30 October 2025, Thursday

六甲山地 摩耶山 (上野道〜青谷道)

2024年3月以来の摩耶山へ。天気は快晴で、暑くもなく寒くもない気持ちの良い気温。

ヤマレコの記事『六甲山地 摩耶山(上野道〜青谷道)

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区間 時刻 所要時間
阪神 西灘駅 〜 上野道 登山口 07:27 〜 07:50 23分
上野道 登山口 〜 天上寺跡 07:53 〜 08:45 52分
天上寺跡 〜 摩耶山 掬星台 08:48 〜 08:58 10分
休憩 35分
摩耶山 掬星台 〜 天上寺跡 09:33 〜 09:42 9分
天上寺跡 〜 青谷道 登山口 09:42 〜 10:22 40分
青谷道 登山口 〜 阪神三宮駅 快活CLUB前 10:22 〜 11:01 39分

昼食用のサンドイッチ作るのに少し手間取り、自宅を出る時間が少しだけ遅れる。梅田から、いつも登山のときに乗る06時37分発の特急の1本後になってしまう。

■ 阪神本線 大阪梅田駅 06:50発 → 御影 → 西灘駅 07:22着 (運賃 320円)

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御影駅で特急から各停に乗り換え

阪神 西灘駅 〜 上野道 登山口

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阪神 西灘駅(標高約10m)より登山口までは北西方向に一直線に伸びる道を進む

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JR摩耶駅の西側を通過

摩耶駅は2016年に開業した新しい駅。かつてはここに東灘貨物駅があった。

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JR摩耶駅の西側にある線路を横切る歩行者トンネル。第二次大戦時の空襲の焦げ跡が残る

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JR神戸線を横切る赤レンガトンネルを抜けると、まっすぐ前方に摩耶山のテレビ送信塔が見える

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観音寺川に沿ってどんどん登っていく(標高約80mの山麓線との交差点)

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西灘駅から23分で上野道の登山口(標高約160m)に到着。天上寺仁王門まで17丁の丁石がある

1丁は約100mとして1.7kmになる。GPSの登山記録では1.5kmなので、だいたいあっている。

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登山口からの眺め。ポートアイランドが見える

上野道 登山口 〜 天上寺跡

登山口付近は土砂崩れを防止するネットを設置する法面対策工事が行われているが、数十メートルで工事中の区間を抜けて、急登の階段道となる。

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五鬼城展望公園の階段をひたすら登る

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五鬼城展望公園の展望台(標高約220m)に出た。真っ赤に色づいたケヤキと、半分紅葉したハゼノキがある

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五鬼城展望公園の展望台からの眺め。灘から三宮のビル群と、沖にはポートアイランドが見える

大阪湾を挟んだ向こうに和泉山脈の稜線が見えるが、海面付近はチリで霞んでいる。

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13丁の丁石がある分岐点(標高約280m)

登山口(17丁)からここ(13丁)まで、GPS記録では480m歩いたことになっている。

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コウヤボウキ

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景色が良い地点を通過(標高約320m)

登山口から天上寺跡まで、見晴らしが良い地点はここまでに掲載した写真の2地点だけ。尾根筋を登っているのに、ほぼ全区間が樹林帯の中だ。

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ケーブル虹駅への分岐点(標高約400m)

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ひたすら樹林帯の階段道を登ります

ケーブル虹駅からの道が再び合流する地点、尾根上の小ピークがある少し平らな地点に出る。かつて峠茶屋があった場所だと道標に書かれている。

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峠茶屋跡(標高約490m)

峠茶屋跡を過ぎると、少し下り気味の平らな道となる。

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峠茶屋跡から1分ほど行くと、大きな宝篋印塔がある

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青谷道との合流地点(標高約530m)

つづら折りの道を少し登ると、旧天上寺の仁王門がある。

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旧天上寺の仁王門(標高約540m)

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仁王門を抜けると、長い石段が始まる

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石段の前半は緩やか、後半は急傾斜。長さ200m、標高差60mほどの長い階段だ

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石段の脇に多く立っている「兵庫具足講社」の石柱

石段を登り切ると、かつて天上寺の伽藍があった広場。

「具足 = 甲冑」なので、この石柱は江戸時代のものなのでしょうか。

天上寺跡 〜 摩耶山 掬星台

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天上寺跡(標高約610m)

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「旧天上寺の建造物群」の説明看板

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旧天上寺 本堂跡

1年半前にここを通ったときに、登山道の上を横断していた巨大な杉(親子杉)の倒木は、完全に撤去されていた。撤去後、杉の切り株に説明板が取り付けられている。

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2018年の台風21号で倒れた親子杉

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急登を登りきると、摩耶山上の舗装道路と合流(標高約680m)

サンテレビの送信塔とロープウェイ星の駅がある丘を回り込むと、掬星台の広場がある。

摩耶山 掬星台

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ケヤキやドウダンツツジが紅葉している掬星台(標高約680m)

掬星台で見かけたのは数人の登山客だけで、そのうち2人はもみじの植え込みの中で昼食を食べている人。

ロープウェイの営業開始時間が10時なので、それまでは静かな環境を楽しめるはずだ。

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掬星台から神戸市中心部方向の眺め

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掬星台から阪神間・大阪平野方向の眺め。逆光でキラキラです

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灘区・東灘区あたりの眺めを拡大してみた

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掬星台の展望台東屋で昼食

30分ほど休憩して、下山。天上寺跡の先で、青谷道を降りようと想う。

摩耶山 掬星台 〜 青谷道 登山口

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掬星台から天上寺跡に向けて、激下り

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旧天上寺 仁王門の先で青谷道に入る(標高約530m)

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谷筋を激下りする登山道

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登山道の先に不動滝の行場が見えてきた(標高約340m)

不動滝を過ぎると、登山道は少しだけコンクリート舗装された道となる。

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堰堤の保守作業のため、コンクリート舗装された登山道を下っていく

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滝行の行場がある成田不動明王(標高約290m)

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神戸唯一の観光茶園 静香園(標高約230m)

茶畑の奥にモミジの木がありますが、まだ紅葉は始まっていないようです。

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青谷道の登山口(標高約140m)

青谷道 登山口 〜 阪神三宮駅

西郷川(青谷川)に架かる摩耶橋を渡り、春日野道駅までほぼ一直線の道を緩やかに降りる。

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摩耶橋を渡った右岸側にある妙高院。お寺の掲示板は宮崎駿の言葉

" 世の中の 大事なことって たいてい めんどくさい "
  宮崎駿

山手幹線(から分岐した大通り)を横切り、阪急・JR神戸線の高架の1本手前の道がアーケード付き商店街。大日商店街といい、数軒の惣菜屋さんが営業している。

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大日商店街。食品店はほぼ姿を消し、収益アパートに変わってしまった区画もある

神戸の中心市街地では、商店街の消滅はシャッター通りで終わりではなく、住宅地化が最終形態なのかもしれない。

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阪急・JR神戸線の北側に沿って三宮へ続く山手幹線

春日野道駅で山手幹線、阪急・JR神戸線の高架を横切り、高架の南側側道を三宮方向へ。

高架の南側にもアーケード付きの商店街があり、こちらは客が多く賑わっている。やはり、東証一部上場の大手格安店を誘致するのが、商店街の集客維持に最も効果あると思われる。

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春日野道駅の南側にある大安亭市場。高架側入口に業務スーパーがある

業務スーパーでバウムクーヘン(107円)を購入して、食べながらのんびりと三宮へ。

JR神戸線の高架と、阪神の地下駅の間、高架下にある神姫バスのバスターミナルの向かい側に快活CLUBがある。この近辺に3店舗もあるので、需要が高い場所なのだろう。

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快活CLUB三宮駅前店のドリンクバーは、このチェーン店としては珍しく自販機形式

飲み物は自販機に集約されているので、紅茶などのティーバッグや、味噌汁などは置いていない。使い捨ての紙コップ化と食事メニューの廃止で、調理も洗い場も不要となるはず。

従業員のオペレーションの簡略化の実験店舗なのかなぁ。

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快活CLUB三宮駅前店の飲み放題カフェのテーブル。そういえば食事メニューが置かれていない

食事メニューがなくても、ビルの周囲にはたくさんのテイクアウト飲食店があるので、この地域では食べ物に困ることはない。

■ 阪神本線 神戸三宮駅 11:40発 → 西宮 → 野田駅 12:14着 (運賃 320円)

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阪神 野田駅