9月9日に、六甲山地の森林植物園 学習の森にある業務用の駐車場入口付近で拾ったタマムシの死骸。1ヶ月ほど放置していたが、標本化に着手した。
再度山ドライブウェイのアスファルト舗装上に転がっていたため、カラカラに乾ききった状態だった。うまく標本化できるだろうか...
標本化の方法はWebで調べると色々出てくるが、主な流れは
(1)生きている場合は、安楽死させる
(2)湯に浸すか、熱湯の蒸気により軟化させる
(3)ピンを使って展足する
(4)1ヶ月ほど乾燥させる
(5)標本箱に保管(ピンで挿して止めるか、三角台紙で接着)
というようになっている。
今回は既に死んでいるため(1)の処理は必要ない。
標本化前
足をクロスして閉じた状態で、死後硬直している。
軟化処理
60℃のお湯につけることにする。IHヒーターで63℃くらいまで温めた湯を、食品用シール容器に入れて、たま虫の死骸を投入する。
軟化処理で湯に投入。湯温60℃を目指したが、測定すると50℃ほどに低下していた
湯に投入すると、何もしなくても腹を下にして浮く。このまま30分ほど待つ
展足
湯から取り上げて、ピンセットで全ての足が開くか確認する。ゆっくり足を動かさないと、ポキっと折れる可能性があるそうなので、ここは慎重に行う。
全ての足が開くことを確認後、発泡スチロール板に手芸用のマチ針で固定していく。
最初は、タマムシのど真ん中、少し右側にマチ針を1本ぶっ刺して虫本体を固定する。それから、それぞれの足を、あるべき位置に伸ばしてマチ針で固定していく。
この状態で1ヶ月ほど放置して乾燥させ、脚の位置を再度固定します。