19 June 2024

布引の滝から鍋蓋山へ、梅雨入り前の森林浴

今週末から梅雨入りしそうな天気予報となり、その前の晴天日となった今日、布引の滝から鍋蓋山へ森林浴にでかけてきた。

ヤマレコの記事 『 布引の滝から鍋蓋山へ、梅雨入り前の森林浴

20240619-tracklog.jpg

GPXファイルをダウンロードする

区間時刻所要時間
三宮駅 〜 新神戸駅 : 1.7km07:16 〜 07:3418分
新神戸駅 〜 布引の滝 〜 布引貯水池 : 1.6km07:34 〜 08:0127分
布引貯水池 〜 市ケ原 : 1.3km08:01 〜 08:1918分
市ケ原 〜 大龍寺 : 1.4km08:19 〜 08:4324分
大龍寺 〜 再度越 〜 鍋蓋山 : 1.4km08:43 〜 09:0926分
鍋蓋山 〜 猩々池 : 1.7km09:17 〜 09:4023分
猩々池 〜 元町駅前 快活CLUB : 4.1km09:56 〜 10:4044分
元町駅前 快活CLUB 〜 元町駅11:11 〜 11:121分

■ 阪神本線 大阪梅田駅 06:37発 → 神戸三宮駅 07:09着 (運賃 330円)

特急列車は梅田を出発した時点で、クロスシートの窓際の席だけが埋まっている5割程度の乗車率。しかし、尼崎駅で大量の乗客が乗り込んできて通路まで満員に。野田から急行に乗車して尼崎で特急に乗り換えると、座れないわけだ...

20240619-hansin-umeda.jpg
阪神 大阪梅田駅

三宮駅 〜 新神戸駅 : 1.7km

20240619-sannomiya-flowerload.jpg
三宮駅付近のフラワーロード

ビルに囲まれるフラワーロードを20分ほど歩くと、新幹線の新神戸駅。

20240619-sinkobe-01.jpg
新神戸駅付近の高層ビル

左側は37階建てのANAクラウンプラザホテル神戸(1988年建築)。右側は42階建てのマンション「ジークレフ新神戸タワー」(2009年建築)。三宮や新神戸の周辺にタワマンが少ないのは、神戸市がタワマン禁止条例を定めているからだとか。

マンション供給量を減らして、資産価値が他都市より上がっているかといえば、そうでもなさそうだ。

地域別3LDK市場動向 (PRTIMESより, 単位 万円)
市区2012年2022年上昇率
23区5497900463.8%
さいたま市4136662360.1%
千葉市3101489457.8%
横浜・川崎・相模原市4200626449.1%
名古屋市3654563554.2%
大阪市3631665383.2%
京都市3996650562.8%
神戸市3599519944.5%

20240619-sinkobe-02.jpg
新神戸駅の高架下をくぐる。ここが登山口

市ケ原まで3.7kmとの巨大表示があるが、GPSログで実測した距離は2.9kmほど。どういう経路で3.7kmと算出したのだろうか。

新神戸駅 〜 布引の滝 〜 布引貯水池 : 1.6km

新神戸駅から住宅街を抜け3分ほど歩くと、雌滝がある。昨日、激しい雨が降ったため水量が激増している。

20240619-nunobiki-medaki.jpg
奥に見える布引の滝(雌滝)と、水道の取水堰を流れ落ちる手前の滝

20240619-fujiwarayositune-kahi.jpg
藤原良経(九条良経)の歌碑

山人の 衣なるらし 白妙の
      月に晒せる 布引のたき

20240619-fujiwarasi.jpg
藤原氏略系図と、九条家 藤原良経(系図で見てみよう より。九条家 生年を赤紫で追記)

布引の滝(雄滝)まで、三宮から30分でやってきた。標高は110mと高くはないが、それなりに登ってきたような気がする。

20240619-nunobiki-odaki.jpg
布引の滝(雄滝)

雄滝から急な坂道を登ると、標高150mの見晴らし台に出る。午前中は逆光だが、

20240619-miharasidai-01.jpg
見晴らし台 (標高約160m)

20240619-miharasidai-02.jpg
見晴らし台からの眺め。逆光でまぶしい

川沿いに進んでいくと、「つる草」(=かずら)が撤去されて単なる鉄製の吊橋になった「猿のかずら橋」がある。

20240619-kazurabasi.jpg
猿のかずら橋

昨日の大雨の影響なのか、布引ダム(五本松堰堤)の越流堤から流れてくる「五本松かくれ滝」が轟音を立てて流れ落ちている。

20240619-gohonmatu-kakuretaki.jpg
貯水池上流の分水堰堤で切り分けられた水と、貯水池の余水吐(洪水吐)でオーバーフローした水が流れ落ちる「五本松かくれ滝」

20240619-gohonmatuentei-01.jpg
布引ダム(五本松堰堤)

20240619-gohonmatuentei-02.jpg
つづら折りの坂道を登り、布引ダム(五本松堰堤)の堤体上に出る (標高約200m)

市ケ原(登山道)へは、写真右側の余水吐(洪水吐)に架けられた管理橋を進む。

昨日の大雨レベルでは貯水池の水位はさほど上がらず、余水吐(洪水吐)からは一滴の水も流れ出していない。

20240619-gohonmatuentei-03.jpg
布引ダム(五本松堰堤)の余水吐(洪水吐)と管理橋

布引貯水池 〜 市ケ原 : 1.3km

20240619-nunobiki-itigahara.jpg
布引貯水池の遊歩道を最上流まで歩き、市ケ原への道路に出る (標高約235m)

すぐ目の前に紅葉の茶屋がある。以前、ここにはおとなしい白い犬が居たような...。

20240619-kouyoutyaya.jpg
紅葉の茶屋 (標高約240m)

20240619-itigahara-01.jpg
市ケ原 桜茶屋前の分岐点。大竜寺へは左の階段を河原へ降りる。直進すると生田川沿いのトゥエンティクロス経由で摩耶山へ

市ケ原 〜 大龍寺 : 1.4km

20240619-itigahara-02.jpg
市ケ原を流れる生田川。このあたりは広い河原になっている (標高約240m)

新神戸から大竜寺まで続く「市道 布引大竜寺線」は、市ケ原で生田川を渡るルートになっている。生田川に架かる橋は人が渡るのがやっとな木張りの橋。これが市道...

20240619-itigahara-03.jpg
市ケ原で生田川を渡る

20240619-itigahara-dairyuji-01.jpg
生田川を渡り、再度東谷の山道を進む。これも市道なのでしょうか...

しばらく行くと、立派な舗装道路となる。

20240619-itigahara-dairyuji-02.jpg
再度東谷に沿った市道「布引大竜寺線」を進む(標高290m付近)

道の突き当りは再度山ドライブウエイの合流点で、そこに大龍寺の山門がある。

20240619-dairyuji-sanmon.jpg
大龍寺 山門(赤門) (標高約330m)

坂道を登ると大師道と合流する広場があり、さらに石段を登っていくと仁王門がある。

20240619-dairyuji-nioumon.jpg
大龍寺 仁王門

20240619-dairyuji-niou.jpg
大龍寺 仁王門の仁王

仁王門をくぐり抜け、更にその先も石段が続いている。

20240619-dairyuji-isidan.jpg
大龍寺の石段 (仁王門 〜 大師堂)

20240619-dairyuji-taisidou.jpg
大龍寺 大師堂(本堂) (標高約380m)

本堂の前を左へ折れると、再度越(峠)の登山道に出る。登山道は、大龍寺の境内を経由するコースと、境内の脇を迂回しているコースがあるが、どちらを選択しても「登り一辺倒」なので、獲得標高が無駄になることはない。

大龍寺 〜 再度越 〜 鍋蓋山 : 1.4km

大龍寺の境内を出て、再度越への山道を3分ほど歩くと分岐点。

20240619-futatabikoe-bunki.jpg
再度越(峠)手前の分岐点。鍋蓋山へは直進、再度公園へはここで右折

森林植物園に行くときは、ここを右折していたが、今回は直進し六甲全山縦走路を歩く。

20240619-zenzanjyusou-01.jpg
再度越から鍋蓋山方向の全山縦走路を見る

標識には「新神戸駅 4.0km」「諏訪山公園 3.6km」と書かれていて、ここからなら布引ダム経由で新神戸・三宮より、大師道で元町のほうが断然近距離だ。

20240619-zenzanjyusou-02.jpg
再度山から鍋蓋山への、尾根上の全山縦走路を歩く (標高約410m)

今日の天気予報は「晴れ」だが、地表付近は霞がかかっている。大阪湾を挟んで向こうに見える金剛山地は、半分より上だけが雲(霧)から頭を出した状態だ。

20240619-zenzanjyusou-03-view.jpg
鍋蓋山への稜線上から、大阪平野・金剛山地が見える

20240619-zenzanjyusou-04.jpg
稜線上を微妙に登ったり降りたりの全山縦走路 (標高450m付近)

先週通った七三峠への分岐点をすぎると、すぐに鍋蓋山の山頂だ。

20240619-zenzanjyusou-05.jpg
七三峠への分岐点。鍋蓋山へは直進して100mほど

20240619-nabebutayama-01.jpg
鍋蓋山の山頂広場(標高486.1m)。標識のある松の少し左に、明石海峡大橋が見える

霞の具合は先週よりマシで、明石海峡大橋がくっきりと見えている。

三角点のある山頂広場と、数メートル下にもベンチのある展望広場があり、休日は多くの登山者がやってくるのだろう。

20240619-nabebutayama-02.jpg
鍋蓋山の山頂広場から数m下にある展望広場

この山頂の標高は、地理院の三角点データでは486.14メートル(地理院地図の表記は486.1メートル)。しかし、山頂に立てられた私設標識では486.5メートルとなっている。一体どっちが正しいのか...

20240619-nabebutayama-kijyunten.jpg

20240619-nabebutayama-03.jpg
鍋蓋山の山頂標識の標高は486.5メートル

鍋蓋山 〜 猩々池 : 1.7km

ここから先、元町駅に降りるまでは先週の登山と同じルートをたどる。六甲全山縦走路のようにジグザグの尾根上を登り降りしながらではなく、ほぼ直登ルートを下るため効率が良い。

20240619-nabebuta-sitisantoge.jpg
鍋蓋山から七三峠へ向けて、急坂を下る (標高430m付近)

20240619-sitisantoge.jpg
七三峠の道標が見えてきた。二本松林道へは道標で左後方へ折れる (標高約350m)

20240619-nihonmaturindou-01.jpg
七三峠からの道が、二本松林道に合流する

20240619-genbokusitake.jpg
二本松林道から見た「原木しいたけ栽培場」の資材置き場

20240619-nihonmaturindou-02.jpg
原木しいたけ栽培場の横を通り過ぎ、二本松林道を更に下る

先週と同じく、大きな望遠レンズを持ったバードウオッチャーが林道脇で鳥を狙っていた。このあたり、珍しい鳥が居るのだろうか。Googleで「二本松林道 探鳥」などと検索すると、たくさんのWebページがヒットするので、その世界では有名な場所なのだろう。

今回も昼食は猩々池の東屋で食べる。前回と同じく、ビーグル犬を連れた男性が休憩しに来ていた。市内からここまで散歩に来るのだろうか...

20240619-syoujyouike-01.jpg
猩々池(しょうじょういけ)の東屋 (標高約280m)

20240619-syoujyouike-02.jpg
猩々池

20240619-lunch.jpg
今日の昼食も、トースト(ピーナツバター)、焼き竹輪、焼きインゲン

猩々池 〜 元町駅前 快活CLUB : 4.1km

20240619-taisimiti-01.jpg
猩々池から大師道を降りていくと、池から流れ落ちる水が滝のようになっている

20240619-syoujyouike-03.jpg
猩々池から流れ落ちる滝が、再度谷川の源流となる

20240619-taisimiti-02.jpg
諭鶴羽堰堤の横を通過する大師道 (標高約230m)

20240619-taisimiti-03.jpg
再度谷川の右岸、左岸と小さな橋を渡りひたすら下っていきます (標高200m付近)

猩々池の前より20分ほど大師道を下っていくと、公衆トイレと稲荷茶屋がある登山口。ここより先は、普通の舗装道路になる。

20240619-inarityaya.jpg
大師道の登山口にある稲荷茶屋 (標高約140m)

20240619-inarityaya-ajisai.jpg
稲荷茶屋のアジサイ

道路沿いに面白い名前の地蔵尊がある。ヒヨコ地蔵尊...

なにゆえ「ヒヨコ」。山渓オンラインによれば神戸ヒヨコ登山会が建立したので、この名前になったと書かれている。

「毎朝登山」100年 大正時代に発足、神戸ヒヨコ登山会 (神戸新聞より)
険しい山を制することが目標ではなく、登山を通じて体力作りと健康維持に励む。「自分たちは登山に関しては素人。いつまでも謙虚な姿勢で山に登ろう」との思いから「ヒヨコ」と名付けたという。

20240619-hiyokojizou.jpg
ヒヨコ地蔵尊 (標高約130m)

20240619-hansin-motomati.jpg
JRの高架を越えて、道路を挟んだ南側にも阪神元町駅の入口がある

先週に引き続き、元町駅入口の斜め向かいにある快活CLUBへ。100円クーポンが配信されてきたので、それを使うためでもある。

20240619-kaikatu-01.jpg
快活CLUB 元町駅前店

20240619-kaikatu-02.jpg
快活CLUBのオープンシート「飲み放題カフェ」。最低チャージは30分210円

30分で飲み物を飲むだけなら、快活CLUBがお得。それ以上の時間をまったり過ごすなら、サイゼリヤのドリンクバー単体のほうがお得になる。

20240619-kaikatu-03.jpg
快活CLUBのドリンクバーとソフトクリームサーバ

元町駅に行くと、列車遅延5分の構内放送が流れている。運良く、5分遅れてやってきた特急列車にギリギリ乗車できた。

■ 阪神本線 元町駅 11:07発 → 尼崎駅 → 野田駅 11:45着 (運賃320円)

20240619-hansin-noda.jpg
阪神 野田駅