19 August 2025

鍋蓋山、修法ヶ原池と相楽園

人混みが嫌いなので、お盆休暇の期間が終わるのを待って六甲山地へ。

ヤマレコの記事 『 六甲山地)鍋蓋山、修法ヶ原池と相楽園

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区間 時刻 所要時間
三宮駅 〜 新神戸駅 07:01 〜 07:16 15分
新神戸駅 〜 市ケ原 07:16 〜 08:00 44分
市ケ原 〜 大龍寺 08:00 〜 08:21 21分
大龍寺 〜 鍋蓋山 08:21 〜 08:44 23分
鍋蓋山 〜 修法ヶ原池 08:51 〜 09:08 17分
休憩 23分
修法ヶ原池 〜 大龍寺・猩々池 〜 稲荷茶屋 09:31 〜 10:16 45分
稲荷茶屋 〜 相楽園 10:19 〜 10:35 16分
相楽園 〜 元町駅 10:50 〜 10:58 8分

■ 阪神本線 大阪梅田駅 06:24発 → 神戸三宮駅 06:55着(運賃 330円)

高校野球の試合を見に行く人たちで、梅田発の特急列車は満員。甲子園駅まで座れなかった。今日の第一試合は「山梨学園 vs 京都国際」で8:00開始。

試合開始の1時間半前に球場に入る必要があるのだろう。甲子園のWebページには 「全席指定です。座席位置は希望エリアを選べますが、エリア内での座席位置は選択できません」と書かれているので、なるべく早く入場したほうが好みの場所を選び放題なのだろう。

ちなみに、以前は無料だった外野席も、2018年に有料化されて500円を取るようになり、今は入場料1,000円である。

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阪神 神戸三宮駅

三宮駅 〜 新神戸駅

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フラワーロード(県道30号)と三宮のビル群

大阪湾の上空は快晴で、なぜか神戸の市街地と六甲山の上だけどんよりと曇っている。日差しが遮られて、猛暑が少しは緩和されているのかもしれない。

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気象衛星画像では、午前中だけ六甲山の上空に雲がある

15分ほど歩くと新幹線の新神戸駅前に到達。

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生田川公園の連翼亭

このあずま屋は、姉妹提携都市の天津市から寄贈されたものだそうだ。

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新幹線 新神戸駅 (標高約50m)

駅の高架下をくぐり抜け駅北側の坂道を登る。新幹線の高架下からは、若者が猿のような奇声を上げはしゃいでいる音がする。Webで調べると、生田川公園のなかでこのあたりだけBBQができるようだ。BBQのあるところ、民度の低い連中が集まってくる。

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新神戸駅の北側、登山口となる砂子橋(いさごばし)

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布引の滝(雌滝) 休憩所に人影はない

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布引の滝(雌滝)と取水堰堤

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布引の滝(雄滝)(標高約120m)

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雄滝の展望台にある在原行平の歌碑

我世をは今日か明日かと待つ甲斐の
   涙の滝といつれ高けむ

ここまでの区間で、おばちゃん3人組を追い抜いただけ。平日なので登山者は少なめだ。

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みはらし展望台(標高約160m)の水飲み場

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みはらし展望台からの眺め。大阪市内のビル群、ひときわ高いあべのハルカスと南港の咲洲庁舎もシルエットでくっきり見えている

さらに生田川沿いのハイキング道を歩いていくと、5分ほどで布引五本松堰堤のところまでやってくる。

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布引五本松堰堤の越流水が流れ落ちる五本松かくれ滝。水量は少なめ

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布引五本松堰堤 (標高約200m)

高齢男性が1名、ベンチで休憩している。

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布引五本松堰堤の天端から見た貯水池と越流堰

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布引貯水池の左岸側の遊歩道を歩く

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布引貯水池の湖畔にある廣助稲荷大明神

5分ほどで布引貯水池の流入部にたどり着く。きょうは上流から流れてくる水は、分水堰堤でせき止められて全て貯水池に流れ込む設定となっている。手前の放水路には一滴の水も滴り落ちてきていない。

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布引貯水池の流入部にある分水堰堤

分水堰堤前から九十九折のスロープを登ると、市ケ原集落の入口にある紅葉の茶屋がある。店の背後で施工されているがけ崩れを防止する法枠工は、ほぼ完成しているようだ。

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市ケ原集落の入口にある 紅葉の茶屋

生田川の左岸沿いに少し歩いていくと、桜茶屋と公衆トイレがある。三宮から1時間、ほぼいつもどおりの所要時間だ。

おじさんが1名、桜茶屋前のベンチで休憩している。

ここで河原に降りて生田川の対岸に渡る。

市ケ原 〜 大龍寺

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市ケ原に架かる市道 布引大竜寺線の簡素な橋

市道はここで分断され、残念ながら車で直通することはできない。

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生田川を渡ると、高雄山南麓の100mほど未舗装の山道となる

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コマツナギ (?) マメ科の植物である

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再度東谷の谷筋を、大龍寺に向かって標高差100mほど緩やかに登る

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フサフジウツギ

これに似た花序の花で白いサラシナショウマを山岳地で見かけるが、全く違う種類の花だそうだ。サラシナショウマはキンポウゲ科、フサフジウツギはシソ目ゴマノハクサ科。

フサフジウツギの群落の前より、再度山ドライブウェイの車道を横切ると、目の前は大龍寺の赤門。

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大龍寺 山門(赤門) (標高約330m)

林の中の急なスロープを登っていくと、仁王門がある。このあたりは、猩々池の隣りにあるカフェあたりからdocomoの電波が飛んでくるので、山間部で珍しく「圏内」になる場所だ。

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大龍寺 仁王門

仁王門を抜けた、すぐ左側にある鳥居に「通行止め」のテープが貼られている。倒壊危険とのこと。

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大龍寺 大師堂(本堂)(標高約380m)

大龍寺 〜 鍋蓋山

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再度越 (標高約400m)を直進し、六甲全山縦走路を逆走する

標高400m付近で微妙にアップダウンする稜線を歩く。左手には時折、神戸の市街地がちらっと見える。

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六甲全山縦走路

市ケ原からここまでの区間ですれ違ったのは1人だけ。平日なので全山縦走路を歩く人も少ない。

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鍋蓋山の山頂 標高486.0m

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鍋蓋山 四等三角点

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鍋蓋山からの眺め (長田区・須磨区から六甲山地の西端、明石海峡大橋が見える)

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鍋蓋山山頂からの眺め (中央区・兵庫区・長田区あたり) 雲は六甲山地の上だけにとどまっていて、海岸線付近は太陽光があたり晴れているようだ

鍋蓋山 〜 修法ヶ原池

全山縦走路を戻り、修法ヶ原池をめざす。

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全山縦走路を東へ。ギザギザの稜線上の小さなピーク

再度越の手前で稜線から北へ降り、再度公園の園路を下る。15分ほどで修法ヶ原池の畔に到着。

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修法ヶ原池

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再度公園 ログハウス「風楽山荘」前の広場

駐車場から広場に向かって歩く高齢者の男性の姿が目立つ。ログハウス前には「こうべ森の学校」という幟が立てられていて、何らかのイベントがあるようだ。

Webで調べると、神戸市役所の公式Webに「市有林で森の整備活動をするボランティアグループです。」「森の手入れグループ、木工グループとも毎週火木土の9時30分集合~15時00分まで」と書かれている。今日は火曜日なので、この集まりなのだろう。

ボランティアの人たちが除草や樹木剪定をしてくれているから、歩きやすい登山道が維持されているのだろう。ありがたいことだ。

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自作の昼食を、広場のベンチに座って

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修法ヶ原池

修法ヶ原池 〜 大龍寺・猩々池 〜 稲荷茶屋

再度公園で20分ほど休憩した後、一気に元町まで大師道を下る。

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猩々池 (標高約280m)

猩々池から溢れた水が再度谷に流れ落ちる部分、越流堰からは一滴の水も滴り落ちていない。最近雨降ってないからね...

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猩々池の越流堰 (右岸側に「平成5年度施工 治山事業 神戸市」の銘板が埋め込まれている)

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再度谷川沿いの大師道をどんどん下る

再度谷川沿いの道に入ってから、顔の周りにしつこくつきまとうメマトイの数が増える。先日、購入した防虫ネットを頭にかぶって対策。

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Amazonで購入した防虫ネット

途中ですれ違ったおばちゃん2名が、「目に虫が入った」と話していたので、快適な登山に農作業用防虫ネットは必須アイテムだと思う。

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諭鶴羽堰堤の左岸側を通過 (標高約230m)

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登山道の真ん中で死んでいたタマムシ

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大師道 8丁の丁石

大師道で、登ってくる登山者数人とすれ違う。そのうち、2組4人がアジア系外国人。まるで登山とは思えないような服装で、意味不明の言語を大声で話しながら登ってきていた。インバウンド汚染がこんなところまで到達したとは、悲しいことだ。

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多々部堰堤。堤体 上流側の最下部付近まで見えている

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大師道の登山口にある稲荷茶屋 (標高約140m)

再度公園の修法ヶ原池から、大師道の登山口まで45分で降りてきた。

稲荷茶屋 〜 相楽園

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ひよこ橋とヒヨコ地蔵尊

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まばらに建つ民家の間を下っていく

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最新の透過型(鋼製格子枠)の 諏訪山第2堰堤。左岸側の道を下る

相楽園

阪神元町駅に向かう登山道沿いに、この日本庭園がある。六甲山の自然の森に対して、日本庭園の手入れされた緑を見ることができる。

入場料は300円、森林植物園と同一の年間パスで入場可能だ。

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相楽園 正門

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相楽園 正門から緩やかなスロープを登っていくと、厩舎と旧ハッサム住宅がある

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相楽園 旧小寺家厩舎

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相楽園 旧ハッサム住宅

遠足か修学旅行の高校生が30人くらい、おそらく1クラスの人数が庭園の日陰などに散らばって涼んでいる。

最近の教師は「日本庭園の鑑賞方法」などを解説しないのだろうか。単にベンチに座ってスマホをいじっているのでは、もったいない気がする。

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相楽園 日本庭園 (池に架かる土橋)

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相楽園 日本庭園 (池の畔に陸揚げされた江戸時代の屋形船)

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相楽園 日本庭園 (池の畔を飛び石渡りや石の隧道をくぐり抜けて回遊する)

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相楽園 日本庭園の茶室 浣心亭

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相楽園 芝生広場

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阪神元町駅前の快活CLUBで水分補給。30分250円

■ 阪神本線 元町駅 11:37発 → 西宮駅 → 野田駅 12:14着 (運賃320円)

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阪神 西宮駅