30 March 2024

六甲山地 摩耶山(青谷道・山田道)

久々の暖かな晴天で、六甲山地の摩耶山に出かけてきた。

ヤマレコの記事 『 六甲山地 摩耶山(青谷道・山田道)

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区間時刻所要時間
阪神 岩屋駅 〜 摩耶橋(登山口)07:35 〜 07:5621分
摩耶橋(登山口)〜 大日不動(舗装道終点)07:56 〜 08:1721分
大日不動(舗装道終点)〜 天上寺跡・史跡公園08:17 〜 08:4023分
天上寺跡・史跡公園 〜 摩耶山 掬星台08:44 〜 08:5410分
摩耶山 掬星台 〜 天上寺跡・史跡公園09:14 〜 09:239分
天上寺跡・史跡公園 〜 五鬼城公園登山口09:28 〜 10:0032分
五鬼城公園登山口 〜 グランド六甲 快活CLUB10:00 〜 10:4242分
グランド六甲 快活CLUB 〜 阪神 新在家駅11:13 〜 11:152分

■ 阪神本線 福島駅 06:50発 〜 尼崎駅 〜 御影駅 〜 岩屋駅 07:22着 (運賃 320円)

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阪神 岩屋駅で下車

阪神 岩屋駅 〜 摩耶橋(登山口):1.7km 21分

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岩屋駅から北方向、JR灘駅の駅舎のはるか向こうに、これから登る摩耶山の山頂アンテナ群が見える

自宅からここに来るにはJRに乗ってもよいのだが、運賃が420円と100円も高いので、とてもじゃないが選択外だ。

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JR灘駅の西に隣接する歩道トンネルで線路を横断

さらに阪急神戸線と山手幹線を横切ると、青谷道の登山口まで北へ一直線の道になる。

パンダが飼育されている王子公園に差し掛かると、ちょうど公園の角に赤レンガの協会のような建物がある。表札には「神戸文学館」とある。

神戸市Web、公式Webより転載
神戸文学館は、明治37年(1904)関西学院のチャペルとして建てられた由緒ある建築です。

神戸文学館は、神戸ゆかりの文学作品などを収集・保管・展示するとともに、資料の調査研究を行っています。

Wikipediaによれば、神戸にゆかりのある文学家とは『 小泉八雲、正岡子規、谷崎潤一郎、横溝正史、大岡昇平、遠藤周作 』など超有名な作家の名前も入っている。「生まれた」だけでなく、「一時期住んでいた」「大学に通った」などでも対象となっているようだ。

※ 登山の翌日、3月31日に王子動物園で飼育されているパンダのうち1頭が死亡したと報道されていた。病気のため、中国に返還する航空便に耐えられないため、コロナ禍の頃から「貸出延長」されていたパンダだ。

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王子公園の一角にある「神戸文学館」

更に北へ数分行くと、小学校から女子大までを擁する神戸海星学院がある。去年だったか、女子大が廃止されると報道されていた。子供人口が減り、「男女共学じゃない」大学は受験生が集まらないらしい。

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神戸海星学院

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青谷道の登山口、青谷川に架かる摩耶橋

摩耶橋(登山口)〜 大日不動(舗装道終点):1.4km 21分

登山口から舗装された急坂となり、振り返ると神戸の市街地が一望できる。この地点で、すでに標高は150mもある。

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標高約150mの青谷道 登山口から、神戸の市街地を見下ろす

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コンクリート舗装された緩やかな坂道を登る (標高約200m)

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観光茶畑 静香園 (標高約220m)

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大龍院の赤鳥居前を通過する (標高約280m)

更にその先300mほど、青谷道のコンクリート舗装は標高330mの大日不動のところまで続いている。

大日不動(舗装道終点)〜 天上寺跡・史跡公園:0.9km 23分

大日不動から先は、舗装されていない山道となる。標高差200mほど登ると上野道と合流し、天上寺跡の仁王門がある。仁王門は1976年に起こった火災から逃れた唯一の「旧」天上寺の建物だ。

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天上寺跡(摩耶山史跡公園) 仁王門 (標高約530m)

「旧」天上寺の伽藍群があったところまで、標高差約60mの長い階段を登る。

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天上寺跡の長い石段

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天上寺跡 (摩耶山史跡公園) (標高約610m)

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天上寺跡に残る灯籠や手水鉢の石材類

天上寺跡から見える摩耶山の山肌は、熟した杉の花粉袋の色、赤で染まっている。

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天上寺跡に生えている杉の葯(やく = 花粉袋)

モクレンは蕾が膨らんだ状態で、麓の神戸や大阪より2週間くらい遅い咲き始めだ。

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天上寺跡のモクレン

天上寺跡・史跡公園 〜 摩耶山 掬星台:0.5km 10分

天上寺跡から10分ほど登ると、摩耶山の山頂横にある展望台「掬星台」に到着。

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摩耶山(まやさん) 掬星台(きくせいだい) (標高約680m)

ロープウェーの駅舎入口シャッターは閉まったままで、運休してるのかなと思ったが、公式Webページでは始発が10時10分と遅めの設定のようだ。

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摩耶山 掬星台のロープウェー星の駅と、サンテレビの送信所鉄塔

掬星台の広場では、イベントの準備作業中。10時30分ごろ、天上寺から掬星台まで神馬が練り歩くそうだ。

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摩耶山 掬星台で「摩耶詣祭 摩耶山春山開き」の準備作業中

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「摩耶詣祭 摩耶山春山開き」のチラシ

展望台からみる景色は、黄砂の影響で白く霞み、ほとんど何も見えないような状況。かろうじて、直下の灘区や東灘区の市街地が見えているくらいだ。

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摩耶山 掬星台から南東方向の景色。東灘区・六甲アイランドから阪神間の市街地が見える

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ラ・ムーで購入したドーナツ2個を食べる

このドーナツ1個28円という激安価格ながら、甘すぎず、あっさりと美味しい。例えば、ミスタードーナツの最安値のドーナツは1個151円なので、なんと5分の1の価格だ。インフレ時代の節約には、安売りスーパーのスイーツで代替するのが王道だと感じる。

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ラ・ムーの「おからドーナツ」 198円/7個

摩耶山 掬星台 〜 天上寺跡・史跡公園:0.5km 9分

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天上寺跡までは、往路と同じルートを降りていく

天上寺跡・史跡公園 〜 五鬼城公園登山口:2.4km 32分

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上野道を降りていく。画面中央の道標は摩耶ケーブル虹駅からの道が合流する地点 (標高約400m)

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上野道を降りる (標高約300m)

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五鬼城展望公園の展望台 (標高約220m)

登山道は五鬼城展望公園の展望台の下をくぐり抜け、すぐに標高160mの登山口に到達する。

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上野道の登山口 (標高約160m)

五鬼城公園登山口 〜 グランド六甲 快活CLUB:3.3km 42分

登山口を過ぎて市街地に入ると、すぐに満開の濃いピンク色の桜が1本ある。陽光桜という早咲きの品種だ。

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高尾小公園の陽光桜

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灘の桜トンネル

車でお花見〜桜のトンネル「灘区・中央区の桜名所3選」(Yahoo!ニュースより)
1つ目は灘区の「桜のトンネル」、2つ目は灘区の「神戸市立王子動物園」。3つ目は「生田川公園」。

「桜のトンネル」は、灘区の摩耶ケーブル駅近くにある桜の名所。南北400mの坂道の両側にソメイヨシノ70本が咲き誇り、桜のトンネルになっています。

この桜の名所は、ほぼ開花していない。

※ 神戸市の桜の開花宣言は4月1日だった

山麓線などバス通りを20分ほど歩いて阪急六甲駅に到達。ここにはエスカレーター付きの跨線橋(阪急神戸線を越える歩道橋)がある。私が大学生の頃は歩道橋などは無く、線路の向こうにあるバス停に「締まりかけた踏切を猛ダッシュで渡る」大学生が続出していた。

駅前にあったケーニヒスクローネが閉店しているのも、時代は変わったんだなぁと感じた。

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阪急六甲駅の歩道橋から六甲山地を眺める

いまは普通列車しか停まらない六甲駅を、梅田行の列車が出発していく。昔は、梅田から乗り換え不要の急行が停まったんだよね。

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阪急六甲駅の歩道橋から、出発する列車を眺める

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六甲本通商店街のアーケード

震災後に再開発して、昔がどんなだったか思い出せないくらいおしゃれになったJR六甲道駅を通過すると、ガラス張りのグランド六甲ビルがある。

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グランド六甲

ここの2階に快活CLUBがある。10時40分頃に入店したが、運良く「無料トースト」が残っていたので、ありがたく昼食として頂戴する。

利用料金は 230円/30分間。

※ 「無料トースト」提供時間 6時〜10時30分。以前は「無料(フライド)ポテト」という大盤振る舞いもあったが、コロナ禍と政府の強制インフレにより消滅してしまった。

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快活CLUB グランド六甲店

無料トーストのチラシには「期間限定」の文字が入っている。ということは... フライドポテトと同じく、いずれ廃止される運命にあるのだろう。

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グランド六甲 快活CLUB 〜 阪神 新在家駅:0.3km 2分

■ 阪神本線 新在家駅 11:21発 → 御影駅 → 尼崎駅 → 野田駅 11:55着 (運賃 320円)

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阪神野田駅に到着した急行列車