28 November 2023

バッテリーが完全放電したAmazon Fire HD 10(第9世代)を復活

しばらく使用していなかったため、リチウムイオン ポリマー充電池が完全放電してしまったAmazon Fire HD 10(第9世代)を復活させたお話。

完全放電した状態で、充電のためUSBケーブルを接続すると

電源ボタンを押しても反応も示さない状態で、USB充電ケーブルを接続すると、約30秒ごとに一瞬だけ「Fireのロゴ」が表示されて電源OFFとなる状態が無限ループする。

USBケーブルに電流計を接続して測定すると、5.0V, 0.0A のままのため、充電が行われていない。

Web検索した復活方法を試す

・1日程度、USB充電ケーブルを刺したままにすると、充電される → 試したがNG

・USB充電ケーブルを刺した状態で、電源ボタンを40秒以上長押しすると強制起動できる → 試したがNG

分解して、バッテリーの状況を確認

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Amazon Fire HD 10(第9世代)のバッテリー接続コネクタ

コネクタのピン配置は、バッテリー表面に印字されていて、P+, T, T, P- となっていて、赤が「 P+ 」、黒が「 P- 」となっている。

コネクタを上に引き剥がすようにして外し、P+とP-の間の電圧を測定すると

0.0 V

と、完全放電した状態だ。

強制充電を試す

保護回路の最低電圧設定は2V程度、電極に銅が析出してしまう危険電圧は1V程度のはず。

ゆっくりと、低電圧で充電するため、

1.5V, 最大0.5A 程度の電圧をP+とP-間に加える。(P-はGNDに接続)

電流計はほぼゼロを示しているが、この状態を数分間継続した。

Fire HD 10の本体で充電

バッテリーを再びFire HD 10に接続し、USB充電ケーブルを接続。数分すると、電流計に反応があり、一瞬だけ0.2Aほど流れて0Aに戻るのを数回繰り返している。

さらに数分すると、0.5A程度流れるようになって、さらにデバイスが起動し1.5A程度が定常的に流れて充電されるようになる。