「梅雨明け10日」は天候が安定し晴れるはずだが、昨今はそうでもないようだ。(ちなみに、東海・関東の梅雨明けは7月18日)
7月18日から19日にかけて、双六小屋で1泊する登山を計画していたが、19日の天候が「雨の可能性が高い」ため中止した。
岩が敷き詰められた登山道「小池新道」を(コースタイムの7割以下のスピードで)足早に降りるとき、スリップするのが怖かったからだ...。
大阪東梅田から新穂高への夜行バス(運賃8,000円)は、100円のキャンセル料。双六小屋(1泊9,500円)は前日までのWeb上でのキャンセルだったので、キャンセル料は請求されなかった。
来週以降は、どこの山小屋も夏休みの大混雑で予約が取れない上、そもそも人間嫌いの私が混雑した登山道や山小屋に近づくことはありえない。
GPVを参照していると思われるMountain Weather Forecastでは、「曇り」予報
気象庁の予報文では、GPVで雨予想に対する文言などは見られない。大きな意味の「概ね曇り」の範囲内なのだろう。
2024年07月18日10時39分 岐阜地方気象台 発表
岐阜県は、おおむね晴れています。
18日は、高気圧に覆われるため晴れますが、湿った空気の影響で夜は雲が広がり、夜遅く雷を伴った雨の降る所があるでしょう。
19日は、引き続き高気圧に覆われて晴れる所もありますが、湿った空気の影響でおおむね曇りとなり、午後は雷を伴った激しい雨の降る所がある見込みです。
18日の深夜から降り出す弱い雨は、次の日にかけてしとしと降り続く予想
天気図や雲量予想ではわからない「隠れた前線(のようなものの大気の乱れ)」が、AM3時に福井県から石川県に上陸し、AM6時に岐阜県の真ん中あたり、AM9時に長野へ抜けていくようにも見える。
つまり、ちょうど下山しているその時、AM6時〜9時に頭上を前線が通過していくような形になる。確実に天候が荒れそうだ。
MSMでは、AM6時以降は小雨予想になっている。また、ECMWFの地図表示では、等圧線のくびれが中部地方にあり、ここが見えない前線ではなかろうか。
実際の天気はどうだったのか
18日は、午前中は高層雲があるが晴れ。午後は次第に中層雲がびっしりと並んで曇ってくる。
19日は標高2300mより上に雲が掛かっているが、その下には雲はない。気象庁のレーダーにも、雨雲は全く観測されておらず、GPVの数値予報は大ハズレだった模様。
登山に行っても全く問題ない状況で、判断ミスだった...
Webカメラ
南岳のWebカメラで見た 笠ヶ岳〜弓折岳〜樅沢岳の稜線の天候は、次の組み合わせ写真。 19日(金曜日)の天候は標高2300m〜2400mあたりから上に雲が掛かっていて、おそらくその中は小雨だと思われる。(南岳の気象観測データでは、雲に突っ込んでいる状態では降雨水量が観測されている)
新穂高ロープウェイの西穂高口駅のWebカメラで見た 笠ヶ岳付近の稜線の天候は、次の組み合わせ写真。こちらは、雲の下限より低い標高2100m付近のロープウェイ野駅からのライブカメラなので、穂高岳の稜線が雲に隠れている時間帯でも視界が開けていて、笠ヶ岳の稜線の状況がよく分かる。