19 April 2024

愛宕山(保津峡駅〜水尾・農林道、つつじ尾根)

久々に京都の愛宕山に登る。ちょうど満開のツツジを見るために「つつじ尾根」を通り、登りで使ったことがない「農林道」を組み込んだコースを今回は選択。

ヤマレコの記事『 愛宕山(往路:保津峡駅〜水尾・農林道、復路:つつじ尾根〜保津峡駅)

20240419-tracklog.gpx.jpg

GPXログをダウンロードする

京阪七条駅 〜 JR京都駅(1.3km)07:15 〜 07:2611分
JR保津峡駅 〜 水尾(3.8km)08:00 〜 08:3737分
水尾 〜 愛宕神社 社務所前(2.7km)08:37 〜 09:4063分
愛宕神社 社務所前 〜 愛宕神社(愛宕山)(0.2km)09:40 〜 09:477分
愛宕神社(愛宕山) 〜 愛宕神社 社務所前(0.2km)09:47 〜 09:558分
愛宕神社 社務所前 〜 水尾分かれ(1.2km)10:11 〜 10:3019分
水尾分かれ 〜 JR保津峡駅(3.5km)10:30 〜 11:3060分

■ 京阪本線 中之島駅 06:12発 → 天満橋 → 七条駅 07:14着 (運賃 490円、株主乗車券 390円を利用)

20240419-keihan-nakanosima.jpg
京阪 中之島駅

中之島駅から乗車する列車が空いているのは「いつもどおり」だが、天満橋で乗り換えた快速急行は(途中の京橋駅から)満員状態。乗客は通勤客と思われるオッサンばかり。こんな朝早くから、遠距離通勤ご苦労さまなことだと思います。

七条駅で下車し、約1kmほど歩いて京都駅へ。七条駅から京都駅へ、私と同じように歩いて乗り継ぐ客がたくさんいて、碁盤の目状の街路を好みの経路でバラけながら歩いていく。

20240419-kamogawa.jpg
七条大橋から見た鴨川

20240419-jrkyoto.jpg
JR京都駅 中央口

■ JR山陰線 京都駅 07:34発 → 保津峡駅 07:56着 (運賃 240円)

山陰線(嵯峨野線)の列車は満員で、3割ほどの客が2駅先の丹波口で下車したが、それでも立ち客で通路が埋め尽くされるほどの混雑度合いだった。

インバウンド公害はほとんど見かけず、通勤・通学客ばかりのようだった。インバウンドが襲来する時期には、積み残しが出るくらい満員になるそうで、JRに苦情が多く寄せられていると報道されているのを見たことがある。

20240419-jahozukyou.jpg
JR保津峡駅

保津峡駅では5人程度のハイカーが下車した。

駅の前にある小さなロータリーに、水尾行きのバス停がある。時刻表には「火曜・金曜 運休」と書かれている。一度乗ってみたいが、なかなかその機会がない。

20240419-mizuo-bus.jpg
水尾行きコミュニティバスの保津峡バス停

20240419-jahozukyou-ekimae.jpg
JR保津峡駅の駅前広場

バスが無いなら、水尾まで4km歩くしかない。

JR保津峡駅 〜 水尾(3.8km)

20240419-hozukyouhasi.jpg
保津峡橋

保津峡橋を渡り、水尾川の左岸に沿った府道50号を歩く。

20240419-fudou50gou.jpg
府道50号

水尾まで3.8km 標高差200mほど、ゆるゆると登る。

1.7kmほど歩いた地点に明智越え分岐があり、この分岐を左へゆくと水尾川を渡り対岸にある標高400mほどの稜線を経て亀岡盆地に抜けることができる。

明智越え(亀岡市Webページより
保津町から京都市右京区水尾に至る、保津川左岸の尾根沿いの山道は、亀岡から愛宕山へ登るためのルートのひとつであり、「明智越え」と呼ばれています。明智光秀が主君織田信長を討つために本能寺へ向かう際に、この道を通ったことから「明智越え」と呼ばれるようになったという説もありますが、光秀が愛宕神社に参詣するためにしばしば通ったことから、この呼び名がついたと考えられます。

20240419-aketigoe-bunki.jpg
府道50号 明智越え分岐。左の道を降りると亀岡盆地に向かう明智越えの道に接続する

道路脇の大きな木に、サラシナショウマのようなブラシ状の白い花が咲いている。

20240419-uwamizuzakura.jpg
ウワミズザクラ

20240419-mizuo.jpg
水尾集落の中心部(標高約250m)、標識のある交差点を右折し登山道へ

生徒数ゼロで休校中の水尾小学校の校門には、きれいな枝垂れ桜が咲いている。

20240419-mizuosyou-sakura.jpg
水尾小学校の枝垂れ桜

20240419-nitiniti.jpg
ニチニチソウ

20240419-atagoyama-tozanguti.jpg
水尾簡易水道浄水場の横にある愛宕山登山口(標高約300m)

水尾 〜 愛宕神社 社務所前(2.7km)

愛宕山方向「水尾分かれ」に向かう登山道をしばらく登る。

20240419-mizuo-tozandou.jpg
水尾から「水尾分かれ」に向かう登山道をしばらく登る

登山口から300mほど歩くと、農林道の分岐点がある。標識柱には右方向「愛宕神社」、左方向「農林道(行き止り)」と書かれている。どうしても一般登山者には通ってほしくない理由でもあるのかな。

20240419-nourindou-bunki.jpg
農林道の分岐点(標高約370m)

農林道は標高約370mから標高約860mまでの、標高差約500mを1.9kmの最短コースで結ぶ「登山地図に載っていない」登山道だ。
標高差100mごとに、第1ベンチ・第2ベンチ・第3ベンチと目印的なものがあるので、テンポ良く進むことができる。

20240419-nourindou-01.jpg
倒木が適切に取り除かれ整備されている農林道(標高480m付近)

20240419-dai1bench.jpg
農林道 第1ベンチ(標高約500m)

20240419-nourindou-02.jpg
農林道の第3ベンチまでは、明るい林の中を登る

20240419-dai2bench.jpg
農林道 第2ベンチ(標高約570m)

20240419-nourindou-03.jpg
農林道 標高640mほどの場所で現れた木の根道

20240419-dai3bench.jpg
農林道 第3ベンチ(標高約700m)。ここから先は丸太の階段となる

20240419-nourindou-04.jpg
農林道 第3ベンチの先は薄暗いヒノキ、杉林の中へ (標高約750m)

水尾から表参道の合流地点まで、農林道では誰ともすれ違わなかった。心地よい風が吹き下ろしているので、全く汗をかかずに登りきった。

20240419-nourindou-gouryu.jpg
表参道に農林道が合流する地点 (標高約860m)

20240419-syouboudan-hyousiki.jpg
合流地点のすぐ目の前に、消防団の40/40標識がある

愛宕神社 社務所前 〜 愛宕神社(愛宕山)(0.2km)

20240419-atagojinjya-syamusyo.jpg
愛宕神社 社務所前の表参道

20240419-atagojinjya-isidan.jpg
愛宕神社の石段

20240419-atagojinjya-torii.jpg
愛宕神社 鉄鳥居と神門

鉄鳥居を抜けた参道左端に、亀石を囲む石柵がある

20240419-atagojinjya-honden.jpg
愛宕神社 本殿

本殿にお参りして、社務所前の広場に行き昼食。

愛宕神社(愛宕山) 〜 愛宕神社 社務所前(0.2km)

20240419-atagojinjya-hiroba.jpg
愛宕神社 社務所前の広場にあるベンチで昼食

20240419-lunch.jpg
昼食 (トーストのサンドイッチと焼きちくわ、miniバウムクーヘン)

愛宕神社 社務所前 〜 水尾分かれ(1.2km)

20240419-kurinsou.jpg
農林道の分岐点付近に、クリンソウを植えた花壇がある(まだ咲いていない)

20240419-kuromon.jpg
黒門 (標高約840m)

表参道の山道を登ってくる登山客と、たまにすれ違う。今日は平日なので、やはり登山者はかなり少ないようだ。

20240419-omotesandou-01.jpg
表参道と地蔵、三星一文字紋が彫られた石碑 (標高790m付近)

20240419-omotesandou-02.jpg
標高750m付近の表参道から、500m下の水尾集落がチラリと見えた

20240419-hanauriba.jpg
ハナ売り場(かつて、水尾集落から運んできた樒を売っていた)

20240419-mizuowakare.jpg
水尾分かれ休憩所 (標高約700m)

水尾分かれ 〜 JR保津峡駅(3.5km)

水尾分かれ休憩所の分岐点で清滝方向へ進み、2〜3分ほど歩くと「つつじ尾根」分岐点がある。

20240419-tutujionebunki.jpg
「つつじ尾根」分岐。標識の右側の山道へ入る (標高約660m)

20240419-tutujione-01.jpg
つつじ尾根を下る (標高590m付近)

20240419-mitubatutuji-01.jpg
所々に、ミツバツツジが咲いている。ちょうど満開から散りかけになるタイミング

標高差300mを距離1.7kmほど(300/1700 = 18%)で緩やかに下る尾根道が続いた後、荒神峠に向けて標高差200mを距離350mほど(200/350 = 57%)で急激に下る。

20240419-tutujione-02.jpg
荒神峠に向けて急な下り坂となる (標高450m付近)

急な下り坂の先に、荒神峠のベンチに登山者が1人座っているのが見えてくる。「つつじ尾根」コースでは10人くらいの登山者とすれ違ったので、人気の登山コースなのだろう。

20240419-kojintoge.jpg
荒神峠(標高390m)

20240419-tutujione-03.jpg
荒神峠から保津峡駅までの間の尾根道には、(水尾分かれから荒神峠までよりは頻繁に)ミツバツツジが咲いていた

20240419-mitubatutuji-02.jpg
ミツバツツジ

20240419-yamatutuji.jpg
地面付近に咲いていた(低木の)ヤマツツジ

荒神峠から先の区間も、前半は緩やかな下り(標高差200m/距離3900m = 5%)で、末端の壁岩のところで激下り(標高差90m/距離190m = 47%)となっている。

20240419-tutujione-04.jpg
標高差90mの壁岩を激しく下るザレた岩場

雨の日だったらスリップしそうで怖い場所ですね...

20240419-tutujione-05.jpg
はるか下方に、保津峡と保津峡駅の橋上ホームが見えてくる

20240419-fudou50gou-02.jpg
「つつじ尾根」から降りてきた道が、府道50号と合流する(標高約100m)

20240419-kabeiwa.jpg
保津峡駅から見た「壁岩」

20240419-jahozukyou-02.jpg
JR保津峡駅

■ JR山陰線 保津峡駅 11:42発 → 京都駅 12:04着 (運賃 240円)

京都行の普通列車は、朝に乗った往路の列車と違い「ガラガラ」に空いていた。嵯峨駅から大量のインバウンド公害が乗り込んでくるかと危惧したが、全くと言ってよいほど乗降客がいなかった。

20240419-tower.jpg
羅城門の10分の1模型と京都タワー

朝の往路と同じく、JR京都駅から京阪七条駅まで1.3kmほど歩き、京阪の特急列車に乗り継ぐ。

■ 京阪本線 七条駅 12:21発 → 京橋駅 → 中之島駅 13:15着(運賃 490円、株主乗車券 390円を利用)

20240419-keihankyobasi.jpg
京阪 京橋駅