27 September 2024

秋の低山登山開始! 六甲山地 鍋蓋山

この秋初めての登山として、近隣の六甲山地 鍋蓋山に出かけてきた。

ヤマレコの記事 『 六甲山地 鍋蓋山(元町〜大龍寺〜鍋蓋山〜七三峠〜元町)

■ 阪神本線 大阪梅田駅 06:37発 → 元町駅 07:12着 (運賃 330円)

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阪神 大阪梅田駅

山陽本線に乗り入れる直通特急に乗車する。まだ朝早いからか、梅田駅から乗車している客数は、クロスシートの窓際だけがうまる程度。

尼崎駅、西宮駅と停車するごとに乗客が増え、三宮駅に着く頃には通路まで満員。

元町駅で下車し、兵庫県庁前を通って登山口を目指す。

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GPSログ

区間時刻所要時間
阪神 元町駅 〜 登山口・稲荷茶屋07:17 〜 07:4225分
登山口・稲荷茶屋 〜 猩々池07:42 〜 08:0624分
猩々池 〜 大龍寺08:06 〜 08:1913分
大龍寺 〜 鍋蓋山08:19 〜 08:4324分
休憩23分
鍋蓋山 〜 七三峠 〜 猩々池09:06 〜 09:3226分
猩々池 〜 登山口・稲荷茶屋09:32 〜 09:5119分
登山口・稲荷茶屋 〜 阪神 元町駅09:51 〜 10:1423分

阪神 元町駅 〜 登山口・稲荷茶屋

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兵庫県公館

あの、パワハラ知事が居る話題の役所である。マスコミや議員(百条委員会)の無能さ加減も同時にさらけ出した事件の現場でもある。

なぜなら、公益通報者保護法では

  • 1号通報(役務提供先への通報)の場合、通報対象事実が「思料」できればよく、(2号通報:監督官庁への通報のときの要件とされる)証拠や関係者証言など「真実相当性」の添付は不要。(令和2年改正)
  • 2号通報の場合、通報者の氏名等を記載して通報を行った場合、通報対象事実の真実相当性の立証は不要。(令和2年改正)
  • 公益通報者に対して、降格、減給、退職金の不支給その他不利益な取扱いをしてはならない

ということであるから、(抗議の自死を選んだ)兵庫県の元幹部に対して記者会見で「嘘八百」と貶めたり、組織を挙げて取り調べ・不利益処分を課すのは明らかな法令違反だとされる。(一部のマスコミ等で、専門家・評論家はこの点を厳しく指摘している)

そもそもこの事件は、知事の「おねだり疑惑」「パワハラ疑惑」ではなく「金融機関への補助金を増額し、阪神優勝パレードの協賛金としてキックバックをさせた背任行為」という刑事事件性が問われる問題だ。

だからこそ、公益通報者保護がなされなかったことが問題なのだ。

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兵庫県庁 2号館・3号館

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相楽園 (明治期に造られた回遊式日本庭園)の正門

元町駅から兵庫県庁前を通り、一直線に市街地の道を登っていくと、突き当りが諏訪神社の一の鳥居。

その西側より再度谷の坂道に入る。

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再度谷の坂道を登る(諏訪神社 一の鳥居付近)

山手女子高校のすぐ前、再度谷に大量に生えている葛の木に花が咲いている。

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葛の花

半透明の和菓子、葛(くず)の原料である。花はシロップやアロマオイルとしても使えるらしい。

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大師道にある20丁の丁石 (山手女子高校の横付近)

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満砂状態の諏訪山第二堰堤

流木を受け止める鋼製スリット部分だけ有効であれば、流砂を食い止める機能が消失していても、良いという判断なのだろうか。(浚渫しないの?)

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ツユクサ (これで、上下2輪の花)

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稲荷茶屋の先にある再度谷 登山口。15丁の丁石がある (標高約140m)

登山口・稲荷茶屋 〜 猩々池

登山口を過ぎると、すぐに再度第二堰堤がある。この堰堤の上を、別の堰堤(再度西堰堤)の工事をするための資材運搬ロープウェイが走っている。

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再度第二堰堤

このあたりから、大龍寺を通過する頃まで、ハエの一種「メマトイ」が頭の周りをブンブン飛び回り不快極まりない。適宜、手で払い落とさないと、目に寄生虫(東洋眼虫という線虫)を産み付ける怖い害虫だ。

防止や服の襟口などにハッカ油スプレーを塗っておくと効果があるとか...。

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8丁の丁石と登山道(大師道)(標高約220m)

再度谷川に沿って登山道を登っていくと、猩々池に到達。

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猩々池 (標高約280m)

池の水位はだいぶ低い。最近、まとまった雨が降ってないからね。

猩々池 〜 大龍寺

猩々池の西を回り込んで大龍寺を目指す。池の北端、初夏に来たときに工事中だった場所に、休憩所の東屋が完成している。

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休憩所 ふたたびキャビン

なぜ神戸市は、この場所に小屋のような壁に囲まれた休憩所を作ったのだろう。今は完成したばかりだから掃除が行き届いているが、そのうち、施工業者がサービスで掃除しなくなれば、蜘蛛の巣だらけになってしまう。それに、わざわざ壁を作るから内部が薄暗く、ここで休憩しようという気分にならない。

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大龍寺に到着する直前の階段に、1丁の丁石

大龍寺(Wikipediaより抜粋)
768年に和気清麻呂は勅許を得て、聖如意輪観世音菩薩像を建立した堂に祀り、摩尼山大龍寺と名付けたという。これが当寺の始まりであるという。

804年には空海が唐に渡る直前に当寺に参詣し、その帰国後、再度当寺に参詣したという。その話から当寺の山号は次第に再度山と呼ばれるようになったとする。

現在の伽藍は江戸時代初期以降に再興されたものである。

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大龍寺 仁王門前の石段

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大龍寺 仁王門

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大龍寺 本堂(大師堂)

大龍寺 〜 鍋蓋山

大龍寺から全山縦走路をコース開始地点の須磨に向かって逆向きにたどる。坂道を登っていくと、犬を散歩させている人が居る。麓から1時間近く散歩につれてきているのだろうか。

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再度越の分岐点を通過し、全山縦走路を進む (標高約400m)

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この付近の全山縦走路は、眺めの良い場所もある

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再度越から鍋蓋山まで、約1kmの尾根道が続く

尾根道はアップダウンがそれほどなく、気持ちよく進める。

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七三峠への分岐点。前方の木段を登ると、1分ほどで鍋蓋山の山頂

鍋蓋山の山頂展望台(標高486.5m)に、他の登山者はいなかった。山頂標柱のまわりにはクマバチ(のような)大きな蜂が1匹と、無数のトンボが飛び回っている。

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鍋蓋山の山頂展望台、明石海峡方向

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鍋蓋山の山頂展望台、中央区・兵庫区・長田区の方向

空には雲が多く、低いところにある雲は東から西へ早く動き、上空の雲はあまり動いているようには見えない。熱帯低気圧が和歌山の沖から北東に向かっている影響で、大阪湾より東は曇り、兵庫より西は晴れだ。

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鍋蓋山の山頂標柱

「トイレまで1800m」と表示されている。一体どっちの方向なのかわからないが、1.8kmも向こうのトイレを表示しても、ほぼ役に立たない情報だ。

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昼食(マーマレード・トースト、ちくわ×3本、焼きインゲン)

鍋蓋山 〜 七三峠 〜 猩々池

下山は、七三峠から二本松林道を通って猩々池へ(1.5km)。往路の大龍寺を経由するルート(2.1km)より600mほど近い。

しかし、二本松林道に出るまでの山道が蜘蛛の巣だらけで少し後悔した。その上、イノシシに荒らされまくった山道で蛇にも出会った。(模様がない茶色い蛇なので、マムシやヤマカガシではなく、ジムグリとかヒバカリとかいう毒がない蛇だと思う)

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鍋蓋山から七三峠への道。イノシシが掘り返し荒れた急坂 (このあたりで蛇が出た)

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七三峠 (標高約350m)

七三峠の標柱が見えたら、左後方へ曲がる。ここから二本松林道までの間にたくさんの蜘蛛の巣があった...

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七三峠からの山道が、二本松林道の末端に降りてきた地点 (標高約340m)

原木椎茸の栽培場の横をすり抜け、林道の「本道」に出て更に歩く。このあたりは野鳥の観察スポットなのだが、きょうは林道で野鳥観察の人を見かけなかった。

林道に入ってからメマトイが再び頭の周りにまとわりつく。林道の日当たりの良いところにはトンボがいて、そこだけメマトイのようなハエは存在しなくなる。トンボの威力はすごい。

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原木椎茸栽培場の前 (ここで、二本松林道の「本道」に合流する)

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二本松林道 (原木椎茸 〜 猩々池)

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猩々池 (標高約290m)

猩々池まで戻ってきた。大龍寺経由での「登り」は37分、七三峠経由での「下り」が26分。こんど、大龍寺経由の「下り」で時間を測ってみよう。

猩々池 〜 登山口・稲荷茶屋

再度谷川沿いの大師道をどんどん降りて行き、登山口まであと少しのところにある「再度西堰堤工事」の場所に差し掛かる。

再度谷川を横切って張られたワイヤーロープに、コンクリートバケットが吊り下げられ轟音を立てて走っていく。

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再度西堰堤工事の看板類

登山道脇に掲示された看板類には

・再度西堰堤工事
・工期末 令和7年2月28日
・発注者 国土交通省 六甲砂防事務所
・請負者 (株)木島組

正面図が掲示されていた。

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再度西堰堤 下流側正面図

図から読み取れるのは

・堰堤高 12.5m
・堤長 40.85m
・水通し標高 EL=173.200m

位置図や平面図は掲示されておらず、降雨等の警戒基準を説明する掲示からは、堰堤は再度谷川の左岸側、再度ドライブウェイとの間にあるような広域地図になっている。

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登山口にある稲荷茶屋

登山口・稲荷茶屋 〜 阪神 元町駅

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稲荷茶屋の下流側、再度谷川を渡る「ひよこ橋」

「ひよこ橋」を渡ったところには、「ヒヨコ地蔵尊」。通るたびに気になる命名だ。

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ヒヨコ地蔵尊

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元町駅前の快活CLUBで、30分間休憩 (250円/30分)

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神戸元町 南京町(中華街)の壁画

■ 阪神本線 元町駅 10:57発 → 尼崎駅 → 野田駅 11:34着 (運賃 320円)

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阪神 野田駅