27 May 2023

七兵衛山と、水平道通行止め区間の探索

来週から雨模様になるので、5月最後の登山として七兵衛山に登った。
そして今回は、数年前より通行止めが続いている、水平道の七兵衛山直下の部分を探索してきた。

ヤマレコの記事 『 七兵衛山登山と、水平道通行止め区間の探索

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区間 時刻 所要時間
JR甲南山手駅 〜 保久良神社 08:06 - 08:32 26分
保久良神社 〜 金鳥山 展望休憩所 08:32 - 08:47 15分
金鳥山 展望休憩所 〜 水平道 通行止め区間入口 08:47 - 09:06 19分
水平道 通行止め区間入口 〜 出口 09:06 - 09:21 15分
水平道 通行止め区間出口 〜 七兵衛山 09:21 - 09:31 10分
七兵衛山 〜 横池(雄池) 09:46 - 10:12 26分
横池(雄池) 〜 風吹岩 10:12 - 10:16 4分
風吹岩 〜 甲南女子大学前 10:16 - 10:56 40分
甲南女子大学前 〜 JR甲南山手駅 10:56 - 11:03 7分

■ JR東西線・神戸線 海老江駅 07:41発 → 尼崎 → 芦屋 → 甲南山手駅 08:03着 (運賃320円)

いつもより1時間弱 遅い出発だったので、電車はそれなりに混雑していた。といっても、ぎりぎり座れるレベルの混雑度。

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JR甲南山手駅

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颯爽と甲南山手駅を通過していく特急はまかぜ(キハ189)

芦屋から甲南山手まで、私の乗った普通電車と列車線を走るキハ189がデッドヒート。急加速・急減速の普通電車が一瞬だけ特急を追い抜くが、もちろん駅停車時にもうスピードで追い抜かれる。

JR甲南山手駅 〜 保久良神社 : 2.3km 26分

国道2号を西へ 700mほど歩く。駅前でも飲食店がほとんどなく、良い街並みだ。

国道沿いに白いマツバギクが咲いていた。自宅近くで見かけるのは、地面を這うように咲いている赤紫のものばかりなので、白は初見だ。

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白いマツバギク

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たわわに実ったビワ

保久良神社に向かって、本山北町の住宅街を徐々に登っていく。ふと、住宅の擁壁を見ると...

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「すべて、疲れた人、重荷を負っている人は、わたしのところに来なさい。わたしがあなたがたを休ませてあげます」(マタイ伝 11:28)

六甲山はそれほどハードな登山をする場所ではないが、下山口という最も絶妙な場所に掲示されているのは、なにか繋がりを感じる(笑

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阪神水道企業団 本山配水池前の登山口 (標高約70m)

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保久良神社に向かう九十九折の参道

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保久良神社前の石柱に「天王山」?

神社の裏手にある金鳥山ではなく、なぜ天王山... ?

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保久良神社(標高約185m)

保久良神社 〜 金鳥山 展望休憩所 : 0.6km 15分

標高158mの保久良神社から、段差の大きい階段をひたすら上り、標高320mの展望休憩所へ。

春は岡本桜回廊の一部として、桜並木が美しいこの階段道も、初夏の今は木陰の涼しい道になっている。

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保久良神社から金鳥山へ続く階段道

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岡本桜回廊も、初夏の今は緑のトンネルだ

下山してくる数人の登山者とすれ違う。休日だが、このコースはそれほど混雑していない。

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金鳥山の展望休憩所 (標高約320m)

金鳥山 展望休憩所 〜 水平道 通行止め区間入口 : 1.3km 19分

ここから先は、標高350m近辺のほぼ水平な道

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金鳥山の山頂東側を通過する登山道

腰の高さくらいには、ガクアジサイの真花のような、あるいはシモツケのようにも見えるガマズミ。秋には赤い実がなる木

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ガマズミ

頭上にはエゴノキの花が鈴なり

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エゴノキ

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エゴノキの花

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水平道(森林管理歩道)と六甲山の山頂方向の道が分岐する

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水平道の日当たりが良いところは、雑草が道を半ば塞いでいる

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スギの植林帯を貫いている水平道

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コアジサイ

水平道の通行止めの標識前までやってきた。いつもは、ここから谷を詰めて七兵衛山などに登っている。今回は、通行止めの原因が一体何なのかを、水平道の先へ進んで確認してみる

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水平道 通行止めの標識

水平道 通行止め区間 : 0.7km 15分

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100mほど行くと、山道に地割れが走っていて、崩落の可能性がある

ただし、谷底はそれほど深くないため、崩落すればハシゴなどで迂回路はすぐに開設できるだろう

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水平道の倒木が処理されず、くぐり抜け、跨いで越す場所があった

通行止め標識があるが、一定の登山者が歩いていると思われ、数カ所の日当たりが良い場所でも雑草が完全に道を覆い尽くすということはなかった

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尾根がせり出し、水平道が最も南に達する地点。落石の跡あり。すぐ脇にベンチがあり、良い展望場所だ

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落石のすぐ脇、ベンチのところから良い展望

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水平道の通行止め区間終了。八幡谷の登山道に合流する

通行止め区間をひととおり歩いてみたが、北アルプスなら「問題なし。普通の登山道」。自己責任で通ってくださいレベル。しかしここは老人が多数通り、訴訟リスクから絶対安全が求められるので、やむなく通行止めにしたのだろう

水平道 通行止め区間終了地点 〜 七兵衛山 : 0.5km 10分

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坂道を少しだけ登っていくと、打越峠に出る

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七兵衛山の山頂 (標高462m)

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景色を見ながらおやつ(バームクーヘン)

七兵衛山 〜 横池(雄池) : 1.2km 26分

七兵衛山から下山するルートにも、幾つかのコアジサイの群落があった

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コアジサイ

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保久良神社方向の水平道から登って来た道と再び合流。今回は、峠に向かって再び登る

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打越山から荒地山へ向かう尾根筋の道。数年前に木々が伐採されたが、若い木が育ってきている

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左手に西おたふく山(鉄塔2つ)・六甲山(鉄塔1つ)が見える。六甲山主稜線は雲が多いようだ

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1ヶ月前に大きな白い花を咲かせていた、バライチゴの実

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ニガナ

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若い樹木が育ってきた、打越山・荒地山の稜線

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横池(雌池)

雄池のほうは水位が高く、池の周囲の砂浜を歩けなくなっていた。前回来たときはたくさんのオタマジャクシが居たのだが、いまはオタマジャクシもカエルの姿も見かけない

そのかわり、たくさんのトンボが飛んでいる

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横池(雄池)

雄池までは、六甲山最高峰への道を歩く登山者が立ち寄るので、結構混雑している。ベトナム人の集団が湖畔ではしゃいでいた

横池(雄池) 〜 風吹岩 : 0.4km 4分

最高峰への主要登山道では、次々と登ってくる人とすれ違った。風吹岩のところにも、多くの登山者が

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風吹岩

風吹岩 〜 甲南女子大学前 : 2.2km 40分

甲南女子大学方向に向かう魚屋道を降りる。こちらを歩いてくる登山者はほとんど居ない

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風吹岩から降りる魚屋道は、最初は岩ゴロゴロ

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甲南女子大学前に向かう、広い尾根筋を歩く

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標識によると谷筋は「難路」。通常は尾根筋を進む

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尾根筋に植樹されたシチダンカ

尾根筋をずっと下っていくと、標識に難路と表記されていた谷筋の道と合流。そこに甲南堰堤がある

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甲南堰堤

甲南堰堤のすぐ下流、宮川第二堰堤を越えると住宅街に出る。

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谷(高橋川水系 宮川)を降りていくと、高齢者センターの横で道路に合流

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JR甲南山手駅

■ JR神戸線・東西線 甲南山手駅 11:13発 → 尼崎 → 海老江駅 11:40着 (運賃320円)