27 February 2025

岡本梅林と風吹岩・七兵衛山

例年なら、そろそろ満開となる岡本梅林の梅を見に行き、ついでに2025年のはじめての山歩きとして七兵衛山まで登ってきた。

ヤマレコの記事 『岡本梅林と風吹岩・七兵衛山

20250227-tracklog.jpg

GPXログをダウンロードする

区間時刻所要時間
JR甲南山手駅 〜 岡本梅林07:34 〜 07:5622分
岡本梅林 〜 保久良神社・梅林08:12 〜 08:2715分
保久良神社・梅林 〜 金鳥山 休憩所08:33 〜 08:4714分
金鳥山 休憩所 〜 七兵衛山08:47 〜 09:2134分
七兵衛山 〜 風吹岩09:45 〜 10:1025分
風吹岩 〜 神戸薬科大学・登山口10:16 〜 10:4832分
神戸薬科大学・登山口 〜 深江 業務スーパー10:48 〜 11:0214分
深江 業務スーパー 〜 阪神深江駅11:11 〜 11:176分

最初の目的地、岡本梅林の最寄り駅は「摂津本山駅」だが、1駅手前の「甲南山手駅」で下車すれば運賃が90円安い。

スタグフレーションの処世術として、チマチマとコストカットは必須だ。

■ JR東西線・神戸線 海老江駅 07:06発 → 尼崎駅 → 甲南山手駅 07:32着 (運賃 320円)

20250227-jr-kounanyamate.jpg
JR甲南山手駅

駅を出て、いつもの保久良神社に向かう登山口を通り過ぎて、更に西へ。2.1kmほど歩いて岡本梅林(岡本公園)に到着。

20250227-okamotokouen.jpg
岡本梅林(岡本公園)の正面入口

正面入口から見た梅林は、1割ほどの木が花をつけている。

20250227-okamotokouen-touji.jpg
岡本梅林で入口で、満開の冬至梅

20250227-okamotokouen-kureha.jpg
呉羽枝垂れ梅

20250227-okamotokouen-oosakaduki.jpg
大盃(おおさかずき)梅

20250227-okamotokouen-koume.jpg
小梅

20250227-okamotokouen-siratakisidare.jpg
水仙と白滝枝垂れ梅

20250227-okamotokouen-kagosimakou.jpg
鹿児島紅梅

20分弱、梅林を見学した後に登山開始。八幡神社前から保久良神社に向けて登る。

20250227-okamotohatiman.jpg
岡本八幡神社

20250227-hokura-tozandou.jpg
岡本八幡神社・天井川公園から保久良神社に登る園路

標高差130mほど登ると、保久良梅林がある。

20250227-hokurabairin.jpg
保久良梅林 (標高約160m)

市街地より少しだけ気温が低いだけで、こちらでは全く咲き始めていない。

20250227-hokurabairin-hakubai.jpg
保久良梅林で、かろうじて数輪の花をつけた木が1本だけあった

20250227-hokura-kintyousan-01.jpg
保久良神社の裏手、金鳥山への登山道の案内板が更新工事中(標高約190m)

20250227-hokura-kintyousan-02.jpg
金鳥山へ続く登山道。段差の大きかった階段に、丸太を使ったステップが増設されて、歩きやすくなっている

環境省の推奨基準では、階段の段差は17cm程度が理想で、剣客者が歩く登山道なら20cmくらいの段差までは許容できるそうだ。

保久良神社から金鳥山へ続く登山道は、所によっては50cmくらいの段差のところもあり、「全区間」に増補ステップを設置したのは快挙だと思う。さすが、政府支出の公共工事でやると、ここまで徹底的に改良できるものだと実感した。

20250227-hokura-kintyousan-03.jpg
丸太による増設ステップの設置状況 (保久良神社から金鳥山への登山道)

丸太ステップには、1段増設のところと、2段増設のところがある。ここまで徹底的に増設したなら、階段の外にある「勝手通路」は閉鎖してガリー化を防ぐべきだろう...。

保久良神社裏手の(工事中)案内板のところから、13分ほど(標高差500m)登り金鳥山の休憩所に到着。

休憩所入口の標識は取り外されていて、はじめて通過する登山者に気づかれないようにしたいのだろうか。

20250227-kintyousan-kyukeisyo.jpg
金鳥山 直下の休憩所 (標高約320m)

20250227-kintyousan-kyukeisyo-view.jpg
金鳥山の休憩所から見た六甲アイランド、住吉方向の景色

下界の景色は霞んでいる。環境省の大気汚染観測データでは、この時間帯に急激に汚染物質(NOx : グラフ緑線)や粉塵(PM2.5 : グラフ青線)が激増している。

20250227-spm-nox-graph.jpg
環境省の大気汚染観測データ(神戸市 東灘)

NO2の環境基準が0.06ppm以下のところ、観測値が0.065ppm(NOx)。PM2.5の環境基準が35ug/m^3のところ観測値が28ug/m^3と、かなり汚染がひどい状況だ。

同時にスギ花粉も飛び始めているはずなので、花粉症の人にとっては悪夢のような状況なのかもしれない。

20250227-kintyousan-jyosou-01.jpg
金鳥山の山頂付近は、笹薮が大規模に刈り払われて、私設標識も立てられている(管理道やよいみち北口)

20250227-kintyousan-jyosou-02.jpg
金鳥山の山頂周囲の刈り払い状況

春以降、笹薮が再び成長し始めても、果たしてこの状態を維持できるのか...。

20250227-kintyousan-santyou.jpg
新たに設置された金鳥山の山頂標識 (標高338m)

20250227-kintyousan-bunki.jpg
風吹岩に向かうメインの登山道にも、金鳥山への分岐標識が新設された

金鳥山の山頂を踏む人も、激増するかもしれない。

20250227-kintyousan-syokujyu.jpg
金鳥山の周辺は刈り払い後、2025年1月25日に一斉植樹された

サクラ、ツツジ、アジサイなど、花の咲く木が植樹されたようだ。

20250227-suiheidou-bunki.jpg
しばらく進んで風吹岩方向と、水平道の分岐地点 (標高約340m)

水平道に入ると太陽が届かない日陰となり、少し肌寒くなる。

20250227-suiheidou.jpg
杉林の中を通る水平道(森林管理歩道)

20250227-suiheidou-sugi.jpg
杉林で頭上を見上げると、雄花が熟して真っ黄色になっている

今年のスギ花粉量の予報では、去年比で「数倍」とのこと。まもなく大量飛散が始まるのだろう。

水平道を13分ほど、距離にして1kmほど歩くと七兵衛山方向への分岐点。

20250227-suiheidou-sitibeisan-bunki.jpg
水平道から七兵衛山・黒五谷方向の分岐点(標高約340m)

20250227-suiheidou-sitibeisan.jpg
水平道から七兵衛山に向かって、標高差120mを一気に登る

12分ほど登ると山頂に到着。

20250227-sitibeisan-santyou.jpg
七兵衛山の山頂 (標高462m)

山頂から見る景色は、やはり霞んでいてほとんど見えない。

20250227-sitibeisan-santyou-view.jpg
七兵衛山の山頂からの景色

20250227-sitibeisan-temp.jpg
七兵衛山の山頂にある温度計。約11℃(日光があたっているので参考値)

いつもどおり、山頂の休憩所で昼食。

20250227-lunch.jpg
昼食(チーズサンド トースト、焼きミニちくわ2本)

七兵衛山の山頂から北へ降りて、打越峠へ。

20250227-utikositoge.jpg
打越峠(標高約440m)

202350227-utikositoge-yokoike.jpg
打越峠から横池までの尾根筋を歩く

尾根筋にはミツバツツジがたくさん生えているが、ツボミができ始めた程度。咲くのは4月になってからだろう。

202350227-utikositoge-yokoike-view.jpg
黒五谷・住吉川(谷)を挟んだ向こうに見える西おたふく山

西おたふく山には国土交通省の鉄塔があり、今歩いている登山道との標高差は440mほど、距離は2.9kmある。

標高430mほどの所にある横池(雌池と雄池)は、乾季で水位が低くなっていて、登山道ではなく湖畔を歩くことができる。

20250227-yokoike-me.jpg
横池(雌池)

20250227-yokoike-sasa.jpg
横池の雌池と雄池の間を結ぶ笹薮の道

20250227-yokoike-o.jpg
横池(雄池)では、オタマジャクシの気配は全く無し

雄池は、3月になったらオタマジャクシだらけになるはずだ。

20250227-yokoike-kazafukiiwa.jpg
六甲山最高峰に向かうメイン登山道(魚屋道)に合流する

七兵衛山から歩くこと25分。距離にして1.45kmで風吹岩に到着。岩の手前で高齢の登山者が2名ほど休憩している。

20250227-kazafukiiwa.jpg
風吹岩(標高437m)

20250227-kazafukiiwa-view.jpg
風吹岩の上から、西宮・尼崎・大阪市街地方向の眺め

完全に逆光となる大阪市街地方向の眺めは、大気汚染物質でほぼ真っ白状態。

コントラストを強烈に画像調整したら、かろうじて大阪南港(咲洲)の超高層ビル 大阪府咲洲庁舎 が見えている。

20250227-kazafukiiwa-view02.jpg
風吹岩から見た大阪市方向 (画像強調処理済み)

20250227-kazafukiiwa-yakkadai.jpg
風吹岩から薬大尾根へ、岩がゴロゴロした道を下る

202350227-totoyamiti-kintyousan-bunki.jpg
金鳥山方向の分岐を曲がらずに、薬大尾根へ直進する(標高約400m)

20250227-yakkadaione-01.jpg
背の高い笹薮(刈り払いされている)を通過し、薬大尾根へ

20250227-yakkadaione-02.jpg
眺めの良い薬大尾根を下る。前方に阪神高速の東神戸大橋(斜張橋)が見えている

ちょうど見えている市街地は、甲南山手駅と摂津本山駅のあいだ辺り。一直線に伸びる広い道路は、商船大学線と呼ばれる阪神深江駅に向かう道路。下山してから駅に向かうために通る道だ。

20250227-yakkadaione-03.jpg
あと1ヶ月すれば、桜が満開になる薬大尾根の登山道

20250227-yakkadaione-04.jpg
薬大尾根の「一斉植樹会」記念標柱

金鳥山のほうが2025年1月25日で、薬大尾根が2025年1月28日。植樹と同時に笹薮もきれいに刈り払ってくれているようだ。

風吹岩から30分ほど歩き、神戸薬科大学の横にある登山口に到達。

20250227-yakkadaione-05-tozanguti.jpg
要玄寺川(枯れ川)を渡渉し、薬大尾根の登山口に到達(標高約80m)

年度末だからか、神戸薬科大学が大規模工事中。道路側から見ていた巨大な校舎 1号館が解体工事中で、ほぼ跡形もなくなっている。

20250227-yakkadai-kaitai.jpg
神戸薬科大学 1号館解体工事中

大学の正門横では、エスカレーターの工事も行われている。屋外にエスカレーターとは、なんとも贅沢な設備だ。それよりも、10分ごとに駅から教職員専用の自動運転循環バスを走らせたほうが、「駅から正門までの激坂」を回避できて喜ばれるんじゃないかとも思う。

中国の一部都市で実用段階にある自動運転EVバスを、日本政府が規制緩和して走らせるだけの「中国に完敗したと認める勇気」があるかどうか...。

米価格の暴騰対策で、ほとんど効果のなさそうな「備蓄米放出」ではなく、輸入関税の一時撤廃「案」すら言論規制して無視しているくらいなので、「日本の自動車産業」と「日本の農業」といった巨大既得権益を守ることしか政官財は考えてないからね。

20250227-gyoumusuper.jpg
阪神 深江駅に向かう途中、業務スーパーに立ち寄る

諸々の食材を買うのと同時に、99円の焼きそば(藤本食品)を購入。

深江駅前にローソンがあるけど、コンビニで焼きそば買うと高価なので、業務スーパーのがちょうどよい。(21円で売ってる150g太焼きそばをソースで炒めたら、99円になったでござる。コンビニの400円は原価を考えたらボッタクリにもほどがある。と投資家の私は思う)

20250227-gyoumusuper-yakisoba.jpg
業務スーパーで99円の焼きそばを購入し、深江駅のベンチで食べる(この写真は堺筋本町のお店で撮影したもの)

■ 阪神本線 深江駅 11:26発 → 西宮駅 → 野田駅 11:54着 (運賃 300円)

20250227-hansin-nisinomiya.jpg
阪神 西宮駅で乗り換え