16 August 2025

「お救い米」の備蓄米は8月末まで、来月以降はどうなるのか

マスコミの報道によれば、2,000円前後で販売されている「随意契約の備蓄米」、いわゆる「小泉備蓄米」の販売期限は8月末まで。

契約前に交付された農水省の文章に、次のように書かれているから8月末が限度だと解釈しているのだろう。

随意契約による政府備蓄米の売渡し条件
3.買受者の報告義務
買受者は、契約数量に沿った販売計画について、8月までの販売計画書(様式第4号-2)に取りまとめの上、契約締結後に速やかに農林水産省農産局農産政策部企画課に報告するものとします。

https://www.maff.go.jp/j/seisan/syoryu/bichiku_zuikei/zuikei.html

つまり、ざっくりとしたイメージで言えば

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8月31日までのコメ売り場のイメージ

これが次のように変わるのです

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9月1日からのコメ売り場のイメージ

参院選挙対策の「お救い米」は、石破首相が居座って衆院選挙が行われない状況が続けば、出てこないと思われる。

小泉備蓄米は8月末に売り切るために、猛烈な勢いで出荷が続き、いつも店頭在庫が溢れている状況だ。他の銘柄はほとんど減っていないので、客の殆どは1,980円の備蓄米を買っている状況だ。

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スーパーの店頭に並んでいる備蓄米。7月中旬からは、いつ行っても在庫がある状況

そして、バカ高い関税を払って輸入した「輸入米」も潤沢に置かれているが、いかんせん価格が高すぎる。

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スーパーの店頭で余り気味の輸入米

9月1日になると、まず「小泉備蓄米」が確実に消滅し、次に安かったブレンド米「江藤備蓄米」が比較安価なので売り切れるだろう。そして最終的にはバカ高い関税を払った「輸入米」と、もはや一般人の食べ物とは言えない価格の「銘柄米」だけになるものと思われる。