京都の愛宕山に、半年ぶり登る。下山ルートは水尾に降りる農林道がどんなものなのか、探ることにする。
ヤマレコの記事 『 愛宕山(清滝IN、農林道・水尾・保津峡駅OUT) 』
区間 | 時刻 | 所要時間 |
清滝バス停 - 二の鳥居(登山口) | 08:19 - 08:24 | 5分 |
二の鳥居(登山口) - 大杉大神 | 08:24 - 09:03 | 39分 |
大杉大神 - 水尾分れ | 09:03 - 09:17 | 14分 |
水尾分れ - 愛宕神社 | 09:17 - 09:52 | 35分 |
愛宕神社- 社務所前 | 09:58 - 10:06 | 8分 |
社務所前(農林道分岐) - 水尾(参道合流) | 10:06 - 10:38 | 32分 |
水尾(参道合流) - 水尾(府道50号線合流) | 10:38 - 10:46 | 8分 |
水尾(府道50号線合流)- 保津峡駅 | 10:46 - 11:26 | 40分 |
合計所要時間 | 3時間1分 |
■ 阪急京都線 大阪梅田駅 06:38発 → 桂駅 → 嵐山駅 07:29着 (運賃 410円)
予定していたより梅田駅に早く着いたので、2本前の電車に乗車。この時間帯は、まだラッシュ寸前ということで、十三・淡路からの客が乗ってきてもゆったり立てる程度の混雑度。
ところで、準特急ってどういう区分なのだろう。停車駅は特急と同じだった。
鉄道からバスに乗り換えついで、30分で嵐山観光
天龍寺と嵐電嵐山駅の前を通る府道29号線には、インバウンド外人だけがチラホラと歩いている。たまに日本人を見かけると、お店の人の通勤のようだ。
バスの出発時間まで20分ほどあるので、今回も天龍寺の伽藍を撮影してみる。(開館時間前なので、ほぼ誰もいない)
前回、去年の10月には勅使門の写真を掲載したので、今回は総門。勅使門は16世紀末頃に建てられた「寺内最古の建物」というものだが、総門には特筆すべき情報が見つからない。古そうには見えるのにね...
天龍寺 方丈(奥)と庫裏(手前)。 どちらも明治時代に再建されたもの
■ 京都バス 嵐山天龍寺前 08:05発 → 清滝 08:18着 (運賃 230円)
バスは、高齢の登山者でほぼすべての座席が埋まっていた。去年は空いていたので、「コロナ5類」の合法がこれほど高齢者の行動開始に影響するとは、思いもよらなかった。
清滝バス停 〜 愛宕神社 二の鳥居: 0.4km 5分
まずは、公衆トイレのある金鈴橋のところまで降りる。バスに乗っていた、ほぼすべてのハイカーをこの段階で追い抜く。
愛宕神社 二の鳥居 登山口 〜 大杉大神 五合目: 1.8km 39分
登山口から五合目の大杉大神までは、尾根を登っていくのだが、急登の連続。
私の前に、登山の格好ではなく、一般のポロシャツにスラックスという出で立ちの男性が歩いているが、ほぼ同じくらいの速度で登っていて追いつけない。カメラも持っていないのか、全く写真撮影せず、休憩もせず一定スピードで登り続けている。ハイキングではなく、何らかのトレーニングなのだろうか...
登山口から始まる急登を登り、一瞬緩やかになるところに火燧権現がある。居並ぶ石碑の中に「日本憲法大神」というのがある。なんのこっちゃ...
3合目 茶屋ふかや跡の休憩所が見えてきた (標高約390m)
この先も急登が連続している。
この休憩所をすぎるとすぐに道は水平になり、大杉大神があった場所に出る。
2018年の台風21号で、「大杉」は倒れ、「大神」の祠は木っ端微塵になった。今はその残骸が山積みにされている
ここで、ずっと後ろを歩いてきていた、これまた軽装(普段着風)のハイカーに追い抜かれる。今日、一日を通して追い抜かれたのは2人だった。
大杉大神 五合目 〜 水尾分れ: 1.1km 14分
崩落跡付近は木々が消滅し、嵐山方向の展望が開けている
大杉大神の西にある崩落後からの眺め。中央左にかすかに渡月橋が見えている
標高550mから600mまで、10分ほどなだらかな登りで一息つく
その先、水尾分れ手前で木段の登り坂になる
水尾分れに向け、標高差50mほどの木段の道を登る (標高約630m)
登坂を登り終えると、水尾分れ。休憩所があり、すぐ脇で電気通信工事のバリケードが設置されている。
電柱を建て替えているのだろうか...
水尾分れ 〜 愛宕山・愛宕神社: 1.4km 35分
ゆるゆるとした坂を2分ほど登ると、ハナ売場の廃墟がある。建物の手前にある花壇にクリンソウが満開だが、ここは「花」ではなく「樒(しきみ)」という「ミカンのような葉っぱ」を売っていたそうだ。
ハナ売場からゆるい木段を登って行くと、標高約750m付近の参道より亀岡市街地が見える
神仏分離で廃却された白雲寺の総門だった黒門が、いまは登山者に対して「もうすぐ愛宕神社の境内よ」という前触れのように存在している。
黒門をすぎると、すぐに愛宕神社の境内に入る。この境内に入る直前地点、消防団の40/40標識があるところに、水尾への最短コース「農林道」の分岐点がある。下山時は、この農林道に入ろうと思う。
社務所前の平らな参道をすぎると、本殿前の石段がある。ここまで登ってきた登山者への「ご褒美」的なものだ
清滝の二の鳥居(標高約90m)から、愛宕神社社殿(標高約920m)まで、4.25kmの表参道を1時間28分で歩いてきた。
きょうは5月にしては暑い日で、最高気温32℃・湿度33%(9時の時点では23℃)と7月並みの気温だと報道されいるくらいだ。久々に汗をかきまくった登山だった。
参拝記念として、毎回購入することにしている「幣札」(200円)を購入。火の用心の御札よりも、幣札のほうがデザインが好きなので、毎回こっちを購入。
拝殿には、大天狗 太郎坊のかっこいい絵馬が飾られている
大天狗 太郎坊が神使であるイノシシに跨った「戦勝祈願」の絵馬
愛宕山・愛宕神社 〜 社務所前・農林道分岐点: 0.4km 8分
社務所前から少しだけ石段・木段を降り、石垣が途切れて灯籠があるところ。消防分団の標識40/40があるところが、農林道の分岐する地点だ
社務所前・農林道分岐点 〜 水尾(参道合流): 1.8km 32分
農林道は、分岐点から一旦北向きに斜面をトラバースして降りてゆく (標高約830m)
登山道は、1回だけターンして南向きになり、そこからは水尾の合流点まで斜面を一方向にトラバース下降していく
農林道の前半は、トラバース道が急激に高度を下げていく (標高約800m)
農林道の急激な下降は標高700mの第3ベンチのところまで続いた
第3ベンチから先は、程々の下り坂となる。
下から高齢女性の4人が登ってきてすれ違う。農林道ですれ違ったのは、この4人だけだった
ベンチの間隔が、ほぼ標高100mごとというのは、意図的なのだろうか
農林道の標高450m付近、農業用ネットフェンスが張られている横を通過
合流点には標識があり、「農林道 行き止まり」と書かれている。
水尾(参道合流)〜 水尾(府道50号線合流): 0.6km 8分
5分ほど山道の参道を降りてゆくと、京都市水尾簡易水道 浄水場の横に出る
京都市水尾簡易水道 浄水場。愛宕山への登山道(参道)は左側の道を行き、左に入る
住宅のブロック塀に標識が貼られていて、「JR保津峡駅 約4km」と書かれている。結構遠いなぁ
水尾(府道50号線合流)〜 JR保津峡駅: 3.7km 40分
5分ほど歩くと、自治会の会館がある。ここから保津峡駅にコミュニティーバスが出ているのだが、時間設定が9時台の次が14時台。かなり微妙で、登山者としては使えない
水尾自治会の会館前にはCOOPの移動販売車。手前に自治会バスが停車している
ちらっとトロッコ保津峡駅方向の道を見ると、工事通行止めのバリケードがある
JR保津峡駅から落合までの間が2023/7/14まで崩落復旧のため通行止め
ガードマンのおじさんが居たので聞いてみると、すぐそこの壁岩をツツジ尾根から降りてきた場合は、こちらのJR保津峡駅側には歩いてこられるそうだ。
米買道で落合に出た場合は、JR保津峡駅に来ることはできず、峠を越えて一の鳥居・嵯峨の方向に行かないといけないそうだ。
愛宕神社の参道には、工事の貼り紙あったのかなぁ
JR保津峡駅 上りホームより、保津川の下流方向を眺める。正面に壁岩が見える
保津峡駅の真下、ラフティングのゴール地点の瀞場沖で転覆したゴムボート
JR保津峡駅 下りホームより、保津川の上流方向を眺める。手前の激流は「ビキニの瀬」と呼ばれているらしい
■ JR山陰線 保津峡駅 11:43発 → 二条駅 11:56着 (運賃 240円)
ハンバーグ、野菜炒め、カツとじは食べたことがあるので、今回は鶏胸肉のてりやきを買ってみた。(結構塩辛い味付けで、このメニューのリピートはないな)
四条大宮の快活CLUBで30分間、弁当タイム。
■ 阪急京都線 大宮駅 12:47発 → 桂 → 大阪梅田駅 13:32着 (運賃 410円)