08 May 2025

六甲山地 森林植物園までトゥエンティクロス往復

旧市ケ原集落の探索と、名称不明の堰堤の探索を目的として、トゥエンティクロスを森林植物園東門まで往復した。

20250508-tracklog.jpg

GPXログをダウンロードする

区間 時刻 所要時間
三宮駅 〜 新神戸駅 06:49 〜 07:06 17分
新神戸駅 〜 市ケ原 07:06 〜 07:45 39分
市ケ原 〜 高雄山堰堤・あじさい広場(崩落現場) 07:45 〜 08:20 35分
高雄山堰堤・あじさい広場 〜 森林植物園 東門 08:20 〜 08:59 39分
森林植物園 東門 〜 高雄山堰堤・あじさい広場 09:20 〜 09:52 32分
休憩 12分
高雄山堰堤・あじさい広場(崩落現場)〜 市ケ原 10:04 〜 10:21 17分
市ケ原 〜 新神戸駅 10:21 〜 10:52 29分
新神戸駅 〜 三宮駅 10:52 〜 11:11 19分

■ 阪神本線 大阪梅田駅 06:12発 → 神戸三宮駅 06:44着(運賃330円)

先週(4月30日)にこの時刻の列車に乗ったときと同じく、すべての人が着席する程度の混雑度。通勤時間帯が始まる前なので、ゆったりと乗車できる。

20250508-hansin-sannomiya.jpg
阪神 神戸三宮駅

三宮駅で下車し、旧生田川の河川跡に通されたフラワーロードを新神戸まで歩く。

三宮駅 〜 新神戸駅

20250508-flowerroad.jpg
フラワーロードを突き当たりの新神戸駅まで歩く

20250508-sinkobe-ikutagawa.jpg
新神戸駅の高架下をくぐり抜けて、市街地をまっすぐと流れ下る生田川

20250508-sinkobe-koukasita.jpg
新幹線 新神戸駅の高架下をくぐり抜ける

新神戸駅 〜 市ケ原

20250508-sinkobe-masagobasi.jpg
新神戸駅の北側、生田川を渡る砂子橋(いさごばし)が登山口 (標高約50m)

この橋は、1897年(明治30年)頃に架けられた水管橋。煉瓦アーチ橋の中に水道管が埋め込まれているのだろう。神戸市水道局のWebページによれば、現在でも導水管として使われているそうだ。

布引の滝周辺はこの1ヶ月で3回目なので、布引貯水池に向けて足早に通過する。

砂子橋から2分ほど歩くと雌滝(めんたき)。中世の和歌を刻んだ歌碑のある遊歩道をさらに4分ほど登ると雄滝(おんたき)。

20250508-nunobiki-mentaki.jpg
布引の滝(落差19mの雌滝と雌滝取水堰堤)(標高約70m)

20250508-nunobiki-ontaki.jpg
布引の滝(落差43mの雄滝)

先週来たときより、かなり水量が多く、少し離れたところからも落水の轟音が聞こえる。神戸では一昨日の5月6日に24mm、5月2日には15mmのまとまった雨が降ったため、水量が増えたのだろう。

雄滝から、さらに5分ほど登ると「みはらし展望台」。一昨日に寒冷前線が通過し、一時的に冬型の気圧配置が強まって強風が吹いたため、大気汚染が吹き飛ばされ大阪湾を挟んだ金剛山地・和泉山地まではっきりと見える。

20250508-nunobiki-miharasihiroba.jpg
みはらし展望台 (標高約160m)

前回まで2回連続で見かけた、みはらし展望台で詩吟(?)を吟じていた高齢者たちは、今日は見かけなかった。

20250508-nunobiki-miharasihiroba-view.jpg
みはらし展望台からは、大阪湾を挟んだ金剛山地・和泉山地の稜線がくっきりと見えている

布引五本松堰堤に向かって、生田川沿いを歩く。途中、谷川橋の欄干(フェンス)に垂れ下がったウツギが満開。

20250508-utugi.jpg
ウツギ

20250508-nunobikidam-kakuretaki.jpg
先週に比べ、更に水量が増えて流れ落ちる五本松かくれ滝。布引五本松堰堤の越流堰から溢れた水が流れている

20250508-nunobikidam-entei.jpg
布引五本松堰堤

20250508-nunobikidam-tyosuiti.jpg
布引五本松堰堤の天端から見る貯水池(標高約200m)

ここまで、三宮駅の地上出口から2.8km、38分で到着した。

20250508-nunobikidam-eturyuseki.jpg
布引五本松堰堤の越流堰から溢れ出る水

先週、この越流堰を溢れていた水量に比べて、かなり増えている。この増加が上流のトゥエンティクロスで生田川を渡渉する場所の「飛び石」の水没具合にどれくらい影響しているのか、気になるところではある。

20250508-nunobikidam-hirosukeinari.jpg
布引貯水池の畔にある廣助稲荷大明神

20250508-hiradotutuji.jpg
ヒラドツツジ

20250508-itigahara-kouyoutyaya-01.jpg
市ケ原 紅葉茶屋の背後の斜面で崩落対策の工事が行われている

20250508-itigahara-kouyoutyaya-02.jpg
「中央区葺合町字山群地区法面対策工事」

中央区葺合町字山群地区法面対策工事
契約日 2024/09/25 工期 2026/03/31
請負者 (株)植信
請負額 388,630,000円(税込)
概要
高エネルギー吸収型崩壊土砂防護柵工 L=77.0m
法枠工 L=505.5m^2
地山補強土工 L=43.3m
https://www.city.kobe.lg.jp/documents/69736/20241129kensetsubosai0306.pdf


法面対策工事の仮桟橋。防護柵を設置する重機が出入りするためのものだろう

最近は落石を食い止めるためのコンクリート擁壁のかわりに、施工コストが相当安くなる高エネルギー吸収型防護柵が使われているそうだ。

紅葉の茶屋から200mほど歩くと、生田川に床固工(とこがためこう)の滝が見える。市ケ原の広い河原の砂礫が洗い流されないよう、仕切壁となっている小型の堰堤だ。

20250508-itigahara-entei01.jpg
市ケ原の広い河原をせき止めている床固工

20250508-tokogatamekou-zu.jpg

標準設計仕様によれば床固工の落差は5m以内ということなので、満砂となった堰堤と床固工の見分けは「落差」なのかな...。

20250508-ikutagawa-map.png
生田川(五本松堰堤から森林植物園分岐)の河川施設踏査図

新神戸駅から2.5km、40分かかって市ケ原の櫻茶屋までやってきた。


市ケ原 櫻茶屋 (標高約250m)

市ケ原の旧集落を踏査(先週に続き、2回め)

20250508-itigahara-map.jpg
市ケ原集落跡 踏査マップ

櫻茶屋の斜め向かいには公衆トイレ。ここをすぎると、次は森林植物園か摩耶山掬星台までトイレが存在しない。


公衆トイレ


公衆トイレ横 掲示板の温度計は6℃


公衆トイレに隣接する2軒の住宅。防犯灯が点灯し、自動車やバイクが駐車されているので居住実態はあるのだろう

登山道はぐるっと尾根を回り込み、旧集落の中心部へ入っていく。櫻茶屋から250mほど行くと、1つ目の分岐点がある。南東角は水場、北東角に「売地・貸地」となっている。分岐点を右折すると、稲妻坂・天狗道へのショートカット登山道となっている。


市ケ原 櫻茶屋から先1つ目の分岐点。右方向は稲妻坂・天狗道へのショートカット登山道


市ケ原の水場。ブルーシートで覆われた井戸と、枯れた湧水石桶がある


水場の湧水石桶。世継山の中腹から流れ下った水路が接続されていたと思われる


トタン造の小屋がある土地に、売地・貸地の看板がある

Googleで検索すると、実際に問い合わせた登山者が居たようで、売600万円、貸5万円/月だそうだ。この条件の土地で非現実的な値付けで、売り・貸しする強い意志はないのだろう。

公示地価の地図で土地面積を簡易的に出してみると、12m×36m=432m^2(130坪)となる。付近で公表されている路線価があるか調べてみると、大師道の猩々池と大龍寺の中間地点、カフェなどが数軒ある場所で11,700円/m^2という固定資産税路線価が掲載されている。つまり、432m^2×11,700円/m^2=505万円。公示地価の推測は 505万円/0.7=721万円。取引価格の推測は721万円×1.1=793万円。猩々池のところはアスファルト舗装され、建設会社のトラックやカフェのフードトラックが入れるくらいの場所なので、市ケ原はこれよりは安いと考えられる。600万円の売り価格は、あながち非現実的ともいえないのかもしれない。

ただし、600万円の地価に対して期待収益率が0.05という高めの値を想定しても、600万円×0.05/12ヶ月=2.5万円/月の賃料がせいぜい。


稲妻坂・天狗道に続く道。両側は住居跡の区画フェンスが続き、現在は家庭菜園や荒れ地

トゥエンティクロス方向へさらに50mほど進むと、2つ目の分岐点がある。北東角には神戸市民山の会・神戸布引登山会 憩の家の看板が掲げられた小屋、西側には登山会が管理していると思われる休憩広場。分岐した道の行き先は「行き止まり」と道標に書かれている。

20250508-itigahara-tozankai-bunki.jpg
市ケ原 2つ目の分岐点。道標には右方向の道「行き止まり」表記あり。北東角に布引登山会憩の家がある


神戸市民山の会・神戸布引登山会 憩の家

20250508-itigahara-tozankai-kyukei.jpg
布引登山会の休憩広場

20250508-itigahara-tozankai-kyukei02.jpg
布引登山会の休憩広場に設置された登山会創立拾周年記念石碑と祠

広場の奥には、簡易水道(?)の水槽が設置されている。

トゥエンティクロスをさらに50mほど行くと、新市ケ原堰堤の手製看板があり、すぐ先には3つ目の分岐点がある。この分岐点で右方向の行き先も、行き止まりと道標に書かれている。

20250508-itigahara-saboudam-kanban.jpg
新市ケ原堰堤の看板と、3つ目の分岐点が先に見える

20250508-itigahara-03bunki.jpg
3つ目の分岐点。行き止まりの先を眺める

20250508-itigahara-03bunki-01.jpg
3つ目の分岐を先に進む。人の往来があるのか、道の雑草は刈り払われている

右の右側の土地は荒れ地が多く、左側は家庭菜園をしている土地がいくつか見られる。

20250508-itigahara-03bunki-02.jpg
3つ目の分岐を進んだ先、フェンス越しに見える家庭菜園

20250508-itigahara-03bunki-03.jpg
3つ目の分岐を進んだ先、ほぼ藪に戻った住宅跡

旧市ケ原集落の興味ある場所の踏査は済んだため、トゥエンティクロスの登山道に戻り森林植物園を目指す。

20250508-itigahara-view.jpg
天狗道の尾根筋から見下ろした市ケ原集落の全景。ほぼ藪に覆われている

市ケ原 〜 高雄山堰堤・あじさい広場(崩落現場)

20250508-tengumiti-bunki.jpg
尾根筋にある稲妻坂・天狗道(右方向の木段)との分岐点 (標高約300m)

尾根筋を越えて地獄谷に降りると、地獄谷方向の登山道との分岐点がある。トゥエンティクロスは左方向に行き、地獄谷の渓流を渡る。

20250508-jigokudani-bunki.jpg
地獄谷(右方向)の分岐点(標高約280m)

20250508-jigokudani-tosyou.jpg
地獄谷の渓流を渡る

地獄谷の渓流を渡ると、すぐに黒岩尾根の登山道が分岐する。ここまで、天狗道、地獄谷、黒岩尾根と200mほどの区間で3つの摩耶山方向の登山道が分岐していった。

20250508-kuroiwaone-bunki.jpg
黒岩尾根(右方向)の分岐点(標高約280m)

20250508-twentycross-tokogatame02.jpg
地獄谷の渡渉箇所から200mほど行くと、生田川本流の大きな床固工を通過

そして、すぐ先に高雄山堰堤 仮排水(導水)隧道の坑口(トンネル出口)がある。

20250508-twentycross-takaoyamaentei-haisui.jpg
高雄山堰堤 仮排水(導水)隧道の坑口からの流水を渡渉 (標高約280m)

しかしながら、すごい酸化鉄の色だ。中を探検した「高尾山砂防ダム導水隧道」というWebページは面白いと思う。

20250508-twentycross-takaoyamaentei-tosyou.jpg
高雄山堰堤の100mほど下流で右岸側に渡る。対岸に崩落現場の迂回地図の看板がある

2018年7月豪雨で崩落した現場を通過

20250508-twentycross-takaoyamaentei-map.jpg
高雄山堰堤の手前で、崩落現場の迂回路を示す看板。崩落現場へは、踏み跡が付いている直進方向

20250508-twentycross-takaoyamaentei-mikasaiwa.jpg
三笠岩の右側を通り、崩落現場を登っていく踏み跡

小石などがパラパラと崩れ落ちる音がしないか、しばらく耳を澄ませるが、堰堤の水流音以外は何の音も聞こえない。崩れなさそうだとの推測をもとに、自己責任で崩落現場のトラバース道を素早く通過する。

※重要 : 登山前に必ず気象庁の「土砂災害警戒情報・土砂キキクル」を確認し、少しでも危険度があれば通行しないこと !

20250508-twentycross-takaoyamaentei-houraku01.jpg
高雄山堰堤 右岸側の崩落現場の全景と登山道。2018年7月の崩落発生から7年経過し、ほぼ藪に覆われて緑化吹付工を行ったのと同等の安定化が得られていると思われる

20250508-twentycross-takaoyamaentei-houraku02.jpg
崩落現場をトラバースする登山道の中間地点で、斜面上方を見上げる。岩の間から多数の細い幹が伸びていて、かなり表層を安定化している

20250508-twentycross-takaoyamaentei-houraku03.jpg
崩落現場を振り返って眺める。登山道はなかば藪に覆われつつある

崩落現場をトラバースする距離は100mほどで、1分もかからずに通過し終える。その先には、ロープが張られた急坂があるが、そこまでは崩落した岩は落ちていないようだ。

20250508-twentycross-takaoyamaentei-houraku04.jpg
崩落現場を通過後、ロープが張られた急登がある

雨の後などはぬかるんで大変そうだ...。

20250508-twentycross-takaoyamaentei-houraku05.jpg
崩落現場を通過し、急登を登り終えると、以前の階段道がある。すぐ先にあじさい広場の看板が見えている

20250508-ajisaihiroba-01.jpg
あじさい広場に到着し、崩落現場を振り返る

20250508-ajisaihiroba-02.jpg
あじさい広場(標高約320m)

高雄山堰堤・あじさい広場 〜 森林植物園 東門

20250508-ajisaihiroba-03.jpg
あじさい広場から生田川上流へ。トゥエンティクロスは右側の坂を下る

杉林の中をしばらく下ると、高雄山堰堤の貯留池の最上流部に出る。

20250508-takaoyamaentei-kappabasi.jpg
高雄山堰堤の貯留池最上流部に架かる河童橋

20250508-takaoyamaentei-tyoryuike.jpg
河童橋付近から見た高雄山堰堤の貯留池。水面に映る杉林が幻想的

20250508-yamagarasi.jpg
高雄山堰堤 堆砂敷の中洲に咲いていたヤマガラシ

先週、この花を見たときよりも咲き進んでいる。

20250508-twentycross-tobiisi.jpg
生田川の飛び石渡りを渡る。しっかりした飛び石なら、少々の水量の増加には影響されない

20250508-twentycross-kawara01.jpg
生田川の少し広い河原は藪になっていて、そこを登山道が通過している

20250508-motitutuji.jpg
モチツツジ

20250508-nijyuwatarientei.jpg
二十渉堰堤の左岸側を通過する

20250508-gamazumi.jpg
ガマズミ

森林植物園東門へ向かう分岐点に到着。市ケ原の櫻茶屋前から1時間、2.7kmの地点になる。1週間前に歩いたときと、ほぼ同一所要時間。1分の違いもない。ただし、今回は市ケ原の旧集落を踏査してウロウロしたのを含んでいるので、実質の時間は少し短めかもしれない。

20250508-twentycross-higasimon-bunki.jpg
トゥエンティクロスの森林植物園東門へ向かう分岐点

生田川が少し増水していて、飛び石のかなりの部分が水没している。水面下に沈んでいる飛び石も、普段は水面上に出ているため、表面に水草やコケが繁殖していない。普通のトレランシューズで、滑らずに歩くことができた。

20250508-sinrin-higasimon.jpg
生田川の右岸に面した、森林植物園 東門 (標高約350m)

分岐点の道標では「森林植物園 東門 0.7km」と表示されていたので、長谷池の畔にある入場券売り場のところが「公式の東門」なのだろう。

20250508-ajisai.jpg
ヤマアジサイ

森林植物園

20250508-sinrin-higasimon-ryokin.jpg
長谷池の畔にある森林植物園 東門 入場券売り場

入場券売り場の少し先、園路の半分にロープが張られて「本日 休園日」と掲示されている。

20250508-sinrin-higasimon-kanban.jpg
森林植物園 東門の説明看板

入場券売り場の説明板には「休園日 水曜日(イベント期間は無休)」となっている。公式Webには水曜休園に加えて、水曜が祭日のときは木曜が休園日とも書かれている。

神戸市立森林植物園Webより転載
休園日
 毎週水曜日
(祝日の場合は翌日)
 ※「森のあじさい散策」「森のもみじ散策」の各期間中は無休

どちらにしても、今日は営業日であることは間違いなく、「本日 休園日」が掲示されたバリケードの横を横切り入場する。

現地で公表された基準をもとに、これだけのチェック段階を踏んだのだから、仮に今日が特別臨時休園日だとしても、それを公式Webに掲載していないのなら知りようがない。

20250508-sinrin-haseike.jpg
森林植物園 長谷池とその中にある島

きょうは森林植物園の東側、シアトルの森、天津の森、リガの森あたりを見ようと思う。

林の中を標高差20mほど登っていくと、眼の前に広い芝生広場が広がる。ここがシアトルの森のようだ。

20250508-sinrin-seattle01.jpg
森林植物園 シアトルの森(丘の上にログハウス風の休憩所、右側には「海の灰色熊」と呼ばれるトーテムポール)

20250508-sinrin-seattle02.jpg
森林植物園 シアトルの森 (芝生広場とモミジバフウ並木)

20250508-oodemari.jpg
オオデマリ

園路を緩やかに登っていくと、次は天津の森。石庭にあるような石のモニュメント「友好の碑」が芝生の奥に鎮座している。

20250508-sinrin-tensin.jpg
森林植物園 天津の森

その向こうには、更に芝生広場があって、バルト諸国のリガの森がある。北欧風? スラブ風?

20250508-sinrin-riga.jpg
森林植物園 リガの森 (標高約430m 本日の最高標高地点)

トゥエンティクロス沿いにもたくさん咲いていた藤の花が、ここでも満開に花を咲かせている。自宅そばの野田藤の名所では、4月末に満開ですでに散ってしまっているので、野生の藤は開花時期も遅く満開の期間も長いようだ。

20250508-fuji.jpg
巨木に巻き付いて咲く藤の花

ここのトイレを利用し、もと来た道を引き返す。

市ケ原からここまで、他の登山者や観光客を誰一人見ていない。誰も居ないところは気持ちいいものだが、ここまで誰も居ないと「もしかしたら今日は休園日で、不法侵入だったんじゃ...」と心配になったりもする。

森林植物園 東門 〜 高雄山堰堤・あじさい広場

20250508-sinrin-higasimon-tozandou.jpg
森林植物園の東門に向けて、料金所を過ぎて登山道を降りていく

東門を出て、半ば水没しかけた飛び石渡りを渡って、トゥエンティクロスに合流。往路と同一経路を三宮駅まで寄り道せずに歩く。

20250508-twentycross-ikutagawa.jpg
二十渉堰堤上流の生田川。左岸側を歩く(標高約340m)

20250508-twentycross-kawara02.jpg
二十渉堰堤と高雄山堰堤の中間付近、生田川の河原を歩く。赤紫のモチツツジが所々に咲いている

2018年7月の崩落現場に差し掛かる手前、あじさい広場で昼食。いつもと同じ、100円未満で自作したトースト。

20250508-lunch.jpg
昼食 (インゲン乗せトースト、焼きミニ竹輪3本)

高雄山堰堤・あじさい広場(崩落現場)〜 三宮駅

復路では、河童橋付近で巨大な望遠レンズを装着した一眼レフを抱えた中年男性とすれ違い、黒岩尾根分岐から市ケ原の間で登山者2名とすれ違った。若干ではあるが、平日にこの登山道を歩く人もいるようだ。

市ケ原の河原、休日にはたくさんのバーベキューをする人が集結するところに、今日は中学生の遠足だろうか、たくさんの学生が集結していた。

森林植物園 リガの森からあじさい広場(崩落現場手前)まで2.3km、36分で歩き、12分ほど昼食休憩を取った後、新神戸駅まで3.51km、48分かかって市街地まで戻ってきた。

水分補給のため、三宮駅と元町駅のちょうど中間、JR高架北側に隣接したネットカフェに入る。三宮駅西側には快活CLUBとメディアカフェ ポパイの2店舗があり、オープン席はどちらも30分230円。はたして、どちらのコーヒーやソフトクリームが美味しいのか、今回はポパイの方を試してみた。

20250508-sannomiya-popye01.jpg
メディアカフェ ポパイ 三宮

20250508-sannomiya-popye02.jpg
メディアカフェ ポパイ 三宮のドリンクバー

コーヒーマシンはエラー状態で停止中で比較不可能。ソフトクリームは乳脂肪分が低いラクトアイスで、快活CLUBと似たような食感で、旨味が感じられない。テイッシュペーパーは見つけられず、ウエットティッシュはレジのところで店員に言えばもらえるという仕組み。

三宮では快活CLUBのほうがいいかな...。

■ 阪神本線 元町駅 11:46発 → 尼崎駅 → 野田駅 12:25着 (運賃320円)

20250508-hansin-noda.jpg
阪神 野田駅