31 May 2023

5月23日の月と金星・5月31日の火星とM44プレセペ星団の接近と、RegiStax使い方

5月23日、月と金星が接近

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月と金星(撮影条件:PENTAX-DA 18-55mm, ASI662MC ASICapログ RAW image, RegiStaxでスタック、ウェーブレット処理)

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金星 (撮影条件:MAK90, ASI662MC ASICapログ RAW image, RegiStaxでスタック、ウェーブレット処理)

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月(撮影条件:PENTAX-DA 50-200mm, ASI662MC ASICapログ RAW image, RegiStaxでスタック、ウェーブレット処理)

5月31日、プレセペ星団に火星が接近

雨予報が続くので、最接近の少し前だが撮影してみた

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M44プレセペ星団を横切る火星の経路図(星ナビ2023年6月号より)

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火星とM44プレセペ星団(撮影条件:PENTAX-DA 18-55mm, ASI662MC ASICapログ RAW image, Deep Sky Stackerでスタック処理)


惑星写真などの画像処理 RegiStax の簡単な使い方メモ

20230531-registax01.jpg
RegiStaxを起動し、Selectメニューで画像ファイルを読み込む

20230531-registax02.jpg
Set Alignpointsボタンを押す

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Alignボタンを押す

20230531-registax04.jpg
Limitボタンを押す

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Stackボタンを押す

ここまで、設定値などは一切いじっていない。デフォルトでおすすめされるボタンを押し続けていると、スタック処理までが終了する。

ここで、スタック処理を行った画像を保存する場合は、Save Imageボタンを押せばよい。(必須ではない)

20230531-registax06.jpg
Waveletタブを押す

20230531-registax07.jpg
レイヤー毎のスライダーを動かしてWavelet処理の強さを変え、出力画像を調整する

右側のパネルにあるView Zoomedを押してルーペを表示。表示部分の移動は、Ctrlキーを押して画像上をクリックすればよい。

まず、レイヤー1を調整し、次にレイヤー2のスライダーを動かす。ノイズが多いと感じたら、レイヤー1のDenoiseの値を上げてさらに調整... という風にするらしい。

よくわからなければ、レイヤー1から順にスライダーを動かして、出力画像が好みのものになるようにすればいいんじゃないかな...

詳細はRegistaxV6 チュートリアルウェーブレット』によくわかる説明が書かれている。

20230531-registax-source.jpg
ZWO ASI662MCで撮影した生画像 (ASICapログ RAW image

この画像をRegiStaxで処理すると、次のような画像が出力される

20230531-registax-output.jpg
RegiStaxでスタック処理・ウェーブレット処理した出力画像

20230531-registax-output-rotate.jpg
Gimpで回転して、よくある月の写真の角度にした

20230531-registax-output-unsharp.jpg
Gimpで色レベル調整(月の海部分をグレー指定した)、アンシャープマスク処理した