自宅から野崎観音まで16kmのサイクリング、そして標高314mの飯盛山へ往復5.4kmの登山に行ってきた。
ヤマレコの記事 『 生駒山地 飯盛山 』

サイクリングと登山の全行程GPSログ (GPXファイルをダウンロードする)

飯盛山登山のみを切り出したGPSログ (GPXファイルをダウンロードする)
| 区間 | 時刻 | 所要時間 |
|---|---|---|
| 堂島大橋 〜 野崎観音 駐輪場 (16.5km) | 06:58 〜 07:59 | 61分 |
| 野崎観音 駐輪場 〜 飯盛山 山頂 高櫓郭 | 08:02 〜 08:56 | 54分 |
| 飯盛山 山頂 高櫓郭 〜 史跡碑 VI郭 | 08:56 〜 09:12 | 16分 |
| 史跡碑 VI郭 〜 四條畷神社 | 09:16 〜 09:36 | 20分 |
| 四條畷神社 〜 野崎観音 駐輪場 | 09:36 〜 10:01 | 25分 |
| 野崎観音 駐輪場 〜 鶴見緑地 下池 (8.5km) | 10:01 〜 10:38 | 37分 |
| 鶴見緑地 下池 〜 快活CLUB 城東古市 (1.5km) | 10:54 〜 11:00 | 6分 |
| 業務スーパー 城東古市 〜 堂島大橋 (8.3km) | 11:41 〜 12:18 | 37分 |
サイクリング : 堂島大橋 〜 野崎観音 駐輪場 (16.5km)
■ 自転車 堂島大橋 06:58発 → 野崎観音 駐輪場 07:59着
日の出(6時31分)直後に自宅を出発。堂島川沿いの高層ビルが朝日に照らされてオレンジ色に輝いている。
肥後橋、淀屋橋の信号に相次いで引っかかり数分間のロス。
中之島公園に入ると、ここから先は京橋駅の手前まで車道を横切ることはなくノンストップで走れる。
京橋駅の手前より、鶴見区まで一直線に続く旧鯰江運河の堤防上を走る。
上下線の列車2本が通り過ぎるのを待ち、さらに今里筋、内環状線の信号にも相次いで引っかかる。自転車の巡航スピードに合わせて信号のタイミングが設定されてるんじゃないかと疑うレベルだ。
出発から42分、中央環状線を横切り大阪市域を脱出。
大阪市を抜けて大東市に入ると、府道8号線の歩道・自転車レーンの整備状態が激悪化する。そもそも、大東市内の府道8号の車道の端を自転車で走ると、命の危険を感じるくらい、車が幅寄せしてくる。そもそも、車道の幅自体が狭く、路肩のスペースもほぼ無いのだ。
ここからは並行する走りやすい裏道があれば、そちらを通ることにする。
水路沿いの道から再び府道8号を1.2kmほど走る。この区間の迂回路も探さないといけないな...。
寝屋川沿いの道に入り、大東中央公園の角からは谷田川に沿って東へ。
踏切のすぐ北には野崎駅がある。自宅の近くの新福島駅からここまで、電車なら25分から30分掛かるが、今日の自転車での所要時間は55分ほど。乗車時間以外の徒歩の部分を含めれば、電車と自転車で総所要時間はほとんど変わらない。
野崎観音の自転車置き場には、1時間1分で到着。途中の信号に引っかかりまくったので、1時間を切ることができなかった。
野崎観音 駐輪場 〜 飯盛山 山頂 高櫓郭
標高15mほどの駐輪場から登山開始。
山門をくぐると、右側に休憩所とトイレ、左側の一段高くなったところに本殿がある。
登山口は本殿の左側にある。
登山口に掲示されている登山マップによれば、野崎観音から飯盛山まで上り80分・下り50分、四條畷神社から上り100分・下り70分と書かれている。どちらも距離が3.5kmなのに、大きく時間が違うのは不思議だ。
登山口から少し登ると観音像があり、更に尾根筋を登るといくつかの展望台がある。
野崎観音から野崎城跡まで、短い距離で標高差50mほど登る。途中に3箇所の休憩ベンチがあり、近隣の高齢者が手軽に登れる展望台への道として作られているのだろう。

尾根の小ピーク(八幡山)にある野崎城址 本郭跡(標高約113m)
説明板から、更に簡潔に抜粋してみる。
" 野崎城は、飯盛山南西の尾根、標高111mの地点に築かれていた中世の山城。飯盛山からの尾根が最も突き出している当地は、眼下の東高野街道の交通を掌握することのできる、地勢的に要衝の地でした。"
鎌倉時代末期には
" 四條畷合戦(1348年)において、北朝軍の縣下野守がこの地に陣を置き、南朝軍の楠木正行と対峙した記述がある。
戦国時代には
" 応仁の乱(1467年)以降の戦国期には、この地域でも頻繁に合戦が行われていた。軍事上重要な役割を担った野崎城は、北東の山上に飯盛城が築かれた16世紀中頃以降は、その出城としての機能も有していたと考えられている "

野崎城址 本郭跡からの眺め。眼下に東高野街道(現 府道20号線)付近の街並みが見えている
中世、このあたりは畑が広がっている田舎なので、街道とそこを行く人が野崎城からはっきりと見渡せただろうね。
標高90m付近で谷筋の小川を渡り、市道 北条竜間線に合流する。
七曲りを登り切ると、少し平らな場所で中高齢のおばさんが数人おしゃべりをしていた。

野外活動センターに分岐する道。飯盛山は左方向の階段(標高約260m)
なだらかな尾根筋を行くと、飯盛城の虎口(こぐち)がある。ここが城の南側入口らしい。虎口の両側の石垣は雑草で覆われ、人が通る部分だけ石垣が途切れて階段になっている。
虎口を抜けると広場があり、(戦国時代に)三好氏が住居を構えていた場所と考えられると説明板に書かれている。
いま千畳敷郭にあるのは、FM送信所の巨大鉄塔だ。

飯盛山のFM送信所(FM802, FM大阪, NHK-FM)
FM送信所のあるピーク(千畳敷郭)から一旦下り、再び登るとそこが飯盛山の山頂(飯盛城址)。
千畳敷郭と飯盛城の間にあるこの小さな谷間は、人工的に造られた堀切。説明板には
" 敵の侵入を防ぐために設けられた尾根を分断する堀を「堀切」という。この場所はI郭からVI郭を中心とした城の北エリアの「防御空間」と、VIII郭千畳敷を中心とした南エリアの「居住空間」をくぎっている。"
なるほどねぇ...。

堀切の底を過ぎて飯盛城 高櫓郭跡(飯盛山の山頂)に向けて登り返す
1分程度の登り返しで、山頂広場(飯盛城 高櫓郭跡)に到着。

飯盛山 山頂 標高314m(飯盛城 高櫓郭 たかやぐらくるわ)
山頂広場には楠木正行像と、戦後に正行像を再建した田伐兼松の像が並んで立っている。
解説文によれば、" 飯盛城は戦国時代に築かれた山城で、大阪府内で最大級 " と書かれています。GoogleのAI検索では、高槻市にある芥川山城とこの飯盛城が代表的な「山城」であるとされていますが、いっぽうで楠木正成が築城した千早城も大規模な山城です。" 大阪府内の戦国期の山城で最大級 " あるいは " 摂津国で最大級の山城 " と少し言葉を足すほうが良いと思います。
飯盛山 山頂 高櫓郭 〜 史跡碑 VI郭
山頂広場から一段下がったところに本郭(II郭)があり、頑丈そうな展望台がある。

展望台の屋上からの眺め。手前の深北緑地、その向こうに鶴見緑地があり、はるか向こうの霞の中に梅田付近のビル群が見えている
本郭(II郭)からIII郭を通って稜線を北へ。四條畷神社に最短距離で降りる登山道が分岐する地点に出る。

旧飯盛山登山道(四條畷神社への最短距離の道)が通行止めの看板
通行止め看板の案内に従い、尾根の東側をトラバースする道をしばらく進むと、城の石垣が少しだけ残存している。
「縄張全体(城全体)」を石垣で構築したものは、この飯盛城や安土城が初期のものだとされるそうだ。
小さな岩山の上に石碑が立つ広場、御体塚郭に出る。ここは三好長慶の死去後に仮埋葬された場所だとされ、御体塚と名付けられているようだ。ただし、目立っている石碑は長与市の墓とは全く関係のないもののようだ。
ここは「展望270度の郭」と言われるだけあり、山頂(本郭の展望台)に比べかなり広い範囲が眺められる。

展望広場(VI郭)から西方向の眺め。大阪市から北摂あたりが見えている

展望広場(VI郭)から北西方向の眺め。北摂から大阪・京都の県境あたりが見えている
史跡碑 VI郭 〜 四條畷神社
茂った木々の影に隠され、階段の底が見えない...。地図では50mほどの急降下のようだ。
分岐点に標識があり、四條畷神社方向は手書きで書き加えられている。まともな標識がつけられないようなひどい道なのか、下ってみることにする。

四條畷神社のほうへ斜面を降りていく階段。側溝も整備され、意外に良い道
四條畷神社 〜 野崎観音 駐輪場
四條畷神社から野崎観音の自転車置き場まで、住宅街を1.8kmほど歩いて戻る。

四条畷駅に向けて一気に下っていく参道を、少しだけ下り南に折れる
野崎城の説明板にあったように、生駒山地から見下ろした位置を南北に通されているのが東高野街道。八幡市で京街道から分岐して、生駒山地と葛城山地の西麓をまっすぐ南に向かって、河内長野で高野街道に接続している。

東高野街道の全体図(大阪府 歴史街道ウォーキングマップより)
お稽古事や町内会の集会などに使う、貸し会議室や和室のある公民館が公園内にあるようだ。その管理事務所で御城印を押してもらえるのだろう。
出発からちょうど2時間で野崎観音の駐輪場に戻ってきた。ちょっとした散歩登山にふさわしい山だったが、景色の良さは抜群だった。
サイクリング : 野崎観音 駐輪場 〜 鶴見緑地 下池 (8.5km)
自転車で、もと来た道を戻り鶴見緑地を目指す。

大東中央公園の横から見た寝屋川。左前方に生駒山地と飯盛山付近が見えている
野崎観音の駐輪場から30分弱で鶴見緑地に到着。
昼食を食べるため、下池親水テラスに行く。池にはカモがたくさん浮いていて、対岸のラクウショウは黄色やオレンジに紅葉している。

昼食 (インゲン トーストサンドイッチと、焼ちくわ4本、どら焼き)
昼食後、水分補給のため公園の西にある快活CLUBへ。
先週、神戸 元町の快活CLUBで、オレンジジュースが水で薄められてしゃぶしゃぶ状態だったトラウマがあった。今回は、まともな(濃縮果汁還元 100%)オレンジジュースが出てきたのでホッとした。
カフェモカとココアのアイス版を混ぜて飲むのが、いちばんコクがあって疲れが取れる...。
その後、業務スーパーに寄って豆腐や食パンなど買ってから自宅に向かう。城東運河を南下し、旧鯰江川の堤防上の道を西へ。





























































