近所の快活CLUB西梅田曽根崎新地店が、約2週間のリニューアル工事を行うと店先に掲示してあった。
要旨は
・飲み放題カフェ 増設
・ブース 増設
・リニューアルに伴い、マッサージシートは撤去となります。
・4月10日(木)より料金を一部改定いたします。
というものだ。
Webに掲載されている通知は次のようなもので、料金改定については触れられていない。
これまでシャワーが無料だったものが、330円に値上げされるのが通知されているが、これだけがで料金改定(値上げ)が済むのだろうか。
現在の料金体系は次のようなものだ。
快活CLUB西梅田曽根崎新地店の料金表 (2025年3月まで)
地価の高い都心店なので、現行でも最も料金体系の高い部類に入る。さらに上げるんですか...。 それとも、新コンセプト店舗(KEY PLACE)に衣替えして爆上げするんでしょうか。
フロアマップの現在配置から、オープンシートを拡張しようとすると、空きスペースは雑誌配架棚があるところくらいだろうか。
飲み放題カフェと喫煙ルームの間にある書棚が撤去される(3月26日 コミック移動作業中の貼り紙)
雑誌棚の位置は変わらないが、コミックが移動してきたので場所を詰める必要があり、表紙が見える状態の「ディスプレイ書棚」から、背表紙だけが見える「通常の書棚」に変更される。
4月10日のリニューアル後
最も気になる料金改定だが、「休日のパック料金加算額が330円から440円に値上げ」されただけだった。梅田と難波は、ライバル店舗が似たような金額で営業しているため、これ以上値上げすることはできなかったのだろう。
快活CLUB西梅田曽根崎新地店の改定前後 料金表 (2025年3月までと4月以降)
フロアマップは次のように変わった。
・ドリンクカウンターの背面が本棚から飲み放題カフェ席(6席)に変更
・飲み放題カフェと喫煙ルームの間が本棚からブース(3室)に変更
・マッサージ席(2室)をブース(4室)に変更
・入口付近の本棚の一部をブース(4室)に変更
・TEL BOXをブース(1室)に変更
飲み放題カフェ席は既存の部分も含めてパーティションが大幅に小さくなり、隣の客が席やくしゃみをしたら直撃するような状況に「改悪」されてしまった。
週刊東洋経済の記事
いまや、ネットカフェは快活CLUBばかりが目だつ状況だが、それを裏付ける記事が東洋経済に出ていた。
20年足らずで4分の1にまで店舗数が減少した「ネカフェ」。減少の一途のなか、「しぶとく生き残る」快活CLUBは一体どう凄いのか
数万冊のマンガをブースで読みつつ、高速回線でネットサーフィンを楽しめる「インターネットカフェ(ネカフェ)」。トップの「快活CLUB」以外は苦戦が続き、ここ十数年で店舗数が8割も減少。他チェーンと競わずとも倒れる店舗まで出るような状況だ。
かつて「稼げる業態」であった「ネカフェ」(複合カフェ)は、大まかに分けて3度の淘汰に見舞われている。・ネカフェ業態・第1の淘汰は「基本的な治安」「スマホ普及」
黎明期から営業していたのは、「自遊空間」「コミック・バスター」「メディアカフェポパイ」「アプレシオ(I LOVE 遊)」(2000年)など、これに加えて、他業種から「ワイプ」(モンテローザ系列)、「知・好・楽」(ナムコ系列)、そして2003年参入の「快活CLUB」などの後発参入が相次ぐ。首都圏の主要な駅前では早々に競争が激化
・第2の淘汰は「チェーン店の競争」
快活CLUBは早くから他チェーンより高価格帯を貫き、親会社・AOKIが紳士服店としてのノウハウを持ち込んだことで接客・クレンリネス(衛生管理)で一定のレベルを保つことができた。
もちろん各チェーンともサービス向上・単価アップの重要さは重々承知していたものの、各社はレンタルビデオ店などからの転換が多く、低単価から抜け出すほどのノウハウを持っていなかったのかもしれない。
・第3の淘汰は「コロナ禍」
特に都心部・駅前立地の店舗は営業すらできず、2020年にはインターネットカフェの運営を行う事業者(親会社)が10社も破産してしまう。コロナ禍が明け、2025年時点でインターネットカフェは747店(日本複合カフェ協会加盟店)。うち489店が快活CLUB、81店がAOKIホールディングス傘下の自遊空間と、もはや8割近くを同系列が占める寡占市場となった。
インターネットカフェはハイスペックPCや高速回線の確保、人件費節約のための会計自動化など、それなりの初期投資が必要となる。快活CLUB以上の空間をそれ以下の料金で提供できるライバルの出現もなさそうだ。
近年は快活CLUBも「無料モーニング(トースト・フライドポテト)廃止」「シャワーの無料タオル廃止」など、競争が激化した頃に始めたサービスを、徐々に廃止している。長らく続いた「インターネットカフェ・戦国時代」の終焉を実感する方も多いだろう。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e02e6de7f2a798abdf72921b7aeb923c7ab75059
ネットカフェ利用に関する市場調査
独立行政法人中小企業基盤整備機構による「ネットカフェ利用に関する詳細な市場調査結果」がWeb掲載されいてる。
私はオープン席(飲み放題カフェ)を週1回程度、30分以内で利用するくらいだが、統計結果で50歳代・60歳代男性が500円以下/1回の利用者が他の年齢層に比べて多い実態にあっているなぁと感じつつ、この調査結果を読んだ。