黄砂飛来の予報が出ているが暖かな快晴なので、生駒山に登ってきた。
区間 | 時刻 | 所要時間 |
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近鉄 石切駅 〜 興法寺 | 08:08 〜 08:46 | 38分 |
興法寺 〜 生駒山上遊園 北入口 | 08:49 〜 09:13 | 24分 |
生駒山上遊園 北入口 〜 暗峠 | 09:32 〜 10:09 | 37分 |
暗峠 〜 枚岡山展望台 | 10:09 〜 10:40 | 31分 |
枚岡山展望台 〜 近鉄 枚岡駅 | 10:40 〜 11:00 | 20分 |
自宅から難波まで自転車で向かう。JR難波駅(OCAT前)の駐輪場に自転車を停めて駅へ。
ちょうどプラットホームに停車している大和西大寺行き普通列車が、出発寸前だった。運良くぎりぎり間に合う。
■ 近鉄 奈良線 大阪難波駅 07:22発 → 石切駅 07:58着 (運賃 430円)
通勤時間帯なのだが、市街地から郊外に向かう「逆方向」なので、すべての乗客が確実に座れるレベルの混雑度合い。
この路線は緩急接続がなされて無いようで、難波から石切まで普通列車で35分から40分、快速なら約22分かかる。差が大きく、普通に乗った場合の「損した感」が半端ない...。
近鉄 石切駅 〜 興法寺 : 辻子谷コース
辻子谷から流れ下ってきた音川。近鉄の高架をくぐり川沿いの道を遡る
石切駅から歩いてすぐの所に、一番大師堂がある。ここから興法寺(こうぼうじ)まで四国霊場八十八ヶ寺にちなんだお地蔵さんが88箇所に設けられている。
1番のここ「一番大師堂」には豪華な建物があるが、他のお地蔵さんは道端にむき出しで置かれているだけなので、あまり期待しないように...
坂道を暫く登ると、石切劔箭神社上之社がある。
音川支流の高雄渓に沿った坂道沿いには、かなり標高の高いところまで住宅が建ち並んでいる。興法寺まで続く谷沿いの道は、辻子越え(ずしごえ)と呼ばれ、生駒山に向かう登山道の辻子谷コースでもある。
大正時代に大阪電軌(近鉄奈良線)による電力供給が行われるまで、辻子谷沿いに44基あったとされる動力水車。これを復元した辻子谷水車郷が登山道の横にある。製粉・搾油・繰糸にはじまり、明治期には銅・真鍮の伸線にも水車の動力が使われていたそうだ。(大阪府中小企業同友会Webより)
辻子谷水車郷の隣には漢方薬の製造工場があり、生薬(漢方)の粉砕を動力水車を利用していた名残で、このような不便地に工場があるのだろう。
石切駅前を出発してから40分、標高差300mほど登ってきて興法寺に到着。神仏習合時代の名残なのか、山門の前に立派な石鳥居がある。
9時前なので、山門はきっちりと閉められていて、中を伺うことはできない。
興法寺 〜 ぬかた園地 〜 生駒山上遊園 北入口
府民の森 ぬかた園地の辻子谷HC入口ゲート (標高約440m)
HCは「ハイキング・コース」の省略形なのだろう。
ショートカット歩道は北出合から南出合まで350mほどある。さらにその先は、近鉄の私有地内を一気に登るショートカット道が続いている。
ぬかた園地 管理道の南出合から遊園地駐車場の間をショートカットする直登 (標高約570m)
直登の山道を登り切ると、目の前に広大な遊園地の駐車場がある。遊園地の開場時刻まで50分もあるため、車は一台も見られない。
駐車場の入口ゲートは閉まっているし、駐車場から北入口までの階段横を走る乗り物(斜行エレベーター)の入場口も閉鎖されている。標高差30mくらいの長い階段を登って行っても、北入口は閉まっている可能性「大」だと判断。
スカイラインの山上チェックポイント(料金ゲート)横の法面に、座れるくらいの段差があるため、ここに座って昼食を食べる。
いつもと同じ自作ランチ (チーズサンド トースト、ミニ竹輪3本、焼インゲン)
しばらくすると、駐車場ゲート前にミニバンが何台か並び始めた。子連れはミニバンしか乗らんのか... と改めて気づく。
生駒山上遊園 北入口 〜 生駒山 山頂 〜 山上遊園 南入口 〜 暗峠
9時半頃ゲートが開き、客が階段を登って北入口に向かって歩いていく。斜行エレベーターも運行を開始した。
生駒山上遊園地 北入口の展望台から見た大阪平野は、黄砂で霞んでほとんど見えない
空気が澄んだ日には、大阪平野の向こうに六甲山地が見えるのだが、今日はもちろんそんなものは気配すら見えていない。
10時の開場時間前に入っている客は、遊園地内のベンチなどに座ってくつろいでいる。その目の前を、始業前点検で無人で試運転されている乗り物などが静かに走っていく。点検なので、営業時間のように音楽はなっていないのだ。なんとシュールな風景。
生駒山上遊園地の乗り物「ミニSL列車」と、山頂の一等三角点 (標高642.0m)
もちろん、ミニSL列車も無人・無音で全速力走行している。
生駒山上遊園地の南入口を出て、送信鉄塔群を抜けると登山道となる (左:暗峠、右:ぬかた園地)
ここは左の暗峠方向へ直進。
生駒山上遊園地からパノラマ駐車場へ、生駒山地稜線を歩く(標高約600m)
信貴生駒スカイラインのパノラマ駐車場 (この地点で登山道は道路を横切る)(標高約580m)
信貴生駒スカイラインのパノラマ駐車場からの眺めは、黄砂で霞んでいる
放送局の送信鉄塔群のところから15分ほど歩いて、暗峠に到着。
峠には誰一人見かけない。観光客向けのお店と思われる建物も、全て閉まっている。
暗峠 〜 なるかわ園地 神津嶽ハイキングコース 〜 神津嶽 〜 枚岡山展望台
国道308号を緩やかに降りていくと、なるかわ園地への分岐点が見えてくる(標高約440m)
しかしながら、路地レベルの道幅で国道とは...
この休憩所から先は未舗装の公園路となる。
なるかわ園地の尾根筋の園路(神津嶽ハイキングコース)を、緩やかに下っていきます(標高約410m)
防災無線塔から10分で、舗装された管理道(らくらく登山道)に出る
舗装された管理道沿いに、きょう2ヶ所目となる休憩所がある。
ふれあい広場から少し降りた所に、枚岡神社の聖域である神津嶽(かみつだけ)がある。
せっかくだから登って頂上を見てみる。
神津嶽の頂上(標高約320m)にある枚岡神社 元宮。枚岡神社創祀の地
神津嶽から先は枚岡公園の区域となる。緩やかな稜線道を降りていくと、数分で展望台がある。
枚岡山展望台からの景色。黄砂のため、東大阪市の外環付近までしか見えない
長田にある東大阪市役所の高層ビルが、ほんのかすかに見えている程度なので、視程は5mkくらいと思われる。
枚岡公園 枚岡山展望台 〜 枚岡神社 〜 近鉄 枚岡駅
枚岡公園 中の谷下(標高約100m)。公園はここまでで、ここから先は枚岡神社の境内
拝殿から石段を下りると参道広場・参道があり、その向こうにニノ鳥居が見えている。
■ 近鉄奈良線 枚岡駅 11:06発 → 大阪難波駅 11:43着 (運賃 430円)
往路と同じく、またしても所要時間の長い普通列車。利点は空いているので、確実に席に座れるところだろうか。
先行列車の遅れで、難波駅に到着するのが5分ほど遅れた。
OCAT前の自転車置き場に行き、6時間以内100円の料金支払い。交通系ICカードが使える精算機だが、PiTaPaは使えなかった。
西梅田まで行き、快活CLUBで水分補給する。ここの店は、この日の22時からリニューアル工事で一時閉店なので、ドリンクバーのオレンジジュースが欠品していたり、棚から一斉にマンガ本が撤去されていたりして、普段では見られない状況だった。
写真に写っている雑誌の記事が言うように、4月2日発表の自動車関税と個別関税が日本経済を直撃するので、ソフトクリーム食べながら手持ち株のポジションを解消して嵐に備えました...