連休の谷間の平日、新緑の森林植物園を見に、三宮から谷上まで六甲山地を横切り約12km歩いた。
ヤマレコの記事 『 (六甲山地)北野坂から再度山公園・森林植物園を経て谷上駅へ 』
区間 | 時刻 | 所要時間 |
三宮駅 - 北野 天神谷東尾根登山口 | 07:26 - 07:44 | 18分 |
北野 天神谷東尾根登山口 - 二本松 | 07:44 - 08:15 | 31分 |
二本松 - 猩ヶ池 | 08:15 - 08:27 | 12分 |
猩ヶ池 - 再度公園 修法ヶ原池 | 08:27 - 08:54 | 27分 |
再度公園 修法ヶ原池 - 森林植物園 西口 | 08:54 - 09:24 | 30分 |
森林植物園 西口 - 長谷池 | 09:24 - 09:45 | 20分 |
長谷池 - 森林植物園 正門 | 09:54 - 10:16 | 22分 |
森林植物園 正門 - 谷上駅 | 10:16 - 10:55 | 39分 |
■ 阪神本線 野田駅 06:46発 → 尼崎駅 → 神戸三宮駅 07:19着 (運賃 320円)
連休の谷間で、有給休暇を取っている人が多いのか、尼崎で乗り継いだ快速急行は空いていた。
三宮駅 〜 北野 天神谷東尾根登山口 : 1.1km, 18分
地下道を歩き、阪急の三宮駅前で地上に出る。すぐ目の前に、居酒屋などの飲食店が建ち並ぶ北野坂。
サンキタ広場(三宮駅前)から見た北野坂。今回は坂の奥に見える山(尾根)の上まで登るコースを行く
萌黄の館と、サキソフォンおじさん(黒川晃彦作 オールドファッション・ブルース)
北野 天神谷東尾根登山口 〜 二本松(再度ドライブウェイと二本松林道の分岐点) : 1.2km, 31分
北野異人館街の登山口を入ってすぐに、急登がはじまる。道はそれほど整備されておらず、落ち葉で不明瞭の場所もある。
雨が降れば急登の土の道が「ずるずる」状態になり、とても登れるコースとは思えない。
15分ほど連続する急登を登り切ると、尾根上に出て道がなだらかになり、北野坂が合流する。ここから先は、整備された林道となる。
北野坂と合流した後、林道に出て更になだらかな道となる。新神戸駅の裏から城山を通ってきた道と合流したら、林道は下り坂となり二本松に向けて徐々に降りていく。
神戸・城山からの道(左)と、北野からの道(右)の合流点 (標高約330m)
二本松バス停前で再度ドライブウェイに合流する。湊川神社神苑の石碑がある (標高約300m)
鞍部を少し進むと、二本松林道との分岐点。
二本松(再度ドライブウェイと二本松林道の分岐点)〜 猩ヶ池 : 0.8km, 12分
舗装された林道をゆるゆると歩く。標高はほぼ290mと一定している。
池のほとりに謂れを書いた案内板がある
猩々池 (別名 鯛池)
文化13年(1817年)村上五郎兵衛、橋本藤左衛門によって下流の花隈村など四つの村に水を送るためつくられた池で、この池の完成を祝い池を管理する代官を招き「猩々」の曲を謡ったことからその名が出たものです。当時の池の大きさは、深さ8丈(24m)南北65間(117m)あったといわれています。対象3年(1914年)には、面積3反3畝(3300m^2)あったといわれていますが、現在はほとんど埋っています。
ここから大龍寺まで4丁(約400m)なのだろう。
猩ヶ池 〜 再度公園 修法ヶ原池 : 1.6km, 27分
車止めのフェンスを越えて、二本松林道を更に進む。
道路の真ん中に三脚を立てて、巨大な望遠レンズで野鳥撮影をしている人がいる。 珍しい野鳥がいるんでしょうね...
猩々池から10分ほど平坦な道を歩いていくと、数棟の作業小屋か倉庫のようなものがある。フェンスで囲まれた作業小屋の敷地の手前で、再度公園方向へ続く山道が分岐している。
尾根を登り切り、六甲全山縦走路を横切ると、少し下ったところ再度公園の駐車場がある
再度公園 修法ヶ原池 〜 森林植物園 西口 : 2.0km, 30分
向こうから来る何人かの高齢者ハイカーとすれ違う。高齢者はこの時間帯になると一斉に行動を始めるのだろうか...
洞川湖の対岸には、何人かの高齢者釣りびとが大きな声で会話している。 大声で話すと魚が逃げないのかな...
洞川湖の東端まで回り込み、対岸の森林植物園 学習の森へ。
森林植物園の中でも、学習の森は無料区域なので、観賞用の花が咲く木が植えられていない単なる「森」である。
学習の森トイレ前の標識。森林植物園ではここが一番キレイにツツジが咲いていた
森林植物園 西口 〜 長谷池 〜 森林植物園 正門 : 1.8km, 42分
前回、このゲートから森林植物園に入場したときには、有人の切符売り場できっぷを購入した。今日は、切符売り場は閉鎖されていて、入場ゲートに硬貨投入式の改札機があるのみ。
PiTaPaスタシアカードを持っているので1割引をゲットできるのだが、硬貨投入式ではそれも不可能。「各種割引優待券などでご入園の方は、左側インターフォンで正面料金所までご連絡ください」とある。別の貼り紙には「開門に伺います」とも書かれている。
300円の入場料をたった30円割り引いてもらうために、「1kmほど向こうに待機している人を、使い走りのように呼びつける」のは、どうだろう。
「無人化」「AI化」の極意は、人間を労働現場から排除(開放)することなので、(たった30円ごときで)呼びつけてはいけない。逆に、「呼びつけると1000円いただきます」というくらいが一番良い。
ミツバツツジの花は完全に散っていたが、ヤマツツジは今が満開。
森林植物園でおなじみの、カモシカを見に行く。今回は、手前のゲージの1頭が近寄ってきてくれた。手前の壁際まで近づいてきたので、こんな感じの写真に...
森林植物園 長谷池。池の周囲はイロハカエデが植えられていて秋には真っ赤に染まるが、今は青紅葉状態
秋には真っ赤な実をつけるナナカマドが、春にはシモツケソウのような白い花を咲かせているのを始めて見た
森林植物園の西口から入場してから、見かけた客はまだ数人。長谷池の畔にも、高齢男性が1人ベンチに腰掛けているだけだ。
鈴蘭台駅9:05発のシャトルバス始発に乗った場合、森林植物園の正門に着くのが9:45ごろ。この写真を撮影した時間に、ちょうどバスが到着した頃というわけだ。だから、マイカーまたは登山者以外は誰も見かけないというのは納得がいく。
森林植物園のWebページでは「長谷池マルシェ 5月3日〜5月5日」というのがあるようだ。
シャクナゲ園では、殆どの花が落下していたが、1株だけ見事に満開のものがあった
休日はマイカーで渋滞する正門前も、平日のきょうは車は1台も並んでいない。
森林植物園 正門 〜 地下鉄 谷上駅 : 3.1km, 39分
桜森町(さくらしんまち)の新興住宅街東側(山田道)を通り谷上駅を目指す
フジが満開。大阪市内に比べて、ここは標高450mほど高い。だから満開の時期が1ヶ月ほど遅れているようだ。
去年、ここを通ったときは丸山川沿いの山道はデコボコで歩きにくい箇所もあったが、道路工事で砂利がきれいに敷き均されて、とても歩きやすくなった。階段部は、コンクリートと疑木で固められて見違えるほどだ。
週末の大雨で堰堤の人工湖は満水で、登山道(山田道)の一部は水没。堰堤の水通しからは轟音を立てて水が流れ落ちている。
堰堤をすぎると、すぐに阪神高速道路の高架橋をくぐり抜け、谷上駅に到着。
■ 地下鉄 谷上駅 11:11発 → 三宮駅 11:21着 (運賃280円)
■ 阪神本線 神戸三宮駅 11:30発 → 西宮駅 → 野田駅 12:07着 (運賃320円)
西宮駅発の急行列車は、構内信号機の故障のため5分ほど遅れての出発だった。