紅葉の最盛期、暖かな快晴の予報だったので六甲山地の黒五谷を見に行ってきた。
ヤマレコの記事 『 六甲山地 七兵衛山と錦繍の黒五谷 』
■ JR東西線・神戸線 海老江駅 07:06発 → 尼崎駅 → 甲南山手駅 07:32着 (運賃320円)
通勤時間帯が始まる直前なので、ぎりぎり座れるレベル。尼崎駅で2分の待ち合わせで乗り継ぎ、最速レベルで甲南山手駅に到着。
区間 | 時刻 | 所要時間 |
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JR 甲南山手駅 〜 保久良神社 | 07:36 〜 08:03 | 27分 |
保久良神社 〜 金鳥山 休憩所 | 08:03 〜 08:18 | 15分 |
金鳥山 休憩所 〜 七兵衛山 | 08:18 〜 08:49 | 31分 |
休憩 | 25分 | |
七兵衛山 〜 黒五谷第二堰堤 休憩所 | 09:14 〜 09:42 | 28分 |
黒五谷第二堰堤 休憩所 〜 住吉台 登山口 | 09:42 〜 10:35 | 53分 |
住吉台 登山口 〜 阪神 御影駅 | 10:35 〜 11:19 | 44分 |
JR甲南山手駅 〜 保久良神社(登山口)
風呂ノ川(要玄寺川の支流)に沿って保久良神社 登山口を目指す。山肌は紅葉真っ盛り(標高約50m)
早朝登山(参拝)をしている幾人かの高齢者とすれ違う。
保久良神社(登山口) 〜 金鳥山 休憩所
神社の西側を回り込み、前回ここを通ったときに修繕工事中だった公衆トイレが復活しているのを眺めて、金鳥山への階段道へ。
岡本桜回廊の桜並木は、紅葉終盤でほとんど散ってしまっている。オレンジ色に色付いているのはケヤキなど。
保久良神社から金鳥山へ。紅葉終盤の岡本桜回廊(標高約230m)
金鳥山 休憩所 〜 七兵衛山
水平道(森林管理歩道)と六甲山の山頂方向の道が分岐する (標高約350m)
真夏の昼間でも薄暗い、太陽光の弱い冬はもっと薄暗い八幡谷の中腹をトラバースする水平道に入る。
そもそも日当たりの悪い谷の奥まったところを通っている水平道。その中でも数ヶ所は少しだけ日当たりが良い。そんな場所にイロハカエデが植えられている。そして、1箇所だけ真っ赤に紅葉していた。
水平道(森林管理歩道)の数ヶ所にイロハカエデが植えられている。そのうち一番キレイだった場所
もとより花の少ない水平道だが、真冬に目立つヤツデの花が咲いていた。
八幡谷の一番奥、水平道から七兵衛山へ続く道が分岐。ここから再び登り坂。
登山口の保久良神社から47分、七兵衛山の山頂に到着。ここまで見かけた登山者は金鳥山の手前で1人とすれ違い2人を追い越し、七兵衛山の頂上手前で1人とすれ違っただけだった。
平日なので登山者は少なめ。
山頂にある温度計で、気温は10℃。無風。冬にしては暖かい日だ。昼食はいつもと同じく自作のトースト。
山頂から打越峠へ降りるスタート地点、山頂休憩所の方を振り返ると太い幹に小さな山頂標識が取り付けられている。以前は無かったと思うので、最近取り付けられたものだろうか。
七兵衛山 〜 黒五谷第二堰堤 休憩所
山頂から北へ標高差30mほど降りると打越峠に出る。ここにもベンチが置かれて休憩できるようになっていて、登山シーズンの休日に座っている人をよく見かける。今日は平日なので、無人状態だ。
打越峠から黒五谷へ標高差50mほど下って行き、谷底の渓流を渡る。
渓流を渡渉すると太陽光が谷底に差し込み、周囲が明るくなる。
打越峠から五助堰堤へ抜ける道と、黒五谷の谷底を下ってきた道が合流する地点には、イロハカエデの群落がある。
谷底にも関わらず日当たりが良いので、イロハカエデは真っ赤に色付いている。
黒五谷をしばらく遡行すると、オレンジ色に色付いたイロハカエデの群落のなかを通過する
道から外れ、林の中に入ってカエデの写真を撮影している高齢女性を1人見かける。
黒五谷第二堰堤の天端の横まで少しだけ登り坂があり、そこを越えると見事に色付いたイロハカエデの巨木がある。その巨木の下が、湛水池を見下ろす黒五谷休憩所となっている。
最近、誰かが「黒五谷休憩所」の名称銘板をイロハカエデの幹に取り付けたようだ。
休憩所まで登ってきた。ここで引き返し、五助堰堤方向に向かう。
打越峠と五助堰堤を結ぶ道との合流点まで、再び降りてきた。このあたりのカエデの色づきが最も真っ赤だ。とりわけ日当たりが良いのだろうか。
黒五谷第二堰堤 休憩所 〜 住吉台 登山口
北黒五山・黒五山の間を抜ける峠に向けて、少しだけ登る。目の前にイノシシが1匹いて、私の歩いてくる音を聞くとうなり声をあげて走り去っていった。
峠を越えると、六甲砂防事務所が再植林を進めている伐採地に入る。
住吉川沿いに五助堰堤から土樋割峠に向かう「住吉道」に合流する (標高約360m)
ノコンギクとヨメナは見分けがつけにくいうえ、青紫から白まで違う色のものがある。
五助堰堤の周囲は除草があまりされておらず、登山道は背の高い草に囲まれている。
堰堤のすぐ下流にある休憩所には、砂防事務所が立てた説明看板がある。ここの看板は主な砂防堰堤の名称が全て書き込まれているので、とても役立つ良いものだと思う。
五助堰堤から住吉台へ向かう、住吉川右岸の作業道を進む (標高約300m)
右手の崖の上から人が話す声が聞こえてくる。崖の上の山肌は大規模に削り取られ、広大な墓地になっている。声の主は、墓地の参拝客だろう。
住宅地に出る作業道から、谷底に降りる道(住吉道)が分岐する地点
今回は直進し、住宅街を下って御影駅へ向かおうと思う。
住吉台 登山口 〜 阪神 御影駅
五助堰堤の作業道が、住宅地(住吉台)に出る。ここが登山口 (標高約280m)
住吉台の住宅街に出ると、目の前の道をバスが出発していった。エクセル東バス停を起点とし、JR住吉駅前まで向かうコミュニティバスだ。
住宅地といっても、市街地から標高差300mほどある急傾斜の山肌にへばりついている場所だ。住宅の間を結んでいる道路も、まるで山道のようにつづら折りに曲がりくねっている。
登山者しか歩かないであろう、曲がりくねった道路をショートカットする長大な階段
この住宅街に住んでいる人は、通勤・通学・買い物に出かけるのは自家用車か、あるいは1時間に数本しか走らないバスに乗るしか無いのだろう。
地図上では市街地に近くても、とてもじゃないが自転車で出かけるなどできそうにない。
住宅街の間を結ぶ「トラバース道路」にある休憩所。休んでいる住民を見かけることはなかった
白鶴美術館の前まで降りてきた。ここまで来てやっと「普通の」市街地になる。
住宅街の中を下っていくと、かつての粉引き水車を復刻したものが回っている。
灘目の水車
住吉川流域には、江戸時代から水車小屋が多く立ち並び、油絞りや製粉、酒造りのための精米に使われてきました。最盛期には100基近くあった水車をしのび、水車と水路のある親水空間として整備されました。大小2基あり、それぞれ「山田太郎車・次郎車」という愛称がつけられています。
https://www.city.kobe.lg.jp/b07715/kuyakusho/higashinadaku/shoukai/townmap/bunka/gm_09.html
住吉台の登山口から45分ほど歩いて、やっと御影駅に到着。
■ 阪神本線 御影駅 11:26発 → 西宮駅 → 野田駅 11:54着 (運賃300円)