1998年に購入したパナソニック製洗濯機 NA-F70AP/B の給水電磁弁が、1週間ほど前より完全に開かなくなり(少水量になる)、一昨日と昨日は「開」の状態が維持できずに閉じたり開いたりを繰り返すようになった。
約26年という使用期間を考慮すると、給水電磁弁だけを自力交換するだけでは済まず、おそらく排水弁も寿命が近づいていると思われる。排水弁は筐体の底にあり、自力で取り替えられるか自信が全く無い。
ということで、洗濯機を更新することにした。
機種 | パナソニック NA-F70AP/B |
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洗濯目安時間 | 33分(洗い7分、ためすすぎ2回、脱水4分) |
騒音(洗濯/脱水 dB) | 不明 |
使用水量 | 162 L(高 62 L設定時) |
送風乾燥機能 | なし |
手動水量設定 L | 62/54/47/40/33/20 |
本体サイズ | 599D×約550W×832H |
本体質量 | 39 kg |
購入価格 | 60,520円(1998年7月31日) |
故障した洗濯機は、水量設定を手動で40リットルにして利用しているため、この水量(容量)を満たす新しい洗濯機を選べばよい。
念のため、水量が1段階上の47リットル程度まで洗える機種は、6kgタイプとなる。
故障した洗濯機には、一度も使っていない機能として「内蔵 風呂水ポンプ」、ウールや絹などデリケートな衣類を洗う「ホームクリーニング モード」、水道水の塩素イオンを除去する「カルキ除去カートリッジ」などが備わっている。こういう無駄な機能は、安価な6kg縦型タイプには導入されていないので、本体価格も抑えられているはずだ。
価格が5万円を越えているシャープの機種を考慮外とし、選択目安時間が33分と短く魅力的だが脱水時の騒音が50dB台のハイアールの機種も考慮外とする。
パナソニック NA-F6B2-C | 東芝 AW-6GA2 | AQUA AQW-S6P-W | ハイセンス HW-T60H | |
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洗濯目安時間 | 42分 | 45分 | 40分 | 40分 |
騒音(洗濯/脱水 dB) | 37dB/46dB | 37dB/45dB | 35dB/47dB | 41dB/47dB |
使用水量 | 116 L | 107 L | 96 L | 100 L |
送風乾燥機能 | あり | あり | あり | |
手動水量設定 L | 49/42/37/32/17 | 51/38/23/12 | 46/37/30/16 | 47/41/35/29/22/16 |
本体サイズ | 572D×562W×832H | 560D×519W×864H | 495D×480W×816H | 540D×540W×880H |
本体質量 | 28 kg | 32 kg | 26 kg | 29 kg |
最安価格 | 41,600円 | 37,180円 | 37,700円 | 31,800円 |
量販店最安 | 49,416円 | 43,190円 | 43,326円 | 34,141円 |
最安価格を出している卸店は、設置料金が別に1万円ほどかかるため、結果的に設置料金込みの量販店で購入したほうが総額が低くなる。
さらに、量販店ごとにリサイクル運搬料が500円〜1,000円の幅で変動する。(リサイクル料金は定額で洗濯機は2,530円)
配送設置 | リサイクル | リサイクル運搬 | |
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エディオン | 0円 | 2,530円 | 1,650円 |
ジョーシン | 0円 | 2,530円 | 1,650円 |
ノジマ | 3,850円 | 2,530円 | 1,650円 |
ヤマダ電機 | 2,750円 | 2,530円 | 2,500円 |
ヨドバシカメラ | 1,100円 | 2,530円 | 550円 |
色々調べた結果、明日配送してもらえて、量販店価格で最安値を付けている(地元企業の)ジョーシンで購入することに決定。
量販店価格の考察
洗濯機を購入した翌日、近所のヤマダ電機がゴールデンウィーク特価の広告があった。私が購入した金額より5,000円ほど安いのだ! さらに、「買取」の文字も入っている。給水電磁弁が壊れていても「買取」対象となれば、リサイクル料金が必要なくなるが、(Google検索すると)一般的には故障した機器は買取対象外となるようだ。
完全に故障してから慌てて購入するのではなく、故障する少し前に予兆を察知して買い換えができれば、最もお得。 しかし、これは「株を最安値で購入し、最高値で売却する」のと同じくらい不可能なことに思える。
交換前後の洗面所
筐体サイズは、かなりコンパクトになりました。
洗濯槽のサイズも実測で比較してみた。
洗濯目安時間についての考察
故障した旧機種パナソニック製NA-F70AP/Bは、普段使っているときの洗濯所要時間は30分弱(表示は28分)。しかし、今回選択肢となった洗濯機の洗濯目安時間は40分以上のものがほとんど。
なぜ26年前の機種より10分も長く掛かるようになったのだろう。
取扱説明書を見てみると、洗濯目安時間を算出した時の条件が違うことに気づいた。
つまり、「現行機種」に「旧機種」の設定値を上書きしてしまえば、洗濯目安時間が過去と同じレベルまで短くなるのではないだろうか...。
AQUA AQW-S6Pには「自分流」というコース設定があり、「洗い」「すすぎ」「脱水」の内容を記憶させることができる。
AQUA AQW-S6Pの「自分流」コースにカスタマイズ内容を記憶させる
AQUA AQW-S6Pの「洗い」「すすぎ」「脱水」の手動設定可能範囲
ここに次のように設定すれば、洗濯目安時間が27分となった。
- 洗い : 7分
- すすぎ : 2回 (シャワー1回+ため1回と解釈される)
- 脱水:4分
さらに、電源を切って再投入したときに、デフォルトで「自分流」コースが選択されている。よく考えられている...
「すすぎ」方式についての考察
洗濯機に張り付いて洗濯の全工程を観察したところ、「シャワーすすぎ」は水が全く洗濯物に当たっておらず、洗濯物の存在しないパルセーターの中央付近に滝のように流れ落ち排水されているだけ。時間と水の無駄で、「2回すすぎ」の場合は、実質1回しかすすがれていない。
「シャワーすすぎ」で給水が洗濯物に全く当たっていない様子(自動判定水量 24リットルのとき)
標準的な洗濯で「すすぎ2回」の設定で、シャワーすすぎを無効にすることはできず、次の2種類からしか選べない。
- シャワーすすぎ1回 + ためすすぎ1回
- シャワーすすぎ1回 + 注水すすぎ1回
価格comにも同様の書き込みがあり、設定は変えられないようだ。
重要な「すすぎ」機能で、致命的な欠陥だと思う。
「説明書」のA4シート1枚バージョンを作ってみた
洗濯機の側面に、巨大な警告表示シートが貼られているが、こんなものは最初に1回ちらっと見るだけだ。何でも訴訟を起こすバカと、それをそそのかす悪徳弁護士業界が、剥がれない巨大な警告シールを生み出している。
本来ここには、洗濯機のデフォルトの使い方と、レアなカスタマイズ方法を記したヘルプカードが貼られるべき場所だ。無いなら取説を抜粋してA4用紙に要約したものを自分で作るしかない。
警告表示シール(写真右側)の上に、自作の取説概要版を貼り付けた(写真左側)
給水栓継手(マジック継手)の交換
ジョーシンの配送・取付作業員に、機器添付の給水栓継手に交換してほしいとお願いしたが、(別料金の)ストッパー付き継手でなければ取り付けしないと断られた。
仕方ないので、自分で交換。
将来的には、水損事故を防止するために自動ストップ機能付きの継手(カップリング)に交換したほうがいいのかもしれない。
Amazonでの価格は
・SANEI PT3360(樹脂製、ネジ取付) 882円
・KAKUDAI 771-370(樹脂製、既存自在水栓取付)1,104円
・SANEI PT3310(金属製、ネジ取付)1,636円
・KAKUDAI 772-004(金属製、ネジ取付)2,191円