ヤマツツジが満開であることを願って、比叡山に登ってきた。
ヤマレコの記事 『 比叡山 ツツジ満開のつつじヶ丘(坂本〜雲母坂) 』
区間 | 時刻 | 所要時間 |
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JR比叡山坂本駅 〜 日吉大社 赤鳥居前 :1.2km | 08:14 〜 08:27 | 13分 |
日吉大社 赤鳥居前 〜 延暦寺 根本中堂前 :2.9km | 08:27 〜 09:31 | 64分 |
延暦寺 根本中堂前 〜 つつじヶ丘 :1.6km | 09:31 〜 10:06 | 35分 |
つつじヶ丘 〜 比叡駅前 :1.0km | 10:30 〜 10:43 | 13分 |
比叡駅前 〜 音羽川砂防堰堤(雲母坂登山口):7.3km | 10:43 〜 11:37 | 54分 |
音羽川砂防堰堤(雲母坂登山口)〜 修学院駅前 :1.7km | 11:37 〜 12:01 | 24分 |
修学院駅前 〜 出町柳駅 :2.9km | 12:01 〜 12:30 | 29分 |
■ 京阪 本線 中之島駅 06:22発 → 天満橋 → 七条駅 07:25着 (運賃 490円 → 株主乗車券400円)
4月19日の愛宕山登山と同じく、京阪とJRを組み合わせて「時間は掛かるが運賃最安値」の乗り継ぎを選択した。
天満橋で乗り換えた特急列車は、後ろの車両に行くほど空いている。天満橋から乗車しても、隣に誰も座っていないクロスシートの席を確保できた。
七条駅から京都駅まで、約1km歩いて乗り継ぐ。同じことを考えている人も多いようで、サラリーマン風の人たちが同じコースを歩いている。
■ JR湖西線 京都駅 07:47発 → 比叡山坂本駅 08:04着 (運賃 330円)
坂本駅ではたくさんの高校生が下車し、比叡山の登山口に向かう県道316号(日吉大社の参道)を歩いていく。比叡山高校・中学校が日吉大社の赤鳥居のすぐ横にあるからだ。
日吉大社の参道(県道316号)と、右側の小高い山の頂上付近に巨大な寺社建築が見える
小高い山は標高381mの八王子山で、頂上付近の巨大な建築物は日吉大社牛尾宮(牛尾神社)と三宮(三宮神社)。
日吉大社 赤鳥居前 〜 延暦寺 根本中堂前 :2.9km
赤鳥居の横が、実質的な比叡山へ向かう登山道のスタート地点。
赤鳥居の横、登山口の階段の左側の敷地は比叡山高校・中学校の校舎。にぎやかな学生の声が聞こえてくる。
延暦寺 表参道のはじめのうちは緩やかな登り (標高270m付近 五丁の丁石がある)
延暦寺 表参道は登るほどにガレてきて、えぐれてガリー化している (標高550m付近)
延暦寺 表参道は標高590m付近からコンクリート舗装の道となる
コンクリート舗装しているところが、延暦寺の「実質的」な境内なのだろう。
境内に入り最初に現れた建物が法然堂。ここには「法然上人得度御旧跡碑」がある。登山口(日吉大社の赤鳥居)からここまで、すれ違った登山者は2人だけだった。
宿坊 延暦寺会館の横から急な階段を登ると文殊楼がある。
文殊楼の横を通り、こんどは急な階段を降りると根本中堂。数人の観光客が、工事会社が掲示した説明看板を眺めている。
登山者は拝観料を払っていないので、これらの建物の中を見ることはできない。
延暦寺 根本中堂前 〜 つつじヶ丘 :1.6km
休憩所のトイレを拝借し、更に先へ進む。
緩やかに境内の道を登っていくと、朱色に塗られた鐘楼。「開運の鐘1打100円」の札が掛かっている。
韓国語を話す夫婦が賽銭箱に100円入れて鐘をついていた。日本語しか書いていない注意書きが読めるんだ...
ここまで、見かけた参拝客・観光客は5人ほど。平日だから空いているのだろうか。
阿弥陀堂のあたりが、この付近の最高標高地点。東塔と阿弥陀堂の間を抜けて、比叡山ドライブウェイ沿いの遊歩道に降りる。
拝観料を払う料金所があるが、境内から外へ向かうため、スルーして通り過ぎる。
ドライブウェイ沿いの遊歩道の先に、西塔地区へ続く陸橋がある。今回は陸橋は渡らず直進
鎮護国家の石碑の横を通り過ぎ、まだまだ緩やかな坂道は続く。
今回の登山ルートで最高地点となる「つつじヶ丘展望台」に到着。延暦寺からここまで、4人位のハイカーとすれ違ったが、運よく展望台には誰もいなかった。
ツツジは満開を過ぎて、きれいな状態を保つ限界の時期に達しているようだ。中には花がしおれかけているものもある。
つつじヶ丘展望台から斜め右(北西)方向の景色。眼下に大原の集落が見える
つつじヶ丘展望台から斜め左(南西)方向の景色。スキー場跡の杉林の向こうが京都市街地
つつじヶ丘 〜 比叡駅前 :1.0km
誰もいない静かな景色が、地上からケーブルカーが到着した途端、インバウンド公害の中国人30人〜40人ほどが、わめき叫びながらロープウェイ駅に行列を作っていた。
叡山ケーブル 比叡駅の横にある、撮影スポットから見た京都市街地
ここからは宝ヶ池の国際会議場と、その向こうに京都市最高峰の愛宕山が見えている。
叡山ケーブル 比叡駅から見る京都市街地の眺め(市街地北半分が見えている)
叡山ケーブル比叡駅から雲母坂登山道を少し行ったところにある 京都市防災無線局 比叡山中継局
この無線鉄塔のすぐ横に、「比叡ビュースポット」の看板が立てられていて、京都市街地南部から大阪平野まで一望できる場所になっている。
比叡ビュースポットから見た京都市街地の南半分から大阪平野までの眺め
生駒山、金剛山から紀泉山地まで大阪を取り巻く山々がはっきりと見えるほど、きょうは空気が澄んでいる。
比叡ビュースポットから見た大阪市街地。あべのハルカスがはっきりと見える
比叡ビュースポット直下の大規模倒木の真ん中を通過(標高約620m)
雲母坂を登ってくる高校生くらいの学生と、次々とすれ違う。引率している先生と思われる人に聞いてみると、遠足だとのこと。元気の良い高校生にとっては、比叡山はお散歩程度の難易度なのかもしれない。
全学生が固まって登ってくるのではなく、数人ずつの少人数グループに散り散りになって登ってくるのは、すれ違う登山者、追い抜いていく登山者への配慮を感じた。
多くのハイカーが通り、深くえぐれてガリー化が進んだ雲母坂(標高500m付近)
300mほどなだらかな坂を降りていくと、八瀬比叡山口駅から登ってきた道との合流点に「水飲対陣之跡」碑がある。
明日、行われるトレイルラン大会のお知らせが掲示されている。Web検索すると、去年の成績がわかる。
- 50マイル(約80km)コース 9時間20分
- 50km コース 5時間41分
- 23km コース 2時間10分
私がきょう歩いているコースが14kmで4時間なので、トレラン選手はすごいスピードだ。
水飲対陣之跡碑の向かい側に、比叡山トレイルラン2024のお知らせ掲示
馬の背(標高340m付近)をしばらく歩くと、修学院離宮の東側に出る
修学院離宮の東側に沿った登山道は、えぐり取られ方が激しくガリー化しているので、迂回路ができている。
雲母坂 修学院離宮東側の登山道の迂回路表示(登り口側 標高約250m)
登山口の目の前には、音羽川砂防堰堤群の最下流部がある。堰堤の水通しレベルまで砂が溜まった状態なので、防砂機能はほぼ失われている。
音羽川砂防堰堤 副堤とほぼ満杯となった沈砂池 (雲母坂登山口は対岸の副堤付け根辺り)
堆砂部の横に説明板が立っていて、『約2300m^3の沈砂池は約5年に1回 浚渫して堆積能力を回復させている』旨が強調されている。
本堤はこの副堤を越えた少し向こうにあるそうだが、この時点では全くわからなかったので、ここで引き返してしまった。(全体のイラストマップは、最下流の道路沿いにあったため)
音羽川砂防堰堤(雲母坂登山口)〜 修学院駅前 :1.7km
上の写真の右側、音羽川の対岸は修学院離宮の敷地だ。
洗濯をする場所なのか、畑で取れた野菜を洗う場所なのか...
■ 京阪本線 出町柳駅 12:35発 → 京橋 → 中之島駅 13:45着 (運賃560円 → 株主乗車券 400円)