの風力発電装置とのことだ(出典)。風車は∮8000×H8000とのこと。かなり巨大。
再度山ドライブウェイに出て、すぐ右側に市章山の山頂がある。

市章山からの眺め。右端の林の中に飛び出している柱は、錨山の風力発電装置
再度山ドライブウェイを歩き、450mほど歩くと堂徳山の横を通過、さらに300mほど歩くと二本松林道との分岐点、さらに1kmほど歩いたところで山道に入る。道路を歩くのは合計1.7kmほどだ。
しばらく歩くと路肩の駐車スペースに法面対策工事のヤードがあり、向かい側に鉄板で蓋をされた地下道の入口がある。
地図上では、ここは布引トンネルの直上だ。
布引トンネルの平面図(出典)を拡大してみると、この下には再度第1地下換気所・再度第2地下換気所と新幹線排気孔がある。道路に面した地下道の入口は、この換気所の地上設備につながる通路なのだろうか。出典によれば、この崖の上には排気口があるそうだ。

再度谷を挟んだ北に、菊水山(頂上にアンテナがある)、鍋蓋山、再度山が一望できる

湊川神社神苑の石碑がある二本松林道の分岐点(標高約300m)
さらに1kmほど再度山ドライブウェイを歩き、ほぼ同じ標高で登山道が並走した地点で登山道に「よじ登る」。
善助茶屋跡をすぎると、すぐに大龍寺仁王門前の広場に出る。
大龍寺から先は、六甲全山縦走路を逆向きに歩く。再度公園に降りていく道が分岐する再度越を直進する。
ビーナステラス(諏訪山)から再度越まで、1人の登山者も見かけなかった。ここから鍋蓋山までの樹走路では、3人のトレラン登山者とすれ違ったので、平日でも主要登山道を歩く人はそれなりにいるようだ。
小さなアップダウンを繰り返す縦走路をしばらく歩く。
鍋蓋山までの間で、1箇所だけ眺めの良い場所がある。そこからは大阪湾を挟んだ大阪平野が一望でき、この日は地表付近のモヤの上に生駒山地から金剛山地・和泉山地までの稜線がくっきりと見えていた。
大龍寺から20分ほど歩いて、鍋蓋山に到着。

鍋蓋山からの眺め。ポートアイランドから明石海峡大橋までのパノラマが広がる
大阪市内の自宅から見える明石海峡大橋は、デジタル一眼の300mm望遠レンズでやっと画面の半分くらいのサイズに見える程度。ここ鍋蓋山からは肉眼でもはっきりと大きく見えている。
きょうは山頂展望台のベンチで昼食。業務スーパーのきんぴらごぼうの冷凍食材を挟んだトーストが今日の昼食だ。
20分ほど休憩したのち、下山は七三峠を通って最短コースを歩く。
笹薮を突っ切るところはきっちりと除草されているので、完全に放置されているわけではなさそうだ。
縦走路の分岐点から標高差130mほどの急傾斜の道を降りてきて、二本松林道に合流。
合流点から原木椎茸のほ場をぐるっと回り込んで林道の本線に合流する。

原木椎茸ほ場の正面ゲート前で、二本松林道の本線に合流(標高約300m)
林道を緩やかに下り、700mほど先の猩々池をめざす。

林道沿いのカエデは、オレンジから茶色へ。日当たりが悪いので真っ赤に色づくことはないのだろう

完全に干上がっている猩々池(しょうじょういけ 標高約280m)
猩々池からは大師道を一気に元町駅に向けて下る。
登山口にある公衆トイレは改修工事中で使えない。そういえば、夏ごろの登山で通りかかったときに、神戸市役所の職員や設計事務所の技術者たちがトイレの入口のところで工事の話をしているのを聞きかじった。その工事がやっと始まったわけだ。
「再度山大師道公衆トイレ改修他工事」入札日 2025/11/06, 落札者 有限会社浅見工業

往路の登山口だった諏訪神社の石鳥居前まで降りてきた (標高約50m)
兵庫県庁の手前、相楽園に入場する。11月末に来たときには、紅葉真っ盛りだった。さて、今は...
森林植物園や相楽園に入場できる年間パス(トリコロールカード 900円)で入場。
正門を入ると右手は蘇鉄園。ソテツは常緑樹なので紅葉とは無縁だ。
15分ほど相楽園の日本庭園を回遊したのち、元町駅へ。
■ 阪神本線 元町駅 11:37発 → 西宮 → 野田駅 12:14着 (運賃320円)



















































